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ネイチュの詩(詩)・その1  作者: ネイチュ
54/101

54.「沈黙」、「フルムーン」、「半分」

「沈黙」


 不自由になるほど自由を求めるのは(さが)なのでしょう

 言葉が出なくなるほど言葉を求めるのは性なのでしょう

 無視されるほど愛を求めるのは生きたいからです


 ーーー


「フルムーン」


 ひとりで半月を見上げた

 あなたは寂しさを紛らして

 わたしを側におくけれど

 近くにいられたらいいの

 作り笑顔でも見せてほしい

 悲しくないわ

 嬉しいから

 涙を流しているの


 I will follow You


 ーーー


「半分」


 さあ円陣を組んで

 足を踏み鳴らせ

 狙った獲物の半分でも

 手に入ったときは満足するんだ

 狙った獲物の半分が

 手に入らなくても落胆するんじゃない

 明日がある

 また半分を手に入れたら?

 そういうことさ


 さあ円陣を組んで

 足を踏み鳴らせ


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