表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネイチュの詩(詩)・その1  作者: ネイチュ
42/101

42.「オアシス」、「夜のジュゴン」

「オアシス」


 どちらが先に生まれたとか

 どちらが先に出会ったとか

 どちらが先に愛したとか

 関係ない


 そんな違いで引き下がったりしない

 諦めたりしない


 ただ欲しいものを手に入れるためだけに

 生きている

 私は何があっても泣いたりしない


 だから、彼女の涙にひるんだ

 私が踏みにじってきたか弱いものをかばい

 涙を流す

 それさえもプライドにして


 あの人が彼女を愛する理由はこの涙なのだろうか


 なぜ 私の涙は枯れてしまったのだろう


 ーーー


「夜のジュゴン」


 青い部屋の壁にかかった

 一枚のジュゴンの写真

 夜中になると透きとおった

 水が部屋に満ちる


 ジュゴンは写真を抜け出して

 気持ちよさそうに泳ぐ

 冷蔵庫の扉が開いて

 レタスたちも飛び出すよ


 もしゃもしゃと食べて

 くるくるまわる

 魔法の海はコバルトブルー


 もしゃもしゃと食べて

 くるくるまわる

 魔法の夜はつづくよ

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