表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネイチュの詩(詩)・その1  作者: ネイチュ
76/101

76.140字小説・その五(「手頃」、「アイシテイル」、「黄昏時」)

「手頃」


私は彼にとって都合のいい存在。彼が困ったときだけ利用される。けれど彼と一緒のときは皆が道を開けてくれるので、なんとなく気持ちが良かった。彼の手に馴染むほど嬉しかった。私について誰かに褒められると彼は照れる。「なに、手頃だったんだよ」。私は杖。とても大事にされている。


ーーー


「アイシテル!」


彼女は二人きりで彼と会うはずの場所に俺を同伴させた。彼は彼女と親しげに話す俺に驚きつつも、目の前で彼女をしっかりと抱いた。俺はなんだか不機嫌になる。彼よりも長く一緒にいて、世話もさせているのに。もう一度叫んでみる「アイシテイル!」。彼は苦笑する。「インコに告らせなくてもいいのに」


ーーー


「黄昏時」


夕方になるとおばあさんは花に囲まれた庭の小さなテーブルにティースプーンを並べる。戻ってきた妖精たちがティースプーンのくぼみで横になると、順番に花びらを載せていく。すぐにウトウトする妖精たちにおばあさんは優しく声をかける。「おやすみなさい」。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