表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

『敗者の復活』~女たちの戦う形~

長きにわたり対立を続けてきた上川国との最終決戦において、北山国は絶対的な敗北を喫する。籠城の末に城は落とされ、武家の誇りは徹底的に砕かれた。北山城主をはじめとする武士団は滅亡し、女性たちは勝者の戦果として分配される。

元城主の妻景子と娘の環奈も例外ではない。傑出した美貌と品格を持つ二人は敵の大将上川昌弘によって筆舌に尽くしがたい屈辱と恥辱を受け、隷属の境遇に突き落とされる。この地獄の底のような状況下で景子と環奈は屈しなかった。昌弘の正室やその一派から陰湿な嫌がらせや苛烈な試練に直面するが、女性の知性と類稀な魅力を唯一の武器とする戦略を決意する。恥辱の床で昌弘の子を成すという献身と戦略により、彼女たちは自分の地位を静かに固め、正室の座を揺るがすことに成功する。

そして、上川昌弘の突然の死という運命的な転機は、彼女たちが撒いた血の種を開花させた。二人の血を引く幼い息子が、新たな城主として擁立されるに至る。武力や権威といった男性原理の支配が崩壊し、知性と柔和な魅力という女性としての武器が城を統治する系譜へと移行する過渡期を描く壮大な物語である。景子と環奈が精神的な苦痛と絶望を乗り越え、敗者という立場から権力の中枢へと華麗な復活を成し遂げ、女性による永続的な支配を確立するまでの軌跡を追う。

第一章 落城

轟音と共に、城の主たる城門が木っ端微塵に崩れ落ちた。その衝撃は地面を深くおぞましく揺るがし、城内に激しい振動を伝えた。それはまるで、天地開闢の際に巨大な岩が天から落ち、世界が砕け散ったかのような、凄まじい破壊の音だった。

この世のものとは思えぬその響きは、城を守る者たちの最後の希望を打ち砕き、一瞬にして絶望という冷たい現実へと変えた。

夜空は、燃え盛る火柱によって恐ろしいまでに朱色に染まり、黒煙が渦を巻きながら天を覆い尽くす。

それは、この城の運命を告げる、あまりにも不吉な血に染まった幕開けだった。

城全体が今や巨大な獣が口を開けて、内なるすべてを飲み込もうとしているかのように見えた。

この悲劇は単なる力の差による敗北ではなかった。城の主、北山弘也の優柔不断な決断が招いた必然の結末だった。

弘也は極めて気の小さい男であった。彼は決断を迫られるたびにいつも最も安全で最も遅い道を選んだ。城外で雌雄を決する野戦に踏み切る勇気はなく、結果として選んだのは敵の強大な攻城兵器に晒され続けるだけの籠城作戦だった。

彼の決断はまるで己の小さな器の反映であるかのように脆くそして無力だった。

籠城すれば援軍が来ると盲信していた。援軍との挟み撃ちを考えていたのだろうが敵は城の周囲の補給路を完全に断ち切った。

武将たちの間では早期の脱出や少ない兵力での奇襲を訴える声が上がっていたが、弘也はそれらをすべて退けた。

彼の臆病さゆえの判断が、城内にいる全ての者の運命を決定づけた。その結果武将たちは逃げる機会を失い、城門が崩された今はただ袋の鼠として次々と敵の剣の餌食になっていた。そして城に仕える女たちや娘たちも脱出経路が閉ざされた籠城作戦のため、城と共に閉じ込められ、抵抗する術もなく敵兵によって次々と荒々しく取り押さえられているのだ。

炎の熱気がまるで夏の熱波のように城内に容赦なく押し寄せ肌を刺した。それはただ肌を焦がすだけでなく肺の奥まで焼き付くような耐え難い感覚をもたらした。乾燥した木材が焼ける臭いが強烈な異臭となって襲い息を吸うことすらままならない。

景子は思わず袖で口元を覆い、何度も深く浅い呼吸を繰り返した。しかし、その異臭は布越しにも染み透り、彼女の嗅覚を苛み続けた。彼女の目はただでさえ熱と煙で涙ぐんでいるのに、この異臭によってさらに刺激され、まともに開けていられなかった。

指で目頭を強く押さえ、視界を保とうと必死にもがいた。遠くではまだ幼い女や子どもの泣き叫ぶ声が、敵兵の剣戟の音や断末魔の叫びと混ざり合い、城全体を生き地獄のような空間に変えていた。天守閣の瓦がバリバリと音を立てて崩れ落ちる音、太い梁がミシミシと不気味に軋む音、倒れた者たちのかすかな呻き、そして矢が空気を切る鋭い音が絶え間なく響き渡り、景子の耳をつんざく。その凄まじい混乱と喧騒の中で、景子の胸にしっかりと抱かれた次男・一徹はもはや泣き声を上げることもなく、ただ恐怖に身体を震わせていた。彼の小さな身体が景子の服の中で痙攣しているのを感じ、景子はそれがこの非道な絶望の現実を突きつけていることを悟った。彼女は一徹の小さな背中を何度も何度も力を込めて摩った。

景子は必死に身をかがめ、辛うじて炎の勢いが届かない柱や屏風の陰へとすり足で隠れた。彼女の心臓は喉元まで飛び出しそうに激しく脈打ち、その鼓動が耳鳴りのように響く。わずかな安全な場所を探す彼女の目は充血して血走っていた。

炎と黒い煙は容赦なく彼女たちに押し寄せ肌にまとわりつく。顔には汗と熱い涙が混ざり合って筋を作りながら伝い落ちていく。髪は額に張り付き、呼吸は浅く速くなり、喉の奥がヒリヒリと痛み、一呼吸ごとに咳がこみ上げた。

その時、背後で長年仕えてきた忠実な侍女の一人が、敵の矢に胸を射抜かれて倒れた。

「ああ…」その短い悲鳴が一瞬の静寂を破り、景子の耳に鋭く突き刺さる。矢が肉を貫通する鈍い音と、侍女の体が重い音を立てて畳に崩れ落ちる衝撃。血の匂いが絡みつきまるで皮膚にまとわりつくかのように感じられた。

景子は愛する者を失うことの痛みを、これ以上ないほど間近で感じた。侍女の体から流れ出した血が畳にじわりとそして恐ろしい速さで大きな染みを作っていくのを景子は直視できなかった。その血の色は夜の炎の色よりも暗く純粋な絶望の色に見えた。

環奈はそのおぞましい光景に耐えられず、喉を鳴らして母の胸に顔を深く埋めた。彼女は景子の手を強く握り締める。細い指が汗で湿り、白く固くなるほど力を込めている。彼女の心臓もまた母のそれと同じように激しく不規則に鼓動していた。

「母上様、父上は……!どこにいらっしゃるの?」環奈の震える声が炎の騒音の中でかすかに響く。その声は、大人の女性としての冷静さを失った純粋な痛切な訴えだった。その問いに景子は答えられなかった。心臓が痛むほどの喪失感が津波のように彼女の胸に押し寄せたからだ。わずか半刻前この城の主であった夫・弘也はもはや逃げ場がないことを悟り、自ら腹を切り死んだ。畳に広がる暗い血の匂いと熱に染まった床の光景は今も景子の目に焼きついて離れない。父は自らの命を絶つことでしか、責任を取れなかったのだ。景子の唇は固く閉ざされ、真実を語ることも、偽りを言うこともできなかった。ただ、環奈の手をさらに強く握り返すことで、無言の答えとした。景子の胸には夫に対する愛情と同時に、底知れない怒りと軽蔑が渦巻いていた。戦の初めから、彼の弱さと決断力のなさが、すべてを地獄へと導いたのだ。籠城という愚策を選び、武将たちの進言を無視し続けた。城外で戦うことを恐れ、城内で死ぬことを選んだ。その責任はあまりにも重かった。彼が最後まで生への執着を捨てきれず、籠城という名の安全策にしがみついたせいで逃げられたはずの多くの命が、今、この炎の中で散っている。その事実に景子の心は鋼鉄のように冷え切った。夫の顔は驚くほど静かで、達観した表情をしていた。夫は、最期の力を振り絞って短くしかし明確な言葉を残した。その時の夫の最後の言葉が景子の耳にこだまのように、そして永遠に響き残っていた。血に濡れた唇をわずかに動かし景子の目をまっすぐに見つめた。「景子…子らを頼む。生き延びて、この家の血を絶やすな……。そして決して屈するな」

彼の声はかすれていたが、その眼差しには、家名に対する厳格な責任と、妻への深い愛情が込められていた。

命と引き換えに残されたこの言葉は、重く鋼鉄のように母の胸に圧し掛かった。それは、彼女の生きる理由であり、復讐の使命の始まりでもあった。彼女は、この言葉が、自分自身の魂と引き換えに守るべき、絶対的な命令だと悟った。景子は夫の最後の願いを心の中で何度も反芻しその言葉が胸の奥に深く熱い烙印を押すのを感じた。

その直後、まだ若い勇敢な長男は父の仇を討とうと敵兵に立ち向かい無謀にも果敢に戦った。彼の心には家の名誉と父への愛しかなかったのだろう。臆病な父とは違い彼は一瞬の迷いもなく剣を抜いた。

