赤い竜と財宝と王家の・・・・・・。
お願いします。月並みですが、戦闘場面が難しすぎる。
扉の向こうは戦場でした。
馬鹿でかい赤い竜と、三人は戦っていた。
赤い竜は咆哮し、空中に無数の燃える赤い槍を出現させて、高速で打ち込む。それをファノが空中で待機させていたであろう水球で真横から叩き落とす。その隙にベルが周囲の風を渦巻かせるように集束させて打ち出す。その攻撃を赤い竜は自分の影? を伸ばして正面に壁を作り防ぐ。赤い竜は壁を作ったまま攻撃を行おうと口を開いた時に、その口のスフィが衝撃波を叩き込む。その反動で壁が解けた瞬間にベルが空中に待機させていた光の投槍を射出する。再度、赤い竜は影の壁を作り出し防ごうとするが、光の投槍が貫通し赤い竜に襲い掛かる。しかし、赤い竜は真紅オーラのようなものを纏い、攻撃をはじいて防ぎ、翼を大きく羽ばたかせて空に舞い上がった。その時、スフィは何事もなかったかのようにオーラを消し飛ばし、地面から白くぼんやり光る縄のようなものが無数出現し、赤い竜を地面に縛り付けた。
そして、こちらに気付いた。
「あっ! 主~」
「おう。主殿。来たな」
「いらっしゃいませ。ご主人様」
三者三様に挨拶してきた。ちなみに順にスフィ、ベル、そしてファノ。ファノの口調が、あれから完全には戻らないな。衝撃が強すぎたのか?
「主。大物ですよ」
「主殿。これは相当強いぞ」
「ご主人様。私には凄くきついです」
ふむ。スフィは遊んで、ベルは真面目に、ファノは油断したら死ぬ感じか。
「………って、お前らちょっと待てぃ。ユニークは倒したらまずいだろ!?」
「大丈夫です。これは魔神ですから」
「そういう問題か?」
スフィと話していると、
「ほう。仲間が増えたか。しかし、なかなか見目麗しい女子だな。ふはははは。よい。殺さずに存分に愛でてやろう。ふははははは」
ニヤニヤ、と笑いながら、王冠を被った赤い多頭の竜が、白い縄を切り飛ばし話しかけてきた。
なんか。ぞわっ、として、むかっ、と、しました。
「気持ち悪いわ!」
「ふはははは。生きが良いな。すぐに従順にしてくれr「私の主に色目を使うなら死になさい」 ふはははは。本当に笑わせてくれる。貴様も朕のものにしてやろう」
よし。フルパワーで殺ろう。
「本当に死にたいy「スフィ、少し退いて。こいつ抹殺す」 主?」
「ちょっとこいつはムリだ」
「わかりました。ベル。ファノ。主が殺るらしいから、攻撃でなく行動阻害と防御優先で」
「承知」「わかりました」
二人は攻撃から妨害にシフトした。ファノはもともと阻害や防御が主だったが。
「ふはははははは。なかなか面白いことを言うな。それd「[巨神剣]顕現」 な!? なんだ、その剣は!」
なんか驚いていた。そういえば名前も変わっているな。まあ、いいや。
「消えろ。[御元切伏]」
右上から左下へ斜めに斬り下ろした。ちなみに一番消費MPの多いアーツを使いました。
その瞬間、周囲に光を帯びた、やわらかい風の様なものが広がった。
……………………………ん?
―――――――――――――――――――――――――――――――――!
耳が痛いほどの無音が、まるで爆音の様に轟いた。
ポーン
〔ユニークエクストラボス[黙示録の赤い竜]を討伐しました〕
周りに何も無くなった。破壊不可能オブジェクトも破壊しているようだ。
「さすがです。主」
「「「…………………………………」」」
「主? ベル、ファノ? どうかしましたか?」
「このアーツは封印だな」
「ああ。それがいい」「それがいいと思います」
俺は何も言わずに、巨神剣の顕現を解いた。
ポーン、ポーン
〔アビリティの特殊進化条件をクリアしました。[精霊完全具現化]は[万物顕現]へ特殊進化します〕
〔称号取得条件クリア。ユニーク称号[黙示の終焉を覆す者]を習得しました〕
〔称号取得条件クリア。特殊称号[不可能を撃ち壊す者]を習得しました〕
【ユニークボーナス】
闢焉剣 [開闢と終焉を齎す混沌]
【MVPボーナス】
頭[赤い竜の王冠]
【ソロ討伐ボーナス】
アクセサリ[恋美と夜天の髪飾り]
【特定部位破壊ボーナス】
終焉竜の魔神珠
【通常ドロップ】
終焉竜の真紅玉
終焉竜の真紅爪×6
終焉竜の白尖牙×10
終焉竜の真紅竜鱗×8
終焉竜の真紅尻尾
終焉竜の肉(27kg)
うん。倒したようですね。
ポーン
ん? まだ何かあるの?
