1ー0 「プロローグ」
ある日、1人の「父親」とその「子」はこんなやり取りをしている夢を見た。
「......っ!?今、なんて?」
「だーかーらーっ!オレはみんなが笑って暮らせる世界を作れる救世主になりたいんだって!!」
「父親」は「子」の言った事に驚いた。
「だって、誰もがみんな平等に生まれて来たんだろ?なら平等に生きなきゃおかしいだろ?それなのに今みたいに格差が生まれてるのはおかしい事だと思うぞ!?」
「(私は戦いたい訳ではありません。誰もが自由な世界を創りたいだけなのです!)」
その「父親」は知っていた。この子と同じ事を願い、そのために戦った戦友の事を。
「すごいな……。」
「っ!?何がだよ父上?」
「自分達の事だけではなく、周りの事にもしっかり目を向け、自分の理想に真っ直ぐと進む目をしてる。お前は兄さんと同じくらい、本当にすごい奴だよ。」
「っ!……んな事いきなり言われると、少し照れるじゃねえか……。」
「子」は少し頰を赤く染めた。
すると「父親」は「子」の頭を撫でて言った。
「その理想を、ずっと大切にするんだぞ。」
そして「父親」は笑い、「子」もそれを見て笑ったのだった。
その夢を見たときから僕は、その理想に強く惹かれ、その「子」のように生きていきたいと思った。
筆者です。新しく始めていきますのでよろしくお願いします!