表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄伝説  作者: Leon


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/5

第三章 反乱

王都ルミナスへと続く街道は、低く垂れ込めた雨雲と薄暗い霧に包まれていた。

反乱軍『氷下の茨』から『アルト奪還解放軍』へとその名を変えた軍勢は、ガルディス山脈から王都へと静かに、しかし確実に行軍を続けていた。


「全軍、歩調を緩めるな。帝国の警戒網に引っかかる前に、指定の潜伏ポイントへ滑り込むぞ」

先鋒大隊の指揮を執るセシル・ルグラン【少佐】は、泥にまみれた軍靴で力強く大地を踏みしめながら、後方の兵士たちに指示を飛ばした。かつてイスタール砦で恐怖に震えていた一等兵は、今や数千の兵の命を預かる、解放軍の若き英雄へと成長していた。彼の胸元には、トマス軍曹の形見である短剣が、静かに、だが鈍い光を放ちながら収まっている。


「セシル少佐、王都潜入班のレオン総参謀長から魔導通信です。王都港の警備体制に変化あり、本国からの大艦隊の入港が、予定より半日早まるとのことです」

副官のカイル【中尉】が、息を切らせながら魔導受信機を手に駆け寄ってきた。


「半日早まる……!? くっ、ヴォルグ総督の執務能力を侮っていたか。リアンナ総大将へ伝令! 我々先鋒隊はこれより強行軍に移り、予定ルートをショートカットして王都の東地下水道の進入路へ向かう!」

「了解!」


戦局は一刻の猶予も許さない緊迫した局面に突入していた。帝国が本国から呼び寄せている超巨大魔導砲の完成形が王都の港に陸揚げされ、防衛陣地に配備されてしまえば、解放軍のいかなる奇策も文字通り塵へと変えられる。この入港の瞬間こそが、帝国を内側から食い破る最初で最後の好機であった。


同じ頃、王都ルミナスの総督府内。

絢爛豪華な調度品に囲まれた「黄金の鳥籠」の主、ジュリアン・アルト【侯爵】は、自身の執務室で信じがたい光景を目にしていた。


「……何の真似だ、ハインツ大佐」

ジュリアンの声が、かつてないほどに低く、冷たく響いた。

彼の机の上には、帝国本国からの「特命通達書」が置かれていた。そこには、大艦隊の入港と同時に、アルト属州の旧王族、および有力貴族の資産をすべて凍結し、彼らを帝国内地の強制移住区へと一斉連行する旨が記されていた。用済みとなった傀儡を、完全に排除するための冷酷な決定であった。


「文字通りの意味ですよ、ジュリアン侯爵」

ハインツ【大佐】は、腰の軍刀に手を当てたまま、不敵な笑みを浮かべた。

「ヴォルグ総督閣下は、貴殿が反乱軍と内通しているのではないかという疑念を持たれている。この王都に、旧時代の象徴をいつまでも置いておくわけにはいかないのだ。大艦隊が到着し次第、貴殿には光栄なる『帝国の罪人』として、本国へ旅立っていただく」


ハインツ【大佐】が部屋を去り、重い扉が閉まった後、ジュリアンは静かに机を叩いた。

恐怖による震えではない。彼の胸に宿ったのは、自らの愚かさへの落涙と、それを超越した、王族としての最後の「怒り」であった。

(やはり、ギオンの連中はハナから我らを人と思ってなどいない。……レオン、お前たちの言う通りだったな。私が犯した大罪、せめてこの命を賭して、リアンナたちの道を拓くための礎としよう)


ジュリアンは懐から、レオンから渡されていた隠し魔導通信機を取り出し、短いメッセージを送った。

『港の東側、第三水門の防衛結界を、今より一時間後に強制解除する。これが私の、最初で最後の贖罪だ』


激しい雨が、王都ルミナスの石畳を叩きつけていた。

王都港の東側に位置する地下水道の排出口から、泥まみれになったセシル【少佐】率いる先鋒隊が次々と姿を現した。


「結界が……消えている! ジュリアン殿下がやってくれたんだ!」

カイル【中尉】が叫んだ。通常であれば、帝国の強力な魔導結界によって一歩も立ち入ることができないはずの水門が、完全にその光を失い、口を開けていた。


「全軍、突入! 標体は港の第一、第二ドック! 陸揚げが始まっている魔導砲の動力炉を破壊する!」

セシル【少佐】が短剣を抜き放ち、先頭に立って港へと駆け出した。


しかし、帝国軍の即応能力もまた、解放軍の想像を超えていた。

港の倉庫の影から、突如として無数の黒い鎧の兵士たちが姿を現した。ギオン帝国軍の精鋭『黒狼騎士団』である。


「ひゃははは! 待ってたぜ、ネズミども! 結界が破られたくらいで、俺たちの目が欺けると思ったかよ!」

激しい雨の中、漆黒の双剣をギラつかせながら現れたのは、ジン・シュターク【大佐】であった。その傍らには、先の戦いで負傷しながらも、執念で戦線に復帰したカッツェ【一曹】が長弓を構えて立っている。