「お父上の仇!……」という彼の叫びは剣の音にかき消され、未完成の叫びとして空中に散った。しかし彼の叫びは景子の心の奥底に、弘也の優柔不断さとは対極にある純粋な炎となって灯った。彼は瞬く間に斬り伏せられた。倒れたまま彼の手に握る折れた刀の光が母の目に深く焼きつき二度と離れない悲劇の記録となった。奥歯を強く噛み締めすぎて顎の筋肉が痙攣するほどだった。長男の無念の血が、彼女の復讐の炎に油を注いだ。廊下の奥からは、乱暴に戸を蹴破る音が近づき、その足音は、獲物を追う獣のように規則正しく、不気味に響く。ザッ、ザッ、ザッ……という鉄の足音は得体のしれない恐怖に聞こえた。

「まだ残党がいるぞ!早く捜せ!隅々までだ!」武士たちの耳障りな笑い声が城内の混乱と恐怖を一層際立たせる。

その笑い声には人間性を失った獣のような残虐性と、戦利品を前にした醜い欲望が明確に含まれていた。籠城という愚策によって、武将だけでなく下級の兵士たちまでもが逃げ場を失い無駄に命を落とした。彼らが生き延びるために敵に降伏したのかあるいは最初から弘也の無能さに愛想を尽かしていたのか。かつて忠義を誓ったはずの家臣もこの混乱に乗じて敵側に寝返ったのかもしれないという絶望的な思いが景子をさらに打ちのめした。その猜疑心は景子の心を深く蝕んだ。

「見つけろ!女どもを一人も逃すな!妻子は生け捕りにしろ!」怒号が廊下に嵐のようにこだまし鋭い刃の音と混ざり合う。その言葉は彼女たちに待ち受ける運命を明確に告げていた。それは、死よりも恐ろしい屈辱であった。

景子は娘の環奈の手を強く握り、最後に残された奥の間へと必死に走った。わずかな望みを託してただ前へ。逃げ場を探す彼女の足音は火事の轟音の中でかろうじて聞こえるほど小さく必死だった。「しっかり、目を閉じて!」景子は娘に強く言い聞かせた。彼女の言葉は悲鳴と怒りを抑え込んだ、低くしかし強い命令だった。彼女は環奈の顔を自分の胸に押し付け、娘の視線を遮ろうとした。だが襖を乱暴に開けたその瞬間、彼女たちに逃げ場はなかった。そこは行き止まりの部屋だった。

押し入ってきた甲冑姿の武士たちは、まるで獲物を見つけた飢えた獣のように口角を歪める。鉄と血そして汗にまみれた体臭が、一気に彼女たちに襲いかかった。武士たちの顔は炎の光で赤く照らされ、その表情は欲望と残虐さに歪んでいた。一人の武士が汚れた手を景子に向かって伸ばした。環奈はそのおぞましい光景に小さな悲鳴を漏らした。その瞬間景子の腕の中で静かに震えていた一徹が荒々しく引き離された。景子の腕を掴んだ武士がその小さな子供をまるで荷物のように奪い取った。

「いやだ!一徹を返して!」景子の悲痛な叫びは、無情にも敵兵の荒い息遣いにかき消された。力の限り抵抗しようとしたが武士の強靭な力にはまるで歯が立たない。身をよじり武士の腕に噛みつこうとさえした。景子の腕は空虚になり一徹の泣き声だけが、断末魔の叫びのように闇に虚しく消えていく。もう二度と、その小さな手を握ることはできない。胸に絶望と怒りが渦巻き、血のように熱く、怒りのように重い感情が景子を貫いた。母としての守るべき本能が全身を貫き、彼女を突き動かした。景子は、恐怖に震える環奈をしっかりと抱きしめ、唇を固く結ぶ。

悲しみと怒りそして滅びゆく城への無力感が入り混じる。熱い涙が頬を伝うが、彼女の心の奥底では、鋼のような冷徹な決意が芽生えていた。彼女の魂の中で何かが音を立てて砕け散り、同時に硬く冷たい「何か」が形成された。

この娘環奈だけは必ず守る。どんなに恐ろしい現実が待ち受けていようとも、生き延びなければならない。そして生き延びて、必ず復讐を果たさなければならない。夫と二人の息子の無念をこの手で晴らすのだと。弘也の優柔不断さが招いたこの悲劇の連鎖を己の強靭な意志で断ち切ってみせると。城内の乱雑な炎の中、景子は環奈の小さな背中を撫でながら、静かに、しかし力強く心に誓った。彼女の口元は微かに震えていたが、その声は驚くほど冷静で、確固たる意志に満ちていた。

「環奈……いいかい。どんなことがあっても、生き延びるのよ。絶対に、絶対に心を殺して生き延びるの。生きている限り希望は消えない。そして私たちは……必ず復讐を果たすのです。この炎を決して忘れてはいけないわ」

炎の光が二人の影を長く引き伸ばし、崩れゆく城の中で、母と娘の冷徹な決意は、闇を貫くわずかな光となって揺らめいた。周囲では焼け焦げた梁が軋み瓦礫の下から呻き声が漏れる。武士たちの足音が廊下で反響し血と汗の匂いはさらに濃くなる。景子は視界の端で倒れた侍女や敵兵に蹴散らされる人々の姿を見つめ、母としての怒りを胸に熱く深く燃やした。

絶望の中に潜むわずかな光――それは、母娘の生存と滅びゆく家を超えた復讐の始まりであった。

彼女たちの物語は、この落城の炎の中から、静かにそして確かな歩みをもって始まろうとしていた。屈辱と憎悪を糧に景子は新たな人生の主導権を握ることを炎の神の前で誓ったのだ。彼女は環奈の顔を覗き込みその潤んだ瞳をしっかりと見つめ返した。


第二章 虜囚

彼女たちは勝利の凱歌を上げる上川軍の広間へと連れて行かれた。まるで獲物のように連れ出された。粗縄で強く縛られた二人の手首はその摩擦と締め付けが皮膚を深く食い込み、持続的な痛みが神経を苛む。わずかな動きにも激痛が走り、自由を奪われた屈辱を嫌というほど思い知らせた。幾度の戦火と敗走を経て疲労困憊した身体は一歩ごとにふらつきがちであった。

景子はまるで地面に吸い込まれそうな環奈の身体を支えようと、隣を歩く娘の小さな手をしっかりと握りしめる。震える指先に彼女の指を深く絡めることで、娘にほんの少しでも安心を届けようと必死だった。その小さな手の温もりこそが、今や景子を狂気に陥らせない唯一の支えであった。母としての理性と強さを保とうと努める一方で、胸の奥では抗いがたい恐怖と底なしの絶望が渦巻き、彼女の心臓は激しく震えていた。連行される道中、敵兵たちの低い嘲笑が絶え間なく聞こえてくる。

「おい、見ろよ。これが北山の城主の妻と姫かよ。噂通り、なかなかの上物じゃねぇか。」

「美しいじゃねぇか。特にあの奥方は、まだ盛りを過ぎてない。大将もさぞご満悦だろうよ。」

「静かにしろ!しかし、この夜の褒美は格別なものになりそうだ。これぞ戦の醍醐味ってもんだ。」

その声一つ一つが彼女たちの尊厳を削り取る刃のように感じられた。景子は無言でしかし強固に環奈の手を握り直し、その手の痛みに耐えることで外部の屈辱から娘の心を隔離しようと努めた。彼女の顎のラインは固く引き締められ、武家の妻としての最後の誇りを必死に保っていた。そこは数十の松明と油皿の光で照らされ、勝利の熱狂と酒と汗の匂いが混ざり合う異様な空間だった。広大な空間の中央に座らされた二人を、周囲を取り囲む無数の兵士たちの視線がまるで一斉に放たれた矢のように突き刺した。

その視線は鋭い刃のように景子と環奈の肌を切り裂き、息をするたびに胸が締め付けられるような苦痛を伴った。兵士たちの低い囁き声、下卑た笑い声、そして踏みしめる足音や重い甲冑の金属音が混ざり合い、広間は異様な熱気と緊張で満たされていた。

外で燃え盛る炎の光が壁に赤く反射し、兵士たちの顔を邪悪な仮面のように浮かび上がらせる。鋼鉄と皮革の匂い、火と煙の匂い、そして汗の匂いが複雑に絡み合い、二人の心をさらに追い詰めた。兵士たちの囁きが刃物のように二人の肌をなぞった。

「まさか、こんな至高の獲物が手に入るとは。城を落とした甲斐があったというものだ。今夜は祝宴だ。」

「あの奥方の眼差し、たまらねぇな。屈辱に耐えているところがまたそそる。」

「姫君はまだ幼いが、どう調教されるか楽しみだ。大将の御慰みには、もってこいだろう。」

武士の妻としての慎ましさと気高さ、そして衰えを知らぬ美貌を持つ景子。環奈もまた花のように咲き初めたばかりの姫君であった。その母娘が今、辱めの視線にこれ以上ないほど晒されている。

