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ネイチュの詩(詩)・その1  作者: ネイチュ
28/101

28.「この世界の片隅に」、「それでいい」

「この世界の片隅に」


 愛や友情

 もしかしたら

 この世界の片隅に

 あるのかもしれない

 だが、おれには関係のないものだ


 この世は金が全てだ

 酒も女も力も得られる

 金さえあれば

 ドブネズミでも白鳥に

 成り上がることができるのだ


 そんな話を真顔ですると

 彼女は怒りをこらえながら

 涙をこぼした


 おれが彼女を捨てたのは

 そのニ日後だった


 ーーー


「それでいい」


 青い夜が白んで

 乾いた地平線に光がさす

 新しい一日が始まる瞬間


 今日も特別じゃない

 けれど平凡でもない

 何かが起こる予感に体が震えている

 腕を目一杯広げて

 朝焼けを体中で受ける


 そうさ 

 もしもなにか越えられない壁が

 あったのなら

 ただ迂回して先へ進めばいい同じ事だ

 もしもなにか許せないことが

 あったのなら

 呪いなど捨てて叫べ

 忘れるなお前には仲間がいる

 ひとりで生きようとしなくていい


 さあ 顔を上げて

 今が生まれ変わるその時だ

 さあ 髪をなびかせろ

 今が逆風を味方にするとき

 そのチャンスをかならずつかめ

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