「ジン大佐……!」

セシルは一歩も引かずに剣を構えた。

「お前たち大逆罪人の行動パターンなど、ヴォルグ閣下にはすべてお見通しなんだよ! ジュリアン侯爵の裏切りも含めてな!」


ジンの言葉に、セシルの心臓が大きく跳ねた。「何だと……!?」


「今頃、あのお坊ちゃん侯爵は、ハインツ大佐の手によって処刑されている頃さ。さあ、次は貴様らの番だ! 全軍、殲滅せよ!」

ジンの号令と共に、帝国軍の一等兵、上等兵、そして軍曹たちの混成部隊が一斉に襲いかかってきた。


「怯むな! 我々の後ろにはリアンナ殿下の本隊がいる! ここを突破して、アルトの夜明けを掴むんだ!」

セシルの叫びが響き、激しい乱戦が始まった。


雨と血飛沫が混ざり合う港で、セシルの剣は冴え渡っていた。襲いかかる帝国の歩兵たちを次々と斬り伏せ、ジン【大佐】の元へと肉薄していく。

「ジン! 今日こそ、ゲイン大将や、バルガス少将、トマス軍曹の無念を晴らす!」


「言ったはずだぜ、口の利き方に気をつけろってなぁ!」

ジンの双剣が、雨を切り裂いてセシルに襲いかかる。その速度と威力は、以前の戦いよりも遥かに増していた。本気になった帝国の怪物が、セシルの肉体を切り刻んでいく。


「ぐっ……、あああっ!」

セシルの肩、そして脇腹から鮮血が噴き出す。だが、セシルの瞳から光は消えなかった。彼はトマス軍曹の形見の短剣でジンの剣を受け止め、もう一振りの剣でジンの装甲の隙間を突き刺した。