環奈は耐えきれず顔を伏せ粗縄で縛られた上から震える両手を必死に重ねた。小さな肩が細かく震えているのが景子にも伝わる。その手の甲に、母の温かな掌が静かに重ねられた。母の手は冷たくもなく、熱くもなく、わずかに景子の強い鼓動が伝わり、恐怖で麻痺しかけた環奈の心に小さな安堵をもたらした。「環奈、大丈夫よ。母様がついているから。」景子は唇だけを動かし、誰にも聞こえないほど小さな声で、娘の耳元に囁いた。その瞳は、周りの兵士たちの視線を受けても、決して怯むことなく、娘を包み込む強い意志を宿していた。彼女の視線は一点の曇りもなく、敵兵の貪欲さを冷徹に観察していた。しかし、その安堵は束の間の幻のように、周囲の兵士たちの貪欲な視線と嘲笑が、すぐにそれを押し潰した。環奈の手の温もりだけが、景子を現世に繋ぎ止める唯一の命綱となっていた。この広間での屈辱の視線は、彼女たちの新たな戦いの第一歩となった。彼女たちは、この場で屈することなく、生き延びる道を無言で選択していた。


広間の隅に景子たちが座らされた場所から十歩と離れていない。そこには城の重鎮であった家老、杉元殿の妻彩と娘澪の二人の女が既に巨大な柱に縛り付けられているのが見えた。景子はその光景を視界に捉えた瞬間、まるで胃腑が凍り付くかのような感覚に襲われ息を呑んだ。心臓が鼓動を止め周囲の喧騒が一瞬にして遠のく。彩と澪は最期の瞬間に武士の妻としての誇りを守ろうと共に自害を試みた。しかしその覚悟も虚しく敵兵に踏み込まれて刀を取り上げられ生きたまま捕えられたのだ。

敵兵は彼女たちの武士の誇りを踏みにじるため、着物を乱暴に引き剥がし華麗な絹の帯もろとも剥奪した。その白い裸体の上に、粗く汚れた麻の縄が幾重にも巻き付けられ、皮膚に深く残酷な食い込みを作っていた。この縄は逃亡を防ぐためではなく、屈辱を最大化するための造作であった。特に残虐だったのはその晒し方である。二人は柱に背中を押し付けられる形で粗縄で強く縛り上げられている。松明の油臭い炎が揺れる中、彩の着物は完全に剥ぎ取られ、その熟れた白い肌と、長く濃い黒い陰毛に覆われた豊かな陰部が松明の光の下で露わになっていた。さらに縄の一部が彩の片足の太腿に複雑に掛けられ、その足首を不自然な高さに引き上げている。この残忍な仕掛けにより彼女の股間は強制的に広げられ、陰部は鑑賞物のように周囲の兵士たち全員の目前に晒されているのだ。その姿は拷問であり最も卑劣な見せしめ以外の何物でもなかった。

娘の澪もまた母の隣で同じように裸にされ、恥辱の縄に縛られていた。まだ幼さが残る体つきだが、その華奢で未熟な陰部もまた、強制的に引き上げられた足によって無防備に丸見えにされている。娘の純粋な肉体が母の隣で性的な蹂躙の道具とされている事実は、景子の胸に鉛のような重さでのし掛かった。彩の顔は屈辱とどうすることもできない絶望によって、松明の火を反射して蝋燭の火のように青白く硬直していた。彼女の涙は既に涸れ果て、その瞳は広間の兵士たちの猥褻で粘着質な視線から逃れようと、焦点が定まらないまま宙を彷徨っている。彼女の魂は、既に肉体から離脱しているかのようだった。

一方、娘の澪は完全に意識を失っているのか、あるいはあまりの恐怖と恥に自衛的に気絶したのか、ぐったりと重く柱にもたれかかっていた。その弛緩した身体に巻き付く縄が、生々しい肉体的な屈辱を強調していた。このおぞましくも、未来を予言する光景が、景子と環奈の目に、逃れようもなく突き刺さった。環奈は、母である景子の胸に顔を押し付けたまま、抑えきれない嗚咽を漏らしていた。その震えは、恐怖だけでなく、自分たちがこの後辿る運命に対する悲痛な理解からくるものであった。

景子は自らがこれから辿る運命の明確な予兆として、その光景を直視せざるを得なかった。

彼女の胸の中で「彩殿……澪姫……」という悲鳴が静かに、深くこだました。しかし、彼女は武家の棟梁の妻として、恐怖を表情に出すことを許さなかった。彼女の瞳は屈辱の細部を冷徹に記憶し迫りくる試練への覚悟を固めることに集中した。

周囲の兵士たちはこの残酷な見せしめに狂喜乱舞し、下品な叫びと笑い声が広間を満たしていた。

景子はその獣たちの熱狂の中で己の生への執着と血統を守る使命を最終的な屈服へと繋げる冷たい計算を始めていた。

彼らの声には支配欲と性欲が混ざり合った、泥のような熱狂が満ちていた。

「見ろ、家老の奥方と娘だぜ!城主の妻子よりも先に、味見をさせてもらうぞ!」

「この城を落とした褒美だ!こんな見事な獲物が、生け捕りだからな!武士の女の肉を堪能させてやる!」

その時一人の武士が、もはや抑えきれない欲情に駆られたかのように、興奮した奇声を発しながら、彩の引き上げられた足元に駆け寄った。彼は鉄の甲冑を乱暴に外し、獰猛な獣のようにひざまずく。景子と環奈は呼吸すら忘れ、凍り付いたままその光景を見つめることしかできなかった。武士は彩の露わになった下半身に顔を埋めた。その荒々しい舌を出し、まず彩の濡れた陰核とその周囲の柔らかな皮膚を、まるで汚れた犬が餌を貪るように激しく舐め始めた。

彩の肉体から縄の軋む音と共に「んっ……ああ……!」という短く甘いような呻きが漏れた。それは、抵抗の叫びではなく、恥辱と快感が混ざり合った、抑えきれない生理的な反応であった。彩は全身を激しく震わせ、柱に縛られた身体を、粗縄が皮膚に食い込むのも構わず必死によじった。彼女の目には憎悪と羞恥が入り混じった炎が燃えていたが、その身体は武士の舌の動きに抗うことができず痙攣していた。景子の目は自らの運命を予言する地獄絵図から逸らすことができなかった。

武士の獣のような舌は彩の膣の奥深くへと一気に侵入し、卑猥な水音を立てながらその内部を激しく掻き回す。

彩の身体は激しく弓なりに反り屈辱的な快楽に身を任せてしまっていることを、景子は肌で感じることができた。

「止めて下さい!お願い……します!」彩は、必死に声を絞り出す。その声は憎悪に満ちているにもかかわらず、どこか甘く濡れた響きを帯びていた。武士はその呻きを最高の褒美とばかりに受け止めさらに舌の動きを激化させた。彼は指も使い始め、彩の豊かで濃い陰毛を荒々しく掻き分け、熱を持った内側をえぐるように愛撫した。指が膣の入り口を乱暴に広げるたび、彩の子宮の奥に新たな電流が走る。「ヒッ……やめて下さい……」彩の抵抗の言葉は、既に意味をなさなかった。彼女の腰は、武士の舌が最も深い場所を抉るたびに、反射的に持ち上がる。縄が背中と柱の間で擦れる音が、彼女の肉体の屈服のリズムを刻み始めた。彼女の陰部からは愛液が溢れ出し、武士の顔をテカテカと濡らし、その舌の動きを助長している。

武士は満足することなく次に陰部から離れ、肛門までをも舌で丁寧に舐め始めた。極限の羞恥が彩の快感の閾値をさらに引き上げた。彩はこの城主の妻と娘が見ている前で、自身の身体が獣に弄ばれ、しかも快感に震えてしまうという二重の恥辱に晒されていた。 (城主の奥方様、姫様……どうか、見ないで……!私のこの無様な姿を……!) 彩の心の中で、悲痛な叫びが渦巻く。城主の妻である景子の前で、家老の妻である自分が辱めを受け、しかも身体がその行為に逆らえない。

この屈辱は死よりも重い。しかしその屈辱感が逆に彼女の快感を増幅させているかのような、恐ろしい感覚に彩は襲われていた。

彩の身体はもう限界に達していた。 屈辱という名の燃料が燃え尽き、純粋な生理的な衝動だけが残る。

「あ……あぅ……いや……あ……待て……」「待つものか!奥方!これが褒美だ!」

兵士の荒々しい舌と指の動きに合わせ、彩はついに自らの意思とは無関係に腰を柱から離し、武士の顔に向かってわずかに動かし始めた。武士はそれを見て歓喜の奇声を上げ、両手で彩の太腿を強く掴み、彼女の股をさらに広げた。

そして彼は指を膣の奥深くまで入れ、激しく動かし始めた。次の瞬間、彩の白い豊満な身体が大きく、激しく震え、喉から今までの呻きとは違う、獣のような甲高い嬌声が迸るのを聞いた。「はあっ……!あぁっ……うぐうぅっ……!!!」

