提案
オヤジの のんびり屋には 呆れる......
二階の押し入れは ネコたちに占領され 近づくと
親ネコに威嚇される......それでもオヤジは 笑みを浮かべて押し入れの隙間から覗いて
「マー君 見て見て 可愛いいね......本当 マー君が生まれた時を 思い出すよ〜」
「ハイハイ!ってゆうかー どうすんだよ?!」
俺はネコか......ボケオヤジ!
この調子でいくと 飼うはめになる......阻止せねば......ひとまず ツレ(友達)に聞くか......あれから何人かに連絡をいれるが......
あえなく 撃沈......オヤジは飼うきマンマン......これは大きくなったらヤバすぎる......考えるだけで身震いが......
だいたい ネコは外で飼うのか?家の中で飼うのか?よく外で見かけるけど......ノラネコか?
だいたい 外で飼ったら また子どもができたら......ヤバイ!オヤジと会議だな。
今日の夕食作りは俺の当番
お袋が死んでからは
なんとなく夕食はオヤジと食べてる。当番も誰が決めたわけでもなく
なんなく そうなった。別に嫌でもないし お袋が生きてる時は そう言うのが 面倒だったが......
オヤジも俺も 寂しいのかも......
今日の メニューは 惣菜やで買った エビフライを使って 丼用のこいくちのたれで 玉子をとじて
エビフライ丼と味噌汁
夕食の準備ができて 少ししたら オヤジが帰って来た。
夕食中 ネコをどうするか会議をしながら食べた。
「百歩譲って 成長して 大きくなったら どうするの?外で飼うと また 子ども生まれたら 育てていけないだろうし エサ代も結構かかると思うよ!
それでも 飼うなら そうならないように しないと
俺は反対するから」
「マー君 よく考えてくれたね!嬉しいよ!僕からの提案は まず家飼い!外には出さない。事故で死んじゃったりしたら悲しいからね!後は オスとメスを分けて 別々の部屋で飼う それには 部屋作りを始めに取りかかろうと思ってる......どうかな?」
オヤジにしては なかなかの提案だ......
「分かった!それでいい!いつから始める?」
本当 無邪気に嬉しさを表現するオヤジを見ると
こっちまで 笑顔になってしまう......まったく