「何っ……!?」

ジンの大腿部に刃が深く突き刺さる。


「この……ガキがぁぁぁ!!」

ジンが怒り狂い、セシルを蹴り飛ばした。両者ともに満身創痍となりながらも、凄惨な一撃の応酬が続く。


一方、港の中央ドックでは、本国から到着した超巨大な戦艦が、不気味な魔導砲の砲身を地上へと降ろし始めていた。

「急げ! 動力炉の結合を完了させろ! 反乱軍を一瞬で蒸発させるのだ!」

ブラッド・ザイラー【中佐】が、クレーンの上で大声を上げて指示を出していた。


「それはさせないわ!」

港の正門を爆破し、白銀の大剣『獅子王』を掲げたリアンナ・アルト【総大将】が、レオン・ヴァンス【総参謀長】率いる本隊を伴って突入してきた。


「リアンナ王女! しぶとい大逆人め、ここで一族もろとも果てるがいい!」

ブラッド【中佐】が地上へと飛び降り、重装歩兵たちを引き連れてリアンナに立ちはだかった。


「レオン中佐、港の魔導回路を遮断してください! ブラッド中佐は、私が抑えます!」

リアンナは『獅子王』に自身の全魔力を込め、かつてゲイン大将が見せたような、圧倒的な一撃をブラッドに向けて放った。


「『獅子王・連斬』!!」

凄まじい青白い闘気の波が、港の地面を爆裂させながらブラッドを襲う。

「ぐわあああっ!?」

ブラッド【中佐】は自慢の重装甲ごと吹き飛ばされ、ドックのコンクリート壁に激突して気絶した。


「全兵員、動力を破壊しろ!」

レオン【中佐】の指示で、解放軍の魔術兵たちが魔導砲の制御装置に次々と爆薬を仕掛けていく。


港の各所で爆発が巻き起こり、帝国の誇る大艦隊の入港作戦は、大混乱に陥った。

激しい雨の中、悲鳴と怒号が交錯し、ルミナス港は両軍の血で赤く染まっていく。


そして、その激闘の最中。

総督府の最上階から、一つの人影が静かに、だが確かな足取りで、燃える港を見つめていた。

ギオン帝国軍総司令官、ヴォルグ・ザイラー【大将】。


「……始まったか。リアンナ、セシル、そしてレオン。貴公らの足掻き、実に見事だ。だが、このヴォルグが健在である限り、アルトの地に緑が戻ることはない」

ヴォルグ【大将】は魔槍『ニーズヘッグ』を手に取り、静かに部屋を出た。


王都ルミナスを舞台にした奪還戦は、最大にして最後の局面へと向かおうとしていた。

多くの命が散り、多くの絆が試されるこの戦いの向こうに、果たしてどのような結末が待っているのか。

物語は、次の次で、すべてが決着する運命の終章へと突き進む。

王都ルミナスへと続く街道は、低く垂れ込めた雨雲と薄暗い霧に包まれていた。

反乱軍『氷下の茨』から『アルト奪還解放軍』へとその名を変えた軍勢は、ガルディス山脈から王都へと静かに、しかし確実に行軍を続けていた。


「全軍、歩調を緩めるな。帝国の警戒網に引っかかる前に、指定の潜伏ポイントへ滑り込むぞ」

先鋒大隊の指揮を執るセシル・ルグラン【少佐】は、泥にまみれた軍靴で力強く大地を踏みしめながら、後方の兵士たちに指示を飛ばした。かつてイスタール砦で恐怖に震えていた一等兵は、今や数千の兵の命を預かる、解放軍の若き英雄へと成長していた。彼の胸元には、トマス軍曹の形見である短剣が、静かに、だが鈍い光を放ちながら収まっている。


「セシル少佐、王都潜入班のレオン総参謀長から魔導通信です。王都港の警備体制に変化あり、本国からの大艦隊の入港が、予定より半日早まるとのことです」

副官のカイル【中尉】が、息を切らせながら魔導受信機を手に駆け寄ってきた。


「半日早まる……!? くっ、ヴォルグ総督の執務能力を侮っていたか。リアンナ総大将へ伝令! 我々先鋒隊はこれより強行軍に移り、予定ルートをショートカットして王都の東地下水道の進入路へ向かう!」

「了解!」


戦局は一刻の猶予も許さない緊迫した局面に突入していた。帝国が本国から呼び寄せている超巨大魔導砲の完成形が王都の港に陸揚げされ、防衛陣地に配備されてしまえば、解放軍のいかなる奇策も文字通り塵へと変えられる。この入港の瞬間こそが、帝国を内側から食い破る最初で最後の好機であった。


同じ頃、王都ルミナスの総督府内。

絢爛豪華な調度品に囲まれた「黄金の鳥籠」の主、ジュリアン・アルト【侯爵】は、自身の執務室で信じがたい光景を目にしていた。


「……何の真似だ、ハインツ大佐」

ジュリアンの声が、かつてないほどに低く、冷たく響いた。

彼の机の上には、帝国本国からの「特命通達書」が置かれていた。そこには、大艦隊の入港と同時に、アルト属州の旧王族、および有力貴族の資産をすべて凍結し、彼らを帝国内地の強制移住区へと一斉連行する旨が記されていた。用済みとなった傀儡を、完全に排除するための冷酷な決定であった。


「文字通りの意味ですよ、ジュリアン侯爵」

ハインツ【大佐】は、腰の軍刀に手を当てたまま、不敵な笑みを浮かべた。

「ヴォルグ総督閣下は、貴殿が反乱軍と内通しているのではないかという疑念を持たれている。この王都に、旧時代の象徴をいつまでも置いておくわけにはいかないのだ。大艦隊が到着し次第、貴殿には光栄なる『帝国の罪人』として、本国へ旅立っていただく」


ハインツ【大佐】が部屋を去り、重い扉が閉まった後、ジュリアンは静かに机を叩いた。

恐怖による震えではない。彼の胸に宿ったのは、自らの愚かさへの落涙と、それを超越した、王族としての最後の「怒り」であった。

(やはり、ギオンの連中はハナから我らを人と思ってなどいない。……レオン、お前たちの言う通りだったな。私が犯した大罪、せめてこの命を賭して、リアンナたちの道を拓くための礎としよう)


ジュリアンは懐から、レオンから渡されていた隠し魔導通信機を取り出し、短いメッセージを送った。

『港の東側、第三水門の防衛結界を、今より一時間後に強制解除する。これが私の、最初で最後の贖罪だ』


激しい雨が、王都ルミナスの石畳を叩きつけていた。

王都港の東側に位置する地下水道の排出口から、泥まみれになったセシル【少佐】率いる先鋒隊が次々と姿を現した。


「結界が……消えている! ジュリアン殿下がやってくれたんだ!」

カイル【中尉】が叫んだ。通常であれば、帝国の強力な魔導結界によって一歩も立ち入ることができないはずの水門が、完全にその光を失い、口を開けていた。


「全軍、突入! 標体は港の第一、第二ドック! 陸揚げが始まっている魔導砲の動力炉を破壊する!」

セシル【少佐】が短剣を抜き放ち、先頭に立って港へと駆け出した。


しかし、帝国軍の即応能力もまた、解放軍の想像を超えていた。

港の倉庫の影から、突如として無数の黒い鎧の兵士たちが姿を現した。ギオン帝国軍の精鋭『黒狼騎士団』である。


「ひゃははは! 待ってたぜ、ネズミども! 結界が破られたくらいで、俺たちの目が欺けると思ったかよ!」

激しい雨の中、漆黒の双剣をギラつかせながら現れたのは、ジン・シュターク【大佐】であった。その傍らには、先の戦いで負傷しながらも、執念で戦線に復帰したカッツェ【一曹】が長弓を構えて立っている。