それは絶頂の叫びと共に、膣から大量の潮を吹いた。彩の陰部は激しく収縮し、熱い愛液が武士の顔と甲冑を無残に濡らした。

彼女は縄に縛られたまま、全身を痙攣させ、心の抵抗が肉体に完全に敗北した事実を、城主の妻と娘の目の前で証明した。

そのおぞましい光景が、景子と環奈の目に、逃れようもなく突き刺さった。

環奈は母の胸に顔を押し付けたまま、嗚咽を通り越した呼吸を繰り返している。景子は自らがこれから辿る運命の明確な予兆として、その光景を直視し、屈辱の細部を魂に焼き付けた。「彩殿……澪姫……」景子の胸の中で、悲鳴が静かに、しかし絶望的にこだました。彼女は知っていた。この屈服の儀式は、自分たちにも否応なく繰り返されることを。景子は屈辱的な快感に身を任せた彩の姿こそが、生きて血統を守るための唯一の道標となることを、この瞬間、冷徹に理解したのである。


景子は、粗縄で縛られた手首の皮膚に食い込む痛みを意志の力で無視し、母としての最後の抵抗と懇願を試みた。彼女は静かに、そして深く、土下座の姿勢をとった。その頭は、冷たい石の床を擦り、地面すれすれまで下げられた。

かすかに震えながらも、その声は広間に響く笑い声を一瞬打ち消すほど毅然としていた。

「どうか、この子だけは……この娘だけはお許しください。この戦の罪、北川の血に連なる罪は、すべて私が一人で負います。

環奈はまだ何も知らない。どうか、武士の情けを……」彼女の言葉はもはや城主の妻としての誇りや形式をまとっていなかった。

ただ、子を守ろうとする一人の母としての、痛切な魂を削るような叫びだった。

広間に一瞬の、不自然な静寂が走った。兵士たちの一瞬の動きの止まり方が、景子の胸に鉛のような冷たい緊張を走らせる。

だが、その静寂もすぐに、威圧的な怒号によって粉々に打ち砕かれた。広間の奥、松明の光に照らされた威圧的な影から、低く響く声が景子の胸を押し潰すように響いた。それは敵の大将、上川昌弘の冷酷な側近であった。

「何を言っている!そのような戯言が、この戦場、この本陣で通用すると思っているのか?滅びた北山の女よ」

その声は、威圧と嘲りを露骨に含み、さらに隠しきれない、粘着質な欲望をにじませていた。側近は鼻で笑い、景子を見下ろす。

「母娘そろって勝利の慰みものよ。滅びた北山の家は今や我らが欲望の餌と化すのだ。それが敗者の運命だ。お前たちが持つその美しさも高貴な血筋も、全てが我らの戦利品なのだ!」周囲の兵士たちからもさらに屈辱的な言葉が津波のように浴びせられる。

「敗れた城主の妻子など、もはや人ではない。我々の性奴隷だ!」

「大将がたっぷりと味見した後は、我々がたっぷりと可愛がってあげるぞ。逃げられると思うなよ!お前たちが、この夜の最大の獲物なのだ。」兵士たちは舐める様に二人を見つめながら、その場で自らの性器を弄ぶという下劣な行為に及ぶ者が多数いた。

その瞳にはすでに理性の光は失われ、獣の欲情だけが松明の炎のように燃え盛っている。

景子はそのおぞましい光景を目の当たりにし、娘を守ることの重さと、自らが受けねばならぬ運命の冷たさを痛感した。

環奈の頬を、熱い涙が止めどなく伝った。母と一緒に辱められる未来が、いま、手の届くところに切迫している。だが、彼女の喉は恐怖で張り付いたように声を発せず、ただ母の袖を力の限り握りしめるばかりであった。

景子は悟った。逃れようのない運命の中で、ただ娘の命を繋ぐためには、この場で自らを差し出さねばならぬことを。彼女の心の奥底で、これまでの武家の誇り母としての深い愛情、そして人としての尊厳が激しく交錯し、胸の奥を引き裂かれるようだった。

景子は、血を吐くような決意を胸に、最後の言葉を絞り出した。

「わ、わたくしが……わたくしが、この身を以て、皆様の意のままにいたします。お願いでございます。娘にだけは、手を出さないでください。この命、この身体、すべてを差し出します。どうか、この環奈だけを……助けてください」

景子は、地面に額を擦りつけんばかりに深く頭を下げた。

その姿は、かつて城主の妻として誇り高かった姿とはかけ離れた哀れな敗者の姿であった。側近はその屈服を満足げに見下ろす。 「ほう、賢明な判断だ。その美しき魂の全てを、我々のものとする。まずはその穢れなき身体で、大将を喜ばせるのだ。そしてその娘は、お前がその役目を果たした後だ。命だけは約束してやる」

景子の胸に安堵と途方もない屈辱の念が、津波のように押し寄せた。命の保証を得た安堵と、身体を差し出す屈辱が、彼女の魂を激しく揺さぶる。彩と澪の受ける屈辱的な状況が、彼女の身体的苦痛よりも遥かに重い、魂の痛みを景子に与えていた。

景子は恐怖に震える娘の顔を力の限り抱きしめ、その冷たい肌に自らの熱い涙を落とした。

弘也が招いた滅びの連鎖を、己の強靭な意志で断ち切る。景子の心の深淵で、愛と憎悪、屈辱と使命感が絡み合い、冷徹な復讐の女神が静かに誕生した。母娘の試練はここから厳しく、長く続くのであった。炎の光に揺れる影が二人の恐怖と覚悟を映し出し、広間全体に緊張の波紋を広げていた。景子はその瞬間、すべての屈辱を耐え忍び、必ずや復讐を果たすという決意を、魂の奥底に深く刻み込んだのである。それは誰にも見破られない母の誓いであった。彼女たちの運命の歯車は確かな音を立てて回り始めた。


第三章 寝所

敵の大将、上川昌弘が現れ、景子と娘の環奈はかつて城主夫妻が使用していた寝室へと乱暴に引き立てられた。この部屋は景子にとって夫と語らい、乳飲み子の一徹を抱きながら眠った愛と忠誠の誓いが満ちていたはずの神聖な場所であった。

そして最後に夫の姿を見た、温かい記憶が残る場所でもあった。その神聖な場が、今、昌弘の傲慢な手に汚されようとしている。

外界の騒音から切り離された部屋には、松明の赤い光が畳に禍々しく揺らぎ、まるで血の海に浮かぶ孤島のようだった。

部屋の空気は圧し潰すように重く、血の匂いが微かに混じり、異様な緊張感を生み出していた。昌弘の体から発せられる粗暴な熱気と、景子と環奈の身体から立ち昇る恐怖の冷気が混ざり合い、息苦しいほどの密室感が三人を包み込む。

昌弘は部屋を見回し、まるで価値ある戦利品を品定めするかのように嘲りを込めて語りかけた。

「ここが夫婦の間か。忠義を誓い、愛を育み、子を宿した部屋……ふっ、面白い。」

彼の低い笑い声は、石を擦るような不快な音を立てて部屋に響き渡った。

「だが今宵からは敗者の女が勝者に身を差し出す儀式の場となる。お前の夫の霊もこの淫らな光景を天から見下ろすがよかろう。敗者の無力さを永遠に呪うがいい!」

昌弘の言葉は、まるで鋭い氷の刃のように景子の胸を突き刺した。全身の血が一瞬にして凍り付くような衝撃だった。

景子は恐怖に震える環奈を背に庇い、必死に畳に頭を垂れる。彼女の額は畳に押し付けられ、髪の毛が乱れた。

「どうか……この子だけはお助け下さい。この子は何も知りません。どうか、命ばかりは……そして、どうかこの子に、醜い姿を見せないで下さい。」景子の声は震え、途切れ途切れで、その必死さが痛々しいほどだった。

だが昌弘はその哀れな懇願に耳を貸すことなく、娘の方を見やり、その声音をさらに冷酷に、低く響かせた。彼は景子と環奈の間に立ちはだかり、その巨体で母娘の光を遮った。

「娘よ、目を逸らすな。母がいかにして敗者へと堕ちるか……性奴隷としての振る舞いを、その目にしっかりと刻みこめ。娘として母を守れぬ無力さこそ、お前の魂に最も深い傷となろう。この屈辱がお前を一生涯縛るのだ。」

環奈は小さな両手を顔に当て、その指の隙間から母親を盗み見るのが精一杯だった。

景子は環奈を強く抱き寄せ、涙声で必死に囁いた。彼女の唇は震え、環奈の耳元に熱い息を吹きかける。

「環奈目をつむり、耳を塞いで。母がどんな姿になろうとも決して心に留めてはなりません……どうか、どうか何も見ないで」

だが、その愛の言葉すら昌弘は嘲りの種に変えて嗤い飛ばす。昌弘は景子の肩を掴み環奈から引き離そうと力を込めた。

景子の腕から環奈の小さな身体が無理やり剥がされる。その瞬間環奈の小さな悲鳴が響き、畳の上に倒れ込んだ。

「庇えば庇うほど、娘の胸に深く刻みつけられる。母の嗚咽も、震える声も、快楽に狂う姿すべてが記憶に残るのだ。お前が味わう屈辱は娘の未来を縛る呪いとなる。逃れることはできぬ。」

