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ネイチュの詩(詩)・その1  作者: ネイチュ
72/101

72.「コップ」、「ペア」※、「二日月」

「コップ」


 ドトールなどのカフェのチェーン店では、冷えた飲み物を透明なコップ――グラスで提供する


 サイズは量により、S・M・Lがある

 説明するまでもなく、Mサイズを標準とし

 Sサイズはそれよりも少なく、Lサイズはそれよりも多い


 本を読むなどゆっくりしたいときはLサイズを

 時間のないときはSサイズを

 どちらでもないときは、とりあえずMサイズを頼む

 今日は何を飲もうか、どのサイズにしようかと考えることで

 半分、飲んだ気持ちになる


 そして、少し傷のついたグラスに注がれたそれが出てくると

 これは「もはやグラスではなくコップだ」と気づく

 なぜかそこに親しみを感じる


 このコップは何十回洗われ乾燥させられたのだろう

 私には彼らがそれを楽しんでいるように思えるのだ

 私がどんな飲み物を頼もうかと考えるように

 彼らもどんな飲み物が注がれるのかを心待ちにしているように感じる


 ならば、今日はいつものアイスコーヒーをやめてフローズンドリンクにしよう


 ーーー


「ペア」※


 同じでもいい

 違っていてもいい

 どちらにしても

 好きな人と揃えたものは

 ペアになる


 ーーー


「二日月」


 影薄し

 逢瀬を隠す二日月


===

※……「フォエム52」の10選に選ばれました。

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