「ジン大佐……!」

セシルは一歩も引かずに剣を構えた。

「お前たち大逆罪人の行動パターンなど、ヴォルグ閣下にはすべてお見通しなんだよ! ジュリアン侯爵の裏切りも含めてな!」


ジンの言葉に、セシルの心臓が大きく跳ねた。「何だと……!?」


「今頃、あのお坊ちゃん侯爵は、ハインツ大佐の手によって処刑されている頃さ。さあ、次は貴様らの番だ! 全軍、殲滅せよ!」

ジンの号令と共に、帝国軍の一等兵、上等兵、そして軍曹たちの混成部隊が一斉に襲いかかってきた。


「怯むな! 我々の後ろにはリアンナ殿下の本隊がいる! ここを突破して、アルトの夜明けを掴むんだ!」

セシルの叫びが響き、激しい乱戦が始まった。


雨と血飛沫が混ざり合う港で、セシルの剣は冴え渡っていた。襲いかかる帝国の歩兵たちを次々と斬り伏せ、ジン【大佐】の元へと肉薄していく。

「ジン! 今日こそ、ゲイン大将や、バルガス少将、トマス軍曹の無念を晴らす!」


「言ったはずだぜ、口の利き方に気をつけろってなぁ!」

ジンの双剣が、雨を切り裂いてセシルに襲いかかる。その速度と威力は、以前の戦いよりも遥かに増していた。本気になった帝国の怪物が、セシルの肉体を切り刻んでいく。


「ぐっ……、あああっ!」

セシルの肩、そして脇腹から鮮血が噴き出す。だが、セシルの瞳から光は消えなかった。彼はトマス軍曹の形見の短剣でジンの剣を受け止め、もう一振りの剣でジンの装甲の隙間を突き刺した。

「何っ……!?」

ジンの大腿部に刃が深く突き刺さる。


「この……ガキがぁぁぁ!!」

ジンが怒り狂い、セシルを蹴り飛ばした。両者ともに満身創痍となりながらも、凄惨な一撃の応酬が続く。


一方、港の中央ドックでは、本国から到着した超巨大な戦艦が、不気味な魔導砲の砲身を地上へと降ろし始めていた。

「急げ! 動力炉の結合を完了させろ! 反乱軍を一瞬で蒸発させるのだ!」

ブラッド・ザイラー【中佐】が、クレーンの上で大声を上げて指示を出していた。


「それはさせないわ!」

港の正門を爆破し、白銀の大剣『獅子王』を掲げたリアンナ・アルト【総大将】が、レオン・ヴァンス【総参謀長】率いる本隊を伴って突入してきた。


「リアンナ王女! しぶとい大逆人め、ここで一族もろとも果てるがいい!」

ブラッド【中佐】が地上へと飛び降り、重装歩兵たちを引き連れてリアンナに立ちはだかった。


「レオン中佐、港の魔導回路を遮断してください! ブラッド中佐は、私が抑えます!」

リアンナは『獅子王』に自身の全魔力を込め、かつてゲイン大将が見せたような、圧倒的な一撃をブラッドに向けて放った。


「『獅子王・連斬』!!」

凄まじい青白い闘気の波が、港の地面を爆裂させながらブラッドを襲う。

「ぐわあああっ!?」

ブラッド【中佐】は自慢の重装甲ごと吹き飛ばされ、ドックのコンクリート壁に激突して気絶した。


「全兵員、動力を破壊しろ!」

レオン【中佐】の指示で、解放軍の魔術兵たちが魔導砲の制御装置に次々と爆薬を仕掛けていく。


港の各所で爆発が巻き起こり、帝国の誇る大艦隊の入港作戦は、大混乱に陥った。

激しい雨の中、悲鳴と怒号が交錯し、ルミナス港は両軍の血で赤く染まっていく。


そして、その激闘の最中。

総督府の最上階から、一つの人影が静かに、だが確かな足取りで、燃える港を見つめていた。

ギオン帝国軍総司令官、ヴォルグ・ザイラー【大将】。


「……始まったか。リアンナ、セシル、そしてレオン。貴公らの足掻き、実に見事だ。だが、このヴォルグが健在である限り、アルトの地に緑が戻ることはない」

ヴォルグ【大将】は魔槍『ニーズヘッグ』を手に取り、静かに部屋を出た。


王都ルミナスを舞台にした奪還戦は、最大にして最後の局面へと向かおうとしていた。

多くの命が散り、多くの絆が試されるこの戦いの向こうに、果たしてどのような結末が待っているのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