昌弘の力は圧倒的だった。景子は抵抗する間もなく力任せに畳へと組み伏せられた。畳に叩きつけられた衝撃で景子は息を詰まらせた。景子は必死に肘を張って抵抗し、昌弘の分厚い手に爪を立てようとしたがその手は容赦なく景子の華奢な身体をねじ伏せる。肩口から衣が乱暴に剥がれ、絹の擦れる音が耳障りに響く。雪のように白い肌が露わになり、松明の炎に生々しく、赤く染められる。羞恥と恐怖に全身が激しく震え、必死に胸元を押さえる指先は容赦なく昌弘の大きな手に払いのけられた。

景子は一糸纏わぬ姿になったが、何とか手で身体の秘部を覆い隠そうと身体を丸めた。

彼女の全身は小刻みに震え羞恥に頬が紅潮している。しかしそれすらも昌弘にとっては見苦しい抵抗でしかなかった。

昌弘は景子の弛緩した体を品定めするように見つめた。武家の妻としての成熟した肉体白い肌。その視線は景子の最も深い恥部を抉り取るようだった。

「実によい眺めだ。この肉体が我が軍の戦果よ。お前のすべてが敗北の証だ。」低く響く声が景子を貫く。

景子は思わず顔を背けるが顎を強引に掴まれ正面を向かされる。その眼差しは憎悪と絶望に満ちていた。

昌弘は景子の顔を覗き込み囁くような声で屈辱を浴びせた。

「この淫らな肢体を我の目の前で晒すがよい。夫は死に城は落ちた。お前はもう敗者の女、ただの性奴隷に過ぎぬ。己の身体で勝者を慰めるがよい!その唇で、その肉で、お前の夫の敗北を刻みつけろ!」

景子は肉体の恐怖を超え、冷たい復讐の決意へと凝固し始めた。彼女の心は、屈服ではなく生き残るための一歩として、この屈辱の儀式を受け入れる覚悟を決めた。景子の喉の奥から声が溢れそうになるが、それは言葉ではなく嗚咽にしかならなかった。抗いたい、夫の仇に屈したくない。けれど背後の娘を守るために抗えない。その矛盾が景子の胸を裂くように疼いた。声が出ない、彼女は唇を噛み締めるしかない。血の味が口の中に広がった。だが、次の昌弘の一言が、彼女の心を容赦なく揺さぶった。「環奈。お前もいずれ母と同じ運命を辿る。逃れられぬ呪いの刻印じゃ。」

「やめて……どうか……!それだけは……!どうか、どうか!」景子は悲痛な叫びを上げた。その声は広間の喧騒を突き破るほどの、魂の叫びだった。

その必死に訴えた声は虚しく空気に消えた。彼女は昌弘の足元に縋りついたが無慈悲に蹴り離された。環奈は両手をきつく顔に当て指の隙間から漏れる光に全身を震わせている。その小さな身体は、母の屈辱を浴びて痙攣していた。

昌弘は景子の身体に跨り、その命令はさらに冷酷なものとなる。

「己の指でその秘め事を開いて見せよ。娘の目に焼きつけるがよい、敗者の女の姿を。恥を曝せ!」

「……そ、それだけは……!恥辱です……!お願いします……!」

頬が熱くなり胸が押し潰されるような屈辱。しかし娘を守るというただ一つの目的が彼女を動かした。彼女の指先は震え、抵抗を叫ぶ心とは裏腹に、徐々にその股間に向かって動いていく。震える指で裳裾を掴み、羞恥に顔を歪ませながら両脚を開く。松明の赤い光に照らされた、濡れた秘所が露わになった。その陰部のふくよかな隆起、そして真ん中の割れ目からは早くも愛液がにじみ出ていた。

「ほう……見事な開きようよ」昌弘の低い声が部屋に響く。それは獣が獲物を見つけた時の声だった。

あまりの恥辱に全身から力が抜け落ちそうだった。景子は床に崩れ落ちそうになるのを必死に堪えた。頭の中は羞恥で真っ白になり、娘にこの光景を見られているという事実が彼女の理性を砕き続けた。

「なるほど。子を三人産み散々使い込んでいる陰部じゃ。黒ずんでいるわい。さぁ、娘の目の前だ。もっと自分の手で陰毛を掻き分けて、小陰唇を開いて中を良く見せろ。隠そうとするな!母の蜜壷の全てを娘に晒せ!」

景子は顔を歪めながらも震える指で自らの小陰唇を広げて見せた。肉襞の奥が松明の光に生々しく照らされる。愛液で濡れた粘膜はまるで真珠のように光を反射した。

「なるほど、膣の中は綺麗な色じゃ。では、陰核に指を這わせよ。溢れ出る愛液も良く見せろ。悦びを指先で予習するかのように!さぁ、勝者のために、自らを濡らす姿を娘に見せてやれ!」

昌弘の口元には笑みが張り付いている。彼は景子の目の奥に宿る絶望を見て歓喜していた。

「この淫らに濡れる蜜を良く見ておけ。お前の母は夫の仇を前にしてすらこうして悦びを求めているのだ!肉体が勝者を求めている証拠よ!」景子は呼吸を整えようとしたが喉はひくつき、声は嗚咽に変わった。景子の震える指が秘裂に触れたその瞬間、全身が氷ついたように硬直した。心は嫌悪と羞恥で叫びを上げているのに、身体は裏切るように熱を帯びていく。その矛盾が彼女の膝を震わせた。屈辱が興奮を呼ぶという最も卑しい事実に景子は打ちのめされた。

陰核を指で慰めるさまにさらに大きな嘲りの声を広間に響かせた。彼は手を叩き、その音は景子の羞恥を増幅させた。

「慣れた手つきよのぉ。普段から夫に満足できず、声を殺して慰めていたのか?淫乱な性分は、生まれつきと見える。夫を亡くした悲しみに打ちひしがれるどころか、自らを慰め悦びに浸る……。恐るべき淫婦よ。」

「ちっ、違う……違います……!私は……」必死に否定するが、指先にまとわりつき畳に滴り落ちる愛液が景子の言葉を裏切る。景子の顎を鉄のように硬い指で掴んだ昌弘は勝利者の傲慢さをもって彼女の濡れた秘所を指さし嘲笑した。

「凄い濡れ方だ。城主の奥方がこんなにも蜜を溢れさせるか。縄に縛られただけの身で愛液が次から次へと溢れ出てくるわい。まるで欲情した雌犬のようだな!言葉では否定するが、その身体は正直だ!この濡れ具合で、わしがどれほどの快楽をお前という敗者に与えるか、思い知るがよい!」

その言葉は景子の魂の最も深い場所を抉り、焼き尽くした。恥辱の熱に焼かれながら制御不能な愛液が指を濡らし、冷たい畳に雫となって滴り落ちてゆく。その雫一つ一つが景子の心の傷を深く残酷に蘇らせた。

(なぜ……なぜ、この身体は、最も憎むべき敵にこのような屈服と渇望を出すのだ……!私が長年抑えつけてきたものはこの時を待っていたというのか……?)

景子は自らの身体が最も憎むべき敵に屈しているという事実に絶望した。しかし彼女の理性と意志が否定すればするほど本能的な羞恥と恐怖が皮肉にも秘所を余計に濡らしてしまう。彼女の身体は長年満たされない渇望と、極度の緊張が組み合わさることで制御不能な状態に陥っていた。その時彼女の意識は昌弘の声に最も暗い過去へと強引に引きずり込まれた。


景子が政略結婚によって弘也の妻として北山城に入った時、彼女は武家の妻としての覚悟とともに一人の女としての強い期待と輝かしい希望を抱いていた。それは家門を繋ぐ役割を超えて夫との愛、そして熱い肉体の交わりを通して真の夫婦の絆を得られるという純粋な気持ちであった。侍女たちから漏れ聞く男の力強さ、そして夫婦の夜の甘美さについての噂は、景子の想像を掻き立て、初夜への期待を極限まで高揚させていた。

しかし弘也を初めて見た景子の高揚感は残酷な現実として胸に突き刺さった。武士としての威厳を保とうとする弘也の態度は立派であったが、均整の取れた武士の体躯とは程遠い、ずんぐりむっくりとした体型に景子は密かに落胆した。それは単なる失望ではなく女としての価値まで否定されたかのような深い虚無感の始まりであった。

