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夢道の世界  作者: ジニー
第1章 夢の始まり
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1ー22 「おまけ」

不安定な砂利道に、人をのせた多くの馬が駆ける。

その前から3列目に、少しぎこちなく馬にまたがる2人がいた。

慎二と桜である。

「舌、噛みそう……。」

「で、ですね……!」

すると、1列目の馬が、スピードを落として3列目に後退してきた。

「2人とも、何か問題は無いか?」

「マリスタさん!はい。問題ないです!」

慎二と桜はなんとか頷いた。

「初めてでそこまで乗れてるなら大したものだ。中には乗ってもすぐに落ちてしまう人もいるんだ。」

「そうなんですか?」

「ああ、馬から落ちて死んでしまう人だっているんだぞ?」

「ひ………っ!」

マリスタの話に桜が震えだす。

「大丈夫さ、あまりスピードを出さなければ落ちない。」

マリスタ達が話をしていると、後方の兵士が、前に走って来た。

「中尉!後方から何者かが急速なスピードでこちらへと向かって来ています!」

「なにっ!?全体止まれ!!」

マリスタは血相変えて、全員の馬を止める。そして、腰から剣を引き抜いた。

「ま、マリスタさん!?」

「大丈夫だ!君たちは出来るだけ前の方にいてくれ!」

そういうと、今来た兵士と共に、後方へと向かっていった。


マリスタが最後尾に着く。

「状況は!?」

「馬の足音からして、相手は1人の様です!」

「1人だって!?」

「あ、隊長!来ます!」

「っ!」

マリスタは奥の方を見やると、確かに何者かが接近して来ていた。

「全員、戦闘準備!1人だからと油断はするな!」


「「「「「了解っ!!」」」」」


「一撃で決める……!」

マリスタは馬上から、力強く剣を構える。

「…………っ!?」

しかし、相手の容姿が見えてくると、少し剣を握る手を緩めた。

服装は極めて軽装で、さらに、相手は女だった。

「あれは…………!」

そして、遂に顔が見える様になった距離で、マリスタは剣を鞘に収めた。

「………っ!?中尉っ!?」

「全員、武装解除っ!道を開けろ!」


「「「「「っ!?了解………!!」」」」」


全員は戸惑いつつも、武器をおろして、脇道によけた。

やって来た馬は、彼らがつくった道を全速力で突き抜けていった。



「北野君!?後ろから何か来ます!!」

「本当だ!あれは………真琴!?」

馬に乗っていた女。その正体は真琴であった。


「ストップストーーーーーーップっ!!!」

真琴は慎二と桜の前に来ると、馬を急停止させた。

「ふぅ。追いついた〜!」

「「真琴 ・さん!?なんでここに!?」」

2人は驚いて、息の切れた真琴に尋ねた。

「これっ!」

真琴は2人に、あるものを1つずつ渡した。

「あ、これ!」

桜はその受け取ったものを見た途端、それが何なのかすぐに分かった。

「これは?」

慎二が受け取った「それ」をつまみながら聞く。

「それはね!全部で4つあるんだ。それで、次私達が会った時に、これを、この空の箱にはめるんだ〜!こういうのがあった方が、次会うのが楽しみになれると思ってさ!」

「へぇー!これのためにわざわざ?」

「そっ!」

「そっか。ありがとう真琴。」

「ありがとうございます、真琴さん。」

「へへへ!どういたしまして!」

真琴は笑顔で返事を返した。

「……それじゃあ、私は行くね!?」

「うん。またね!」

「ほんじゃ!よし、全速前進!行っけ〜〜!!」

真琴はものすごいスピードで来た道を引き返していった。

「(あれが1番死にやすい速度と体勢なのだが………。)」

その速度には、マリスタ達も唖然とするほかない。

「また会えたら……か……………。」

慎二はその琥珀色の石を眺めると、大事にリュックへとしまう。

そうして一行は、再び士官学校への移動を再開した。

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