調合と調律と武器合成と…………。
お願いします。
ダイブアウト後、軽く運動した。(6時間不動だと体がね。まあ、1日中寝っぱなしでも大丈夫なベッドですが)
その後、ご飯食べてお風呂に入ってからダイブインした。
妹二人はご飯を速攻で食べて、お風呂に入ってから2階に上がって行った。合計時間は1時間掛からなかったな。
さて、
《ダイブイン》
そして我が家に降り立った。
まあ、実際は降り立ったと言うか、ベッドで目覚めたが。
どうやら、ホーム内でダイブアウトすると、自室のベッドにて目覚める仕様のようです。
てか、初めて自室を見ました。模様替えも自由で、なかなか色んな機能が付いている。と、カスタムメニューから推測できる。
窓を見た。
外はうっすらの明るいな。みんなは………寝ている様だな。
さてと、何をしようかな。どうせだから新しい作業場で作業でもしようかな。………うん。そうしよう。
え~と。調合ってどんな技能があったけな。
〔調合〕
調合を行える。薬や毒など、あらゆるものが調合できる。複合スキルのひとつ。
〈調薬〉--精製--反応促進--短縮簡略化--???
〈調金〉--合金--武器合成--新金創成--???
〈調理〉--熟成促進--大解体--???
〈調木〉--???
〈調律〉--???
〈調印〉--???
ふむ。〈調木〉はわかるが〈調律〉と〈調印〉ってなんだ? 何をするためのモノなんだ? 何も技能がついてないが。使ってないからかな。
あと、最初から複合スキルなんて説明あったか? 後付けかな。
まあ、いいか。さて、なにしようかな。武器合成とかしようかな、武器は使わないものがたくさんあるし。
調金の作業場でやろうかな。しかし、武器合成用の装置とかあるのかな?
扉の部屋(エントランスかな?)に行き、作業場の扉に入ると更に扉があり、調金の部屋に入った。ちなみに調律の部屋が増えていた。
自動更新なのかな、この部屋は。でも、鍛冶とか木工とかのスキルは取ってないのに、作業部屋があったな。なして?
それとも、調金や調木は鍛冶や木工に含まれるのかな。
そういえば、彫金と調金って違うものなんだな。響きは変わらないのに。
さてと、そこら辺は置いといて、いざ、武器合成!
と、その前に、え~と。
“闢焉剣[開闢と終焉を齎す混沌]”と“邪神剣[死を詠う邪神剣]”は、何故か合成できないな。他にはレニクス王家と付いた武器も駄目だな。特殊な武器なのかな。あとは防具やアクセサリも無理っと。その他の武器は合成できるようだな。
あとは…………うん。“聖短剣[クラフォル]”はシルフィにあげようかな、この効果なら護身用にいいだろう。
おっ! 4文字シリーズは合成可能だ。…………やるか。
え~と。武器合成は何れでやるんだろう。う~ん。ん? メニューになんか新しい項目が増えてるな。作業場の説明書か、これは便利だな。………お、あった。合成炉って言うのがあるのか。
〔合成炉〕
溶かすためでなく、合成するための炉。炉には鍛冶神が使うとされている神の火がともる。
神の火って、いいのか? もとい、鍛冶神って…………いや、建造神がいるんだからいるか。
それでは、武器合成を始めようかな。
武器を合成炉に入れればいいのか。簡略化し過ぎてないか。いや、そもそも武器を合成するって言うのが、既に現実では有り得ないか。
そんなことを思いつつ武器を合成炉に入れた。
入れた武器は、“天剣[天宙虚空]”“真刀[風色琴音]”“梓弓[事象境界]”“穹弓[一穹千想]”“覇斧[地裂焔斧]”“星槍[星屑聖槍]”“雷鎚[鋼砕雷鎚]”の合計7つ。ちなみに合成炉の限界は8つまで。
さて、何ができるかな。っと、どうやら合成する武器に応じた魔力を加えないと合成できないようだ。多い場合は問題ないようだが。