弘也は表向きの威厳こそあったが、男としての自信は著しく欠けていた。その劣等感の象徴こそが景子の肌で初めて感じた彼の本質であった。弘也の陰茎は景子の幼い頃の想像や侍女たちから漏れ聞く五寸、六寸といった豪壮な男の力とはかけ離れていた。景子が見たそれは三寸足らずの小さな物であった。未熟で頼りなくそして何よりも皮が完全に被っている剥離不可能な真正包茎であった。景子は武士の妻として動揺を一瞬たりとも顔に出すまいと奥歯を強く噛みしめた。しかし心の中では冷たい汗が流れていた。真正包茎で皮が剥けない為、亀頭の張り出しが無く、先端は丸く鈍い形をしていた。男の性の象徴であるはずの血管の浮き上がりや猛々しい威容は皆無。その貧弱な姿はまるでまだ熟していない青い果実のように見え、景子の胸を冷たい失望で満たした。弘也は自分の欠陥を深く自覚していたのだろう。彼は常に自らの肉体に自信を持てずにいた。また、性交の教えも知識も無いのか、景子に対する情熱的な前戯は皆無であり、景子の身体の最も敏感な場所を口や手で丹念に探ることはなかった。彼の手は景子の豊かな乳房や恥丘に触れることさえ躊躇し、形式的に撫でるだけであった。その手のひらは緊張で震え熱を持たない。景子の唇に触れることもなく、ただ妻の身体を義務として扱うように作業的であった。彼の腰の動きは不慣れで女性を喜ばせる技術を欠いていた。躊躇と焦りが入り混じり情熱は微塵も感じられなかった。

弘也は短い前戯の後に焦るように景子の身体に乗った。彼のずんぐりとした重さだけが景子にのし掛かり、肉体的な繋がりは虚ろであった。彼の三寸足らずの頼りない陰茎は景子の秘所の最も深い場所をかすめることすらできず、膣の入り口付近を浅く抽き差しするだけであり、内側から湧き上がる焦燥を募らせるばかりであった。

景子の膣の奥は異物が入ってきた反射で愛液を分泌するものの、真の快感に必要な根元からの圧力と亀頭の張り出しによる適切な刺激を完全に欠いていた。弘也の皮を被った丸い先端は滑るばかりで摩擦を生まず、景子の身体は弘也の表面的な動きとは無関係に内側で深く渇望していた。彼女が快感の頂点に達するためには根元まで達する強い圧力と亀頭による適切な摩擦が不可欠であったが弘也の陰茎ではそれは物理的に不可能であった。景子の膣壁は「そこではない、もっと深く強く」と無言の抗議をしていた。

「どうだ、景子。気持ち良いか? 私のもので満たされているか?」弘也は常に自信なさげに尋ねた。彼の質問は景子の本音を問うというよりも、自分の劣等感を打ち消すための確認であった。景子は武家の妻として夫に寄り添うため、自らの心に鞭を打ち努めて最高の笑顔を作り、作り声で答えた。「はい、弘也様。お優しくて、とても満たされています」その偽りの言葉は夜ごとに彼女の魂を深く傷つけた。「満たされる」という言葉は夜ごとに彼女の身体が訴える「満たされぬ疼き」をさらに増幅させた。彼の短く浅い営みは愛液を分泌させるだけで子宮の渇きを癒さず、むしろより深い場所への欲求を鋭く呼び起こすだけであった。彼女の骨盤と腰は無意識のうちに弘也の腰を押し返そうとし、届かぬ渇望に苛まれ続けた。

やがて夫が短く息を吐き、あっという間に果て、安堵と満足げな表情で景子に背を向け寝息を立てて眠りについた後に景子の真の夜が訪れる。弘也は寝返り一つ打たない。景子はその夫の無知と鈍感さに安堵すると同時に底なしの深い孤独を感じた。

「この夫は、私という人間、そして女の身体の持つ奥深い秘密を、全く知らない」

満たされぬ疼きに耐えかねた景子は声を殺して自らを慰めるのが夜ごとの習いとなった。寝室の隣には侍女が、さらにその奥には番の武士がいる。彼女は音を立てるまいと息を潜めて、闇の中で自分の身体を手探りした。

景子は自らの手で自らの秘所を丹念に愛撫した。弘也の頼りない挿入では決して届かなかった膣の奥深くに指を入れ、子宮口を突き上げる。彼女の身体の最も奥深い場所が、飢餓感に震えていることを彼女自身だけが知っていた。

指が適切な角度と強さで子宮口を抉るたび、弘也の営みでは決して得られなかった快感の電流が走る。膣の奥の探求が満たされると、景子の指先は場所を移した。恥の奥に隠された純粋な熱の源、陰核である。中指の腹が優しく、しかし確信を持ってなで始める。それは弘也が恐怖から触れることさえできなかった場所であった。陰核への丁寧な刺激は、膣内の圧力とは異なる種類の鋭い快感を生み出す。景子は、二本の指を巧みに使い分け、内部の圧力と外部の摩擦を同時に高めていき膣の奥に潜む愛液を引き出す。夫との交わりは偽りの儀式であり、この孤独な自慰こそが真実の解放であった。快感の波に合わせて規則正しく持ち上がり、闇の中で悦びの形をとった。「うっ……あぁ……くっ……」声にならない絞り出すような吐息と秘所から溢れ出る熱い愛液。夜の闇の中で、自分の身体の地図を指で辿り、激しい快感の頂点へと到達した。潮が引くような虚脱感と共に景子は布団の中で静かに涙を流した。その涙は快感の涙ではなく、妻としての屈辱、女としての満たされない孤独そして武家の妻という枷の重さによる魂の慟哭であった。夜明け前の冷たい空気が、彼女の虚しさを包み込んだ。この行為は武家の妻としての貞淑と女としての根源的な生存本能との冷酷な妥協点であった。


長年の孤独と満たされぬ渇望が、今、敵将の冷徹な目の前で愛液となって止めどなく溢れ出していた。景子の長年の性的過去、すなわち夫との虚ろな交わりと孤独な自慰の記憶が今の極度の緊張と生命の危機という極限状態によって、制御不能な愛液となって肉体の表面に現れていた。景子の肌は松明の熱気とは無関係に火照り、秘所から流れ出る熱い愛液は冷たい石畳を濡らす。彼女の魂の恥辱は、肉体が敵に対して本能的な興奮を示しているという残酷な反応によって二重に増幅された。武士の妻として持つべき矜持と女として長年飢えていた本物を渇望する肉体の乖離が、景子を精神的に打ちのめした。昌弘の冷酷な言葉と濡れ続ける自らの身体が景子を残酷な現実へと強引に引き戻した。昌弘は景子が見つめる前で、着物を脱ぎ棄て褌も外した。景子の眼前に松明の光を浴びて強烈な陰影を落とす裸の男の威容が立ちはだかった。細身でありながら全身に無駄のない筋肉がついており、夫の弘也とは異なる体型であることが分かる。景子は恐怖を感じながらもその圧倒的な男らしさに目を奪われた。松明に照らされた昌弘の一物は……景子は思わず目を見張った。その巨大さ、熱気、威圧感はいかなる男とも比較にならない。「凄い……」景子の瞳に映ったのは、七寸を優に超える大きさの禍々しく猛り立った巨根であった。

それは夫・弘也の頼りない三寸と比べるのも愚かしいほど圧倒的な威容を誇っていた。皮は完全に剥けて黒々とした亀頭が堂々と露呈し、そのカリは鋭い膨らみを持ち、まるで毒を持つ蛇の頭のように威圧的であった。青黒い血管が何本も浮き上がり強靭な生命力と威圧感を持って景子に迫る。その圧倒的な物理的な力と威容に景子の身体は本能的に恐怖を感じ、同時に、長年渇望してきた何かを予感していた。満たされない子宮の奥がこの巨根を反射的に求めているのを景子は皮膚を通して感じた。

この男こそが自分の肉体が求めていた真の男の力であると本能が叫んでいた。昌弘の勃起した陰茎が景子の眼前に突きつけられた。その熱気は、景子の顔の皮膚にまで届き、焦げ付くような感覚を与えた。昌弘の声は冷酷な命令となって響き渡る。

「咥えろ。敗者の義務を果たせ。夫の首を取ったわしの巨根を、お前の喉で味わうがよい! その高貴な口が、この泥臭い巨根を崇めるのだ!」顎を乱暴に掴まれ、唇を無理やり押し広げられ、昌弘は景子の頭を鉄の鎖のように掴んだ。抵抗する間もなく熱い巨根が喉奥まで無理やり押し込まれた。息をする暇さえ与えられない。景子の鼻腔は男の濃厚な臭気で満たされる。彼女の意識は屈辱の深淵へと音を立てて沈み込んでいった。口の中が熱く巨大な肉塊で満たされるという中で景子の誇りは完全に粉砕された。

「――っぐ……ぐっ、ぉおぇ……!」嗚咽と涎が垂れ呼吸は完全に奪われる。頭を両手で押さえられ容赦ない抜き差しが続く。景子の眼球は恐怖で大きく見開かれ、頬には屈辱の涙が流れた。

「どうだ、景子。わしのものはいかほどか。」昌弘の声に景子は悲鳴を上げたい衝動に駆られたがそれは喉の奥で嗚咽に変わった。巨根が抜かれるたびに肺に空気が押し戻される。「母上……」環奈の震える声が遠くで聞こえる。その声が景子の胸を千切りそうに痛めた。景子は娘にこの姿を見せたくない一心で必死に抗うが、昌弘はさらに冷酷に、そして嘲りを込めて告げた。昌弘は嗤い腰を打ちつける。

