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ネイチュの詩(詩)・その1  作者: ネイチュ
30/101

30.「素敵なハンター」

「素敵なハンター」


 夏の縁日の金魚すくいで

 浴衣のきみはしゃがみこむ

 腕まくりして真剣に金魚を狙う

 長い髪をひとつに巻いて

 頭の高いところで留めてる

 ぼくはそのうなじに見とれたよ


 去年のことさ

 互いの友達と一緒にこの縁日で

 よそ見して歩き肩をぶつけた

 きみの手にしてた金魚は

 透明の袋の中で大地震にあった


 今年はその金魚にも彼氏を作ると

 張り切って来たきみは

 まとめて三匹ゲットして

 ぼくらは子供みたいに大騒ぎした


 夏の縁日の金魚すくいで

 浴衣のきみはしゃがみこむ 

 ハンターさ金魚たちを狙う

 ハンターさぼくの心を捕えて


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