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ネイチュの詩(詩)・その1  作者: ネイチュ
88/101

88.「コスモス」、「相棒」

「コスモス」


 抗えない状況に置かれて

 むしゃくしゃしていた

 道端で無邪気に咲くコスモスに気づき

 八つ当たりしようと足元の棒を拾った

 振りかぶったとき

 こんなことをする自分を

 あの人は悲しく思うと分かって

 腕が下ろせなくなった

 コスモスなんかに逆らえない

 くやし涙が頬を伝った


 ーーー


 彼が私のことで

 憎しみを溜め込む人になってほしくない

 コスモスよ

 私の代わりに彼に寄り添い

 彼を慰めて欲しい

 私も悲しみを溜め込まないようにするから


 ーーー


「相棒」


 背中を預ける者は左利きで

 並べば右利きのおれの左を守った

 おれは常に前を向き

 アクセルを目一杯踏んでいればよかった

 けしかけるブレーキと

 皮肉を言えばニヤニヤする

 明るい絶望の持ち主

 変えられない過去も道連れにして

 この乾ききった世界でふたり

 枯れることのない

 オアシスを求める


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