「……っ……ぅ……っ……」声にならぬ苦悶の声が洩れ涙が頬を伝う。

「よく見ておけ娘!母親の淫らな姿を良く瞼に焼き付けろ!母は敵に咥えさせられ舌を使い喉の奥でわしを悦ばせておるぞ!どの様に口を動かし舌遣いをするのかしかと見ておけ。未来のお前の手本として!この屈辱こそが、お前の性の教科書よ!」

景子は辛いながらも本能が命じるように、舌が亀頭の裏側を舐めてしまう。快感が屈辱を上書きしようとする。口から抜かれた陰茎は唾液で濡れて黒光りしている。環奈は指の隙間から必死に目を逸らそうとしたが、瞼の裏にまで母の姿が焼きついて離れない。涙に滲んだ視界の向こうで母の舌が粘液をまとって亀頭をなぞる。

その艶めいた音が耳を塞いでも頭蓋の奥でこだまし続けた。恐ろしくて目を逸らしたいのにまぶたは閉じられなかった。母が味わう屈辱が自分の未来をも呪うように焼きついていく。

「景子、お前の舌遣いは見事じゃ。夫を殺した男にこんなにも尽くすとは。さすがは淫乱の奥方よ。この舌が夫の敗北を認めた証拠じゃ!危うく口の中で果てるところだったわ。今度は下の口に入れてやるぞ。夫の無念をわしの巨根で踏みにじってやるわ!」巨大な陰茎が膣口に押し当てられた瞬間、景子の全身は硬直した。亀頭がゆっくりと肉を割り裂くように押し進むたび息が喉でつかえ、背筋が痙攣する。痛みと予感が入り混じる。拒絶の声を上げるより早く、濡れそぼった秘裂は裏切るように巨大な陰茎を迎え入れていった。昌弘は景子の両足首を掴み大きく開かせた。その姿勢は屈辱的なほど無防備である。

「さあ見ろ!娘よ、母の膣が勝者の肉棒をどう迎え入れるか!この肉の饗宴を!」

濡れそぼった秘裂は、否応なく巨根を受け入れ、子宮の底まで突き上げられる。

初めて味わう強烈な衝撃、子宮を突き上げる圧倒的な長さと太さに、快感が走り、思わず声が洩れた。

「いやぁ……いっ……いっ…… 奥に当たる……子宮が……! こんな、こんなの…初めて……!」と、叫びながらも、喉の奥から熱い吐息が漏れる。それは拒絶の悲鳴かそれとも抗えぬ悦びの声か、景子自身にも分からなかった。頬を紅潮させながらも膝の奥がじわりと熱を帯び抵抗の言葉とは裏腹に秘所は勝手に濡れそぼっていく。その肉体の裏切りこそが彼女にとって最も耐え難い屈辱だった。

「ほう、膣の深奥まで突かれて悦んでおるわ。正直な身体だ。勝者の肉棒で初めて満たされる気分は格別であろう!」昌弘はさらに激しさを増し景子を正常位から四つん這いにさせお尻を両手で掴まれ、後ろから強烈に突き上げられる。畳に爪を立て必死に堪えるはずがついに声が弾けた。髪を捕まれ顔を環奈の方に向けられる。

「あぁ…あぁっ…逝くぅっ…! あああ!このっ、このまま……!」

全身を駆け抜ける快感、初めて逝ってしまった。己の指では無く男根を突かれて初めて経験した絶頂。噂には聞いていたが全身の力が抜け昇天する。こんな快感があったのか……ただその瞬間の顔を娘に見られてしまった……。恍惚に歪む顔を娘は見ていた。

「主を殺した男に抱かれて逝くとは……淫乱の極みよ。その娘も、いずれ母を超える淫乱となろう。血は争えぬ!」

昌弘は荒い息をつきながら景子の濡れた背中に手を這わせた。彼の指は、景子の肌をぞんざいに撫でる。

「敗者の女は、勝者が飽きるまで奉仕し続けるものよ。夜はまだ長い。この快楽はお前の身体が滅びるまで続くのだ!」

景子の身体は今や恐怖と屈辱、そして抗いがたい快楽の残滓でぐったりと弛緩している。頭の中は白く霞み娘の視線すら遠い幻のようだった。快感が理性を麻痺させている。昌弘は景子の身体を乱暴に横倒しにし、乳房を掴み上げる。

「次はこの豊かな乳房でもてなしてもらおうか。母乳の出た蜜の乳で。子を産み育てた証の、その乳房で!」

「やめ…やめてください……!もう、赦しを……!身体が……っ」景子はかすれた声で懇願するが最早、力は入らない。昌弘は大きな乳房を鷲掴み、乳首を容赦なく揉みしだいた。指の動きは景子の身体を新たな興奮へと誘う。

「お前ほどの年増にしては、よく張っておる。子を産んだ女の蜜の味、たっぷりと味わってやろう。悦ぶがよい!」昌弘は舌なめずりしながら濡れた乳首を吸いついた。景子は全身が粟立ち、新たな熱が身体を駆け巡るのを感じた。心は「やめて」と叫ぶのに身体は勝手に反応し股間がじわりと濡れ始めていた。乳首に吸い付かれる快感が下腹部へと直結する。

「ほれ、また濡れておるぞ。お前は本当に淫らな女よ。肉体は正直だ。口で悦び、下で蜜を溢れさせる。まさに淫婦の鑑よ!」

昌弘は嘲笑を浴びせながらも、乳房を吸い、乳首を歯で軽く噛みしめられた瞬間、景子の全身に電撃のような快感が走る。

「ぁんっ!」と小さな嬌声が漏れた。その嬌声は環奈の心臓をさらに深く突き刺した。母の口から、今、出たのは苦しみの声ではない。悦びの声だ。環奈は恐怖に顔を覆いながらも、指の隙間から母親の顔を見てしまった。母の顔は紅潮し、目は潤み、まるで夢を見ているかのようにうっとりとした表情を浮かべていた。

「母上……どうして……」と環奈の口から洩れた声は、か細い悲鳴のようだった。景子は娘の声に我に返り、全身の血が一気に冷えるのを感じた。罪悪感が快感を一瞬で打ち消す。顔から熱が引き、蒼白になる。昌弘は景子の耳元で囁いた。

「次の快楽は娘と共に味わえ。屈辱は分かち合えば深くなる。お前達は永久にわしの奴隷として繋がれてゆくのだ!」環奈の手を強引に引き寄せた。環奈の腕は細く、昌弘の力には全く抗えない。

「母の秘所をよく見よ。母の愛液が、お前の身体にも伝染するように。この濡れた場所が、お前たち母娘の墓場よ!」

「いやっ!見たくない、触りたくない……!離して!お願いです!」環奈は泣き叫び、必死に抵抗する。

彼女の小さな体は恐怖で震えていたが昌弘は容赦しない。環奈の細い指を掴み、無理やり景子の濡れそぼった股間に押し当てた。

「ほれこれが母の蜜よ。勝者を迎えるために流す証じゃ。血ではない恥の証だ。この粘りをお前の指に刻み込め!」景子は「環奈、ごめん…ごめんなさい…っ」と、嗚咽混じりに謝るが、娘の小さな指が自らの秘裂に触れた瞬間、更なる羞恥と快感が全身を襲った。背徳感が、興奮を増幅させる。その屈辱的な行為が、皮肉にも景子の身体をさらに興奮させ、愛液がとめどなく溢れ出した。昌弘は満足げに笑い、再び巨根を景子の膣口に押し当てた。

「今度は娘の目の前で存分に交合してやろう。この光景がお前たち母娘の絆を、永久に屈辱で塗り替えてくれるわい!」

「いっ、いやっ、待っ……!もう、堪えられません……!娘の前で…!」景子の抵抗は昌弘の力の前には無力だった。巨大な陰茎が一気に子宮口を突き破り、子宮の奥へと深く突き刺さる。肉体が悲鳴を上げた。景子の腰が大きく跳ね上がり、四つん這いの姿勢が崩れそうになる。

「ああぁっ、深い・・・ああぁっ!割れる!もうやめて!ああぁっ……!」

悲鳴のような声が部屋に響く。しかし、それは苦痛と快楽が混じり合った、複雑な絶叫だった。昌弘は鬼のような形相で腰を振り続ける。その激しさは、先ほどを遥かに凌駕していた。畳が擦れる音と、肉と肉がぶつかる音が、激しいリズムを刻む。

「景子!声を出せ!娘に聞かせろ!敗者の女の喘ぎ声を!お前の悦びが娘の心に刻みつける呪いの言葉となるのだ!」景子は涙と鼻水を流しながらも喉の奥から湧き上がる快感の波に抗えない。昌弘の突き上げに合わせ腰を無意識に振り始めた。

「ひぃいっ、あああぁっ! ごめんなさい……っ、あぁ、いやぁんっ!やめ……やめないで……っ!奥!奥が……!」屈辱と歓喜が同時に景子を襲い彼女は完全に理性を失いかけていた。身体は勝手に悦びの声を上げ、腰を振り、昌弘の巨根を求め始めた。「そうだ!もっと求めろ!夫では味わえなかった悦びを、この勝者の男根で刻み込んでやるわ!お前の過去を上書きしてやる!今宵より、お前の快楽はわしが支配するのだ!」昌弘はさらに激しく、深く突き上げる。一度味わった陰茎での絶頂、もはや景子の顔は完全に快楽に溺れ喘ぎ声は悲鳴から淫靡な響きへと変わっていった。

