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ネイチュの詩(詩)・その1  作者: ネイチュ
32/101

32.「雨を待つ」、「夏草と涙」

「雨を待つ」


 別れを切り出すタイミングを

 あなたが計る午後のカフェ

 私は気づかないふりをして

 コーヒーカップを持ち上げた

 話題の映画について話す

 作り笑顔にも慣れてきた


 ああ

 愛は理由もなく

 コーヒーのように冷めていく

 飲み干す虚しさが

 ふたりをつないでいる


 ああ

 愛は理由もなく

 レシートのように捨てられる

 涙も流さず

 曇り空を見つめた


 ーーー


「夏草と涙」


 きみから話したいことがあると

 廊下でささやかれドキリとした


 放課後

 夏草の生えた土手に並んで座る


 きみは顔を赤らめて

 好きな子ができた、と嬉しそう


 ただの幼なじみだって

 私のことを思っているんだ


 涙とまれ とまれ とまれ


 きみは笑う


 お前だ、って


 

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