その1
昔(小学生時代)に書きかけていた小説です。
文法的におかしいです。
心してかかってやってください。
…いつから一人だったなんて、覚えてないよ
周りの人に幾度となく聞かれ、曖昧に頷いて目も合わせたくなかった。
私はあの好奇と同情に包まれた、あの目が嫌いだったから
いや、今も。
**********************************
「ひっちゃん、大丈夫?」
「大丈夫ですよ、もうそんな子供じゃないんですから」
笑顔でおばさんにいってきますと言って、扉をでてから、その笑顔に吐き気を感じる。
こっそり引き出しから盗ってきたテレホンカード。学校に電話、今日は風邪で欠席します、と人一倍大人びた澄んだ声で唱える。
「あぁ…そうですか、じゃお大事に」
「えぇ、陽菜子に伝えておきます、」
あの、教師の社交辞令にもなってない、形式だけのあいさつ
頭が痛くなりそう。
ランドセルを駅のロッカーに預けて貯金箱にあったお金で、切符を買う。
行先は……
ディズニーランド
**********************************
車窓に見える東京湾を眺めながら
シルバーのシンプルな時計に目を落とす
10時ちょうど。
東京駅で駅員さんに声をかけられた
確かに、平日9時に制服で道に迷ってうろうろしていたらおかしい。
にこやかな笑顔に、抵抗する私。
一瞬曇る顔、それでまた笑顔になって私を連れて行こうとする
…面倒くさい子だと思っているのが、わかる。
「で、今日学校はどうしたの? 授業さぼったりしちゃダメだろ? 学校いかなきゃ、おうちの電話番号は?」
「あの…」
「最近よく見るんだよねぇ、頑張らなきゃ、何も始まらないよ?」
「今日、学校の創立記念日で休みなんです」
用意しておいた言い訳を、にこやかな笑顔でさらっと言う。
…ここに鏡がなくてよかった
戸惑う駅員さん。
じゃあそれならいいよ、と猫なで声で私を解放した
時計を見ると9時38分
京葉線の乗り場がどこかは、まだ分からない。
とりあえず、今度は怪しまれないように持ってきた着替えに、駅のトイレで着替えた
虚しい。
ふと昨日の国語の授業で習った漢字を思い出す。
**********************************
感想を→
特に辛口を→