…………異様に強い(多分)であろう武器を7つも入れちゃったが、僕の魔力で足りるかな。まあ、やるしかないな。全部使い切るつもりで行かないとダメかな。
僕は一気に合成炉に魔力を注いだ。
すると、様々な色の光が舞い初めた。
辺り一面に光が広がり舞い踊っていた。
その後、光の動きが一瞬だけ止まり、炉に向かって収束を始めた。
収束が終わる時、真っ白な強い光を放った。
その光が落ち着くと、ピロリン、という音がして、パーフェクトと表情が出た。
良かった。成功したみたいだ。表示の意味は理解できないが、武器合成成功とパーフェクトの下に出てるから、成功だ。
どれどれ。
神具[凪嵐ノ指環]
指輪ではなく指環。様々な武器になれる、ちょっと意味のわからない指環。武器であるが、アクセサリ扱いでもある。
破壊・譲渡・売却不可。プレイヤーロック“ニズ”
効果:Min+10(アクセサリ時)
スキル:
〈天剣天宙虚空〉--宙舞千剣--閃剣穿天
〈真刀風色琴音〉--透刃--風斬
〈梓弓事象境界〉--必中--閃放烈刺
〈穹弓一穹千想〉--瞬刹--閃千討--光ノ矢
〈覇斧地裂焔斧〉--覇炎守護--地爆炎鎖
〈星槍星屑聖槍〉--降注星屑--天之星光
〈雷鎚鋼砕雷鎚〉--白雷招来--雷珠--雷星衝突
〈円環天鈴地鐘〉--凪ノ嵐--嵐ノ凪--扉ヲ叩
うん!? なんかヤバイの出来た気がする。武器なのかアクセサリなのかわからないが、合成前と合成後のサイズが合ってない気がする。ってか、合ってない。それに、何故アクセサリっぽいのができる!? そもそも、アクセサリは合成不可だったのに!
…………いや、ありなのか。
う~む。この世界って魔法以外は結構物理法則に忠実なんだけどな。………もしや武器合成って魔法の範囲内なのかな。魔力を使うから、その可能性はあるな。
とりあえず、装備しておこうかな。折角だし、アクセサリ枠は空いてるからね。
そういえば、何で能力仮装してるのに魔力が十全に使えたんだろ。まさか、文字通り仮装は仮装でしかないのか。…………でもまぁ、力の手加減は簡単にできるな。もしや、凄く手加減が上手くできるだけか。成長すれば何かしら変わるのかな。
そんなことを、ふむふむ。と考えていると、
「主。おはよう♪」
と、上機嫌なスフィがやって来た。
「おはよう。どうした? って、実体化してるのか」
「うん! 最近はそんな機会もなかったからね」
「確かにそうだな。…………あれ? 精霊って自分で実体化できるのか?」
ふとした疑問を聞いてみた。
「主の契約精霊は勿論だけど、主の近くにいれば4階位以上なら主の力の影響で実体化できるかな。大精霊なら単体で実体化できるけどね」
「そうなのか」
「姿を見せるだけなら、簡単だけど」
「簡単なんだ」
「簡単です。と言っても、微精霊なら光の玉がぼんやりと、下位精霊は人の形がぼんやりと。しっかりとした姿は中位精霊からだね。まあ、何事にも例外はあるけどね、大体そんな感じ」
僕の頭を胸に抱きながら、スフィは得意気に言った。
「そうなのか。それで、なんで僕の頭を抱いている?」
凄く自然に抱かれたので、違和感がなかった。
「気にしない、気にしない、そんなこともあるよ」
「そんなこともあるのか。まあ、いいや。皆はまだ寝てる?」
「うん。寝てるよ。昨日は色々大変だったみたいだからね」
「確かに、シルフィは疲れているようだったからね」
結構早い時間でも眠そうに、こっくり、こっくり、してたからね。
「うん。でも、そろそろ起きると思うよ」
そんな時間なのか。
「そうか。なら、朝御飯の準備でもしようか」
「手伝うよ♪」
「ありがとう。朝ごはんは洋食と和食のどちらがいいかな」
「う~ん。洋食かな」
「そりじゃ、そうしようかな」
そんなことを話しながら、二人で笑いあって、作業場を出た。
ありがとうございます。