〔特殊条件をクリアしました。種族[美幼女]は[美幼女(美幼女神)]に特殊進化します。また、それに伴い、スキル[巨神剣 LvM]が[巨神剣 ELvM]に覚醒しました〕
〔討伐が完了した為、特殊フィールドより元のフィールドへ戻ります〕
特殊フィールドから出たようだ。
「とりあえず、あれだな。どんだけネタに凝ってんだよ! いや、むしろ幼女に凝ってるのか!?」
なんか考えてもしょうがない気がしてきた。というか、条件はなんだったんだ?
「はあ。まあ、進化してこれ以上使いにくくなることはないだろう。見た目も目線も変わってないようだし」
体をキョロキョロ見ながら言った。
「ええ。主は変わらず愛狂わしいですよ♪」
「うむ。主殿は変わっていないようだ」
「そうです。相変わらず可愛いです」
「そ、そうか。ならいいんだが。………そういえば、ここからどうやって帰るんだ?」
キョロキョロ、と周りをみると、どうやら大きな谷の底のようだ。
「谷の底か。谷にしては何か違和感があるが」
「ここは、谷じゃないですよ」
スフィがそんなことを言った。
谷じゃない? それじゃここはどこなんだ?
「ここは洞窟の中だった場所です。私たちは洞窟に入って行ったんです。そうしたら大きな広場に着いたんですけど、何か大きなものがあって。それをスフィさんが邪魔と言って蹴り飛ばしたら、あの変態な竜だったんです」
ファノが大体の経緯を話してくれた。
「それがなんで、洞窟が谷? 大穴? になったんだ?」
「うむ。いきなり変態竜が暴れだしてな。ブレスで天井を消し飛ばしたんだ」
今度はベルが説明してくれた。
「なるほど。吹き飛ばしたんならこうなるか」
うん。気にしたらダメなんだろうな。
「それで、ここからどうやって帰ろうか?」
「あちらに小道というか、洞窟がありますよ。もしかしたら、出口かもしれません」
ファノが指差しながら言った。
ファノ。もう完全に口調が変わってる。それとも、これが地なのか? まあ、悪影響ないしいいか。
「そうか。なら行ってみますか」
スタスタ、と、歩いていった。洞窟に入っていった。ベルは小さくなって飛んでいるが。
◇◇◇
中は暗かったので、光魔法の《ライトボール》を浮かべて進んだ。
「お、少し先が明るいな。出口かな?」
さらに進んで行くと、
「………うん。出口ではなかったな」
「そうですね。なんか輝いてるね」
「我には、分からないが、人には価値のあるものではないか?」
「光ってますね」
順に、僕、スフィ、ベル、ファノがそう言った。
そこは、行き止まりで、なんか財宝的なものが山積みになっていた。
「これは、どうすればいいのかな?」
呟きながら、財宝に近寄って行った。財宝に触った瞬間。
チャリーン
〔[黙示録の赤い竜の財宝]を入手しました。アイテムボックスに自動的に収納します。リストを作成し開きます〕
[アイテムボックス:リスト]
取得金額1,283,970,263,972,000D
アダマンタイト 61kg
オリハルコン 229kg
ミルリル銀 158kg
ヒヒイロカネ 96kg
神鉄 35kg
魔鉄 42kg
聖鉄 58kg
玉鋼 212kg
ダマスカス鉱 112kg
天金 31kg
白金 3417kg
金 18673kg
白金剛石×12
星晶×8
月の雫×7
太陽の光晶×8
波斯石×56
蛋白石×74
青玉×48
紅縞瑪瑙×38
翠玉×53
紫氷晶×62
灰鉄柘榴石×73
翡翠×68
「………………………………」
「…………………………いや、意味分からないから」
なんか知らないが、半端無い量のアイテムが手に入った。
「主のアイテムボックスって、どんな容量してるんでしょうね」
「うむ。さすが我が主殿」
「私のご主人様は器が大きな方なのですね」
驚く方向が少々異なるようだ。てか、ファノはもう、その話し方が標準になってるよね。
ん?
