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18.「夜間飛行」
月明かりがつま先を照らす
今夜もまた砂漠をさまよう
ひとりきりにはもう慣れたけれど
金色のふたつの眼を招く
夜間飛行の飛行機が
先を急いで飛ぶけれど
ゆくあてのない私は
まどうばかり
足跡を消す砂粒たち
誰も知らない私の名前
後悔は影を闇へと変えて
時計の針を逆さまに回す
夜間飛行の飛行機が
先を急いで飛ぶけれど
ゆくあてのない私は
まどうばかり
ゆくあてのない私は
まどうばかり
ーーー
(孤独を感じるできごとがあり、ちょうど夜間飛行の飛行機の飛ぶ音がしたので書きました)
オリジナルです。