財宝の先の扉を見つけた。
「扉だな」
「ね」「だな」「そうですね」
みんな肯定した。
「今まで無かったよね」
「うん」「だな」「そうですね」
みんな頷いた。
「埋まっていたのかな」
「たぶん」「だろうな」「おそらくは」
みんなも埋まっていたから、気付いていなかったようだ。
「行ってみようか。ここに居てもしょうがないし」
みんな頷いてくれたので、一緒に扉に向かった。
扉の向こう側には小部屋があった。
「うん。宝箱と、…………なんだと思うこれ」
「棺でしょうか?」「人が使う棺に似てるな」「棺っぽいですね」
やっぱり、棺だよね。これ。
とりあえず、近づいて触る。
ポーン
〔[刻止の封印柩]を入手しました。アイテムボックスに収納します〕
なんか手に入れました。
これは、持って行っても大丈夫なものなのか? ………あ、持っていくしかないようです。あと、チャリーンじゃなくて、ポーンだったのが、なんか気になる。
次に宝箱の方に進む。
宝箱は棺? を挟んで左右にあり、右が赤い宝箱で、左が白い宝箱。どちらも異様に大きい。
赤い宝箱に触る。すると、宝箱は勝手に開き、
チャリーン
〔[黙示録の赤い竜の秘宝]を入手しました。アイテムボックスに自動的に収納します。リストを作成し開きます〕
[アイテムボックス:リスト]
天剣 [天宙虚空]
真刀 [風色琴音]
星槍 [星屑聖槍]
雷鎚 [鋼砕雷鎚]
覇斧 [地裂焔斧]
穹弓 [一穹千想]
梓弓 [事象境界]
絶盾 [不破返撃]
天冠 [天頂閃鈴]
天衣 [天翔夢現]
天掌 [天掴万壊]
天装 [天蓮刻祈]
天歩 [天駆無歩]
秩序と混沌の魔道書
世界樹琥珀×5
賢人の宝石×3
世界樹の宝珠
生命の小瓶(命の神水)×10
失われし神樹の種子
うん。まだあったのね。って、ことは、白い方がハズレか。中身に関してはスルー。
次に白い宝箱に近づいて触る。すると、宝箱が、またしても勝手に開き、
チャリーン
〔[レニクス王家の財宝]を入手しました。アイテムボックスに自動的に収納します。リストを作成し開きます〕
[アイテムボックス:リスト]
王剣[レニクス王家の王剣]
王杖[レニクス王家の杖]
頭[レニクス王家の王冠]
頭[レニクス王家の髪飾り]
アクセサリ[レニクス王家のマント]
アクセサリ[レニクス王家の指輪]
アクセサリ[レニクス王家の指輪]
レニクス王家の羽ペン
レニクス王家の鍵
レニクスの古文書
レニクス神霊金貨×4
レニクス精霊金貨×27
レニクス王金貨×371
レニクス白金貨×1568
レニクス金貨×986
うん!? 普通、片方は罠だろ! 両方とも当たりとか、…………あの赤い竜はコレクターだったのか!? 収集癖があったのか? いやいや、落ち着け。多分、あの赤い竜が本当に集めたものじゃないから落ち着け。
だんだん落ち着いてきたので、他に何かないか、皆で周りを調べる。
「隠し扉も、何もないな。そっちは何かあった?」
「ないよ」「見当たらないな」「見つからないです」
みんな何もないとなると。
「戻ろうか?」
「うん」「ああ」「はい」
みんなの了承が得られたので、小部屋の外に出た。
ん?
視界に何か光るものが入った。
「なんだ?」
そこには、さっきまでなかった、魔方陣っぽいものがそこにあった。
「魔方陣だな」
「ね」「だな」「そうですね」
みんな肯定した。
「今まで無かったよね」
「うん」「だな」「そうですね」
みんな頷いた。
「行ってみようか。他に行けそうな場所もないし」
「うん」「応」「はい」
みんな頷いてくれたので、一緒に魔方陣に向かった。
「うん。広場の魔方陣と同じような魔方陣だな」
魔方陣の中に入ると、選択肢が浮かんできた。
〔 “道”を繋ぐ場所を選択してください〕
≪ファスト≫
≪ソラルル≫
≪ノエアイナ≫
どうやら、町への “道”を繋ぐ魔方陣のようだ。
「これで始まりの町に帰れる。さて。って、始まりの町って【ファスト】って名前だったんだ」
この名前の【ファスト】って、ファーストのもじりだよね。他の第1の町はなんて名前なんだろう? 掲示板には載ってるかな。まあ、そのうち分かるか。
そんなことを思いながら、【ファスト】をタップした。
そして、出てきた光の扉に入っていった。
◇◇◇
【ファスト】の広場に出たら、なんか賑わっていた。
パーティの勧誘や呼び掛けをしていたり、物々交換の交渉をしていたり、戦闘職や生産職関係なく、ここに集まっているようだった。
俺はここにいてもすることがないので、そそくさとその場を離れて、広場を出た。その間に聞いた話だと。ソラルルの“道”を開通させたパーティ[透き通った水 ]メンバーの名前は、メリア、ラピス、ミリシュ、みかん、くるみ、ミム、らしいとはわかった。メリアとラピスは双子で、βテスト時のトップランカーらしく、ほかのメンバーも有名どころとのこと。
トップランカーか。そういえば、何のランキングのトップなんだろう。行動にポイントみたいなものがあって、それの総合点とかかな。
そんなことを考えながら、今のリアル時間を確認した。結構いい時間だった。
「こんな時間か。そろそろは、《ダイブアウト》するかな」
その後、いつの間にか、姿が消えていた、スフィ、ベル、ファノを呼んで、皆でご飯を食べて、僕は《ダイブアウト》した。
◇◇◇
《ダイブアウト》をしたら、VRPをはずしてベッドを降りた
「ん~。軽く飲み物を飲んでから寝るかな」
1階に下りて、水を飲んでから部屋の戻り布団に入った。
「あいつらは、まだやってるのかな」
そんなことを呟いて、今日もあっという間に寝てしまった。
Lv28→Lv255→Lv12
巨神剣 ELvM、双剣Lv22、回避Lv26、身体強化Lv23、発見Lv17、魔力操作Lv43、光魔法Lv14、布防具Lv8、調合Lv29、研磨Lv19
カンストして種族進化しました。本来1人で倒すボスじゃないので、経験値がおかしなことに。
ありがとうございました。