「あぁっ、あぅんっ、だめ、もっと……! 奥……奥を、突いて……っ!気持ちいい……っ!死ぬ……っ!」景子の口から洩れた言葉は、最早、抵抗の言葉ではなく、懇願の言葉だった。その決定的な裏切りを、環奈は見ていた。

その姿を見た環奈は全身の血が凍り付くのを感じた。母が、敵将に抱かれ、快感で狂乱している。その事実が環奈の心に消えることのない深い傷を刻み込んだ。母という存在が崩壊する瞬間だった。景子の身体は、昌弘の容赦ない支配の下で、三度目の絶頂を迎えようとしていた。柱に縛り付けられた娘の環奈は瞳を見開いたまま、光を失ったかのような虚ろな状態で母の凄まじい変貌を目撃していた。昌弘の巨根が子宮を突き上げるたび母の全身の神経が痺れるような快感に襲われ、意識が遠ざかる。その顔はこれまで見たことのない獣的で醜いしかし抗いがたい悦びに歪んでいた。

「ああぁっ!逝っちゃう、逝っちゃうぅううう! もう駄目……っ!死にそう……っ!」環奈の耳に突き刺さったのは、普段の貞淑で格式高い母からは想像もできない、野卑で淫らな絶叫であった。その声は、武士の奥方の矜持を完全に打ち砕いた、一人の女の肉体が本能に屈した「敗北の音」であった。激しい痙攣と共に母の身体から力が抜け落ち、床にぐったりと倒れ込む。口からは、喘ぎと共に熱い吐息が漏れていた。環奈にとってそれは単なる凌辱ではなかった。それは母という絶対的な存在の崩壊であり、自らの世界が根底から覆される精神的な地滑りであった。貞淑さの象徴であった母の口から発せられた「逝っちゃう」という言葉は、環奈の幼い心に永久に消えない、汚辱の烙印を押した。昌弘は景子の絶頂を見届けた後、さらに数度深く突き上げ、景子の膣奥へ大量の熱い精液を滝のように、容赦なく噴出させた。昌弘の身体が痙攣し、精液が子宮を満たす。

環奈はその光景を間近で見せつけられた。母の陰部から逆流し流れ出る、白濁した粘液。その熱い粘液は、景子の身体を内側から支配するように見え、もはや母の肉体が敵将の所有物と化したことを象弘が視覚的に証明していた。

「ふっ……満足したか、景子。敗者の女が勝者の蜜で満たされる気分は、いかほどだ? 貴様の子宮はもう、わしの力で完全に支配されたぞ」昌弘が景子の身体から巨根を引き抜いたとき、生々しい水音が広間に響き、精液と愛液が混じり合った液体が、汚れた川のように畳の上に滴り落ちる。環奈は、その音、その光景の全てを鮮明に脳裏に焼き付けられた。

景子は快感の余韻と究極の屈辱にまみれただ息を殺して床で震えるしかなかった。膣から止めどなく流れ出る精液が敗北の烙印のように彼女の肌を汚していた。環奈の心は母の身体から滴る、その精液の一滴一滴が自分の未来を汚していくように感じた。

昌弘は立ち上がり、環奈の方を向いた。彼の身体からは激しい運動の後の湯気が立ち上り、昌弘の姿は環奈の目には全てを奪い尽くす「悪鬼」に他ならなかった。昌弘は環奈に向かって、冷酷な宣告を突きつける。

「娘よ。母の淫らな姿と快楽の喘ぎ声、しかと胸に刻み込んだか。 お前もこの巨根の奴隷となる。その時まで、母の教えを忘れるな。 お前の身体は、既にわしのものとなる運命なのだ! 逃げ場はない!」環奈の全身を戦慄が貫いた。母の絶望は今、娘である自分に継承されたのだ。母の身体に刻まれた、あの激しい快感の波と屈辱がいずれ自分にも襲いかかるという確信。その重圧に幼い環奈の精神は軋んだ。

環奈は言葉を発することもできずただ涙を流しながら快楽に喘ぐ母の姿を見つめるしかなかった。母の身体はもう自分が知る「母」ではない。母は敵将の快楽の道具と化しその生々しい光景を見せつけられた環奈は既に純真な娘ではいられなかった。環奈の心の中では愛する母が快楽に歪むたび死んでいき、貞淑な妻としての誇りが崩れ去るのを見せつけられた。母の喘ぎ声は、環奈の心に開いた、深い傷口を抉る刃物のようであった。その夜、環奈は母の肉体を凌辱する男の巨根の威容だけでなく、母の身体に潜んでいた、女としての満たされない欲望が解放される様を知ってしまった。母が経験した究極の屈辱と快楽は、そのまま環奈の脳裏に転写された。昌弘の巨根が母の身体を貫く光景と、母の甘美な喘ぎ。それは環奈の心に消すことのできない、恐怖と好奇心の混じり合った、二律背反の感情を植え付けた。

自分の身体もいずれ、あの巨根に支配され、母と同じように淫らな声を上げるのだろうか。その未来の予感が、環奈の心を深く、重く支配した。環奈の涙は尽きることを知らず夜の闇の中で、彼女は自分の全てを失った。母の貞節と誇り、自分の純真な未来、そして人間としての尊厳。全てが瓦解し、環奈の心にはただ、昌弘の冷酷な宣言と母の喘ぎの残響だけが残された。


第四章 娘の試練

母の乱れた衣と畳に滴る精液と愛液、そして乾ききらぬ涙。その生々しい光景は、次に訪れる己の運命を環奈の脳裏に鮮烈に焼き付けていた。部屋の隅に敗北の証が泥濘のように広がっている。環奈は初めて目の当たりにした母の痴態から、目を背けることが出来なかった。胸の奥には、燃えるような羞恥と、知らぬ世界を垣間見た背徳的な興奮とが渦を巻く。そして、先ほどまで母を辱めていた昌弘の冷たい眼差しが、今、自分に向けられる。その視線は鋭利な刃物のように環奈の全身を切り裂く。

「次はお主じゃ。血筋ごと辱めてこそ勝利は完全となる。母の前で、女となれ。」

その冷酷な一言に、環奈の心臓は裂けんばかりに脈打った。幼さを残した体に、女としての役割が無理やり暴力的に押しつけられる。景子は立ち上がろうとする環奈を、震える体で抱き寄せた。

「環奈……お願い耐えなさい。生き延びなければすべてが終わる……」母の声は涙でかすれ魂を削るような苦痛を伝えていた。

「母上……怖い……」環奈は唇を噛みしめ、母の衣にすがった。胸の奥で心臓が暴れ、息が詰まる。喉が焼けるように渇くのに、恐怖で声だけは出せなかった。唇を噛んでも、かすかな震え声が漏れるばかりだった。だが昌弘は無慈悲だった。

「泣こうが叫ぼうが無駄だ。敗者の女は、生きるために身を差し出すしかないのだ。お前の抵抗は、単なる芝居に過ぎぬ。無意味な抵抗は、お前をより惨めにするだけだ。」

母が見ている――その事実が、環奈の羞恥を何倍にも膨らませる。心の中で叫ぶ。「母上には……見られたくない……」心の奥で叫びながらも、体は逃げられない。環奈の心は二つに裂かれた。「いやだ……でも……母上が傍に……」涙で視界が滲む中、彼女は母の手を強く握り返した。その手が唯一の救いであり、最大の屈辱の証でもあった。昌弘は冷たく笑い、二人の姿を威圧的に見下ろした。「女の弱さも、女の悦びも、すべて刻んでやろう。母の目前で。お前たちの魂に、敗北の印を押すのだ。その印は、永遠に消えぬ呪縛となる。」屈辱の時は容赦なく迫る。環奈の胸は羞恥に震え、頭は拒絶でいっぱいだった。

「顔を上げろ。母が見る前で、女となり身を差し出すのだ。そこに立って着物を脱ぎ裸になれ。隠すことは許さん!」

うろたえる環奈に、昌弘は冷酷な命令を下す。

「景子。脱がすのを手伝うのじゃ。母としての務めを果たせ。娘を儀式に導くのだ。」景子は娘の手を握りしめた。

「環奈……恥ではない。生き延びるために、母は共にいる……」その声は震えていたが確かに娘を守ろうとする温もりがあった。だがその温もりは娘を裸にするという行為によって、愛による裏切りにも似た深い屈辱へと反転した。環奈は震える手で膝を抱えている。母は環奈の顔を見ず、ただその手元に視線を落とした。「環奈……」母の声は、まるで遠い場所から聞こえてくるようだった。その声が静かに、しかし有無を言わさぬ力を持って響く。

「もう、父上はいらっしゃらない。この城も、もう私たちの場所ではない。運命を受け入れよう……生きるために。」

環奈の震えがさらに大きくなる。母の手が環奈の着物の帯に触れた。その指先が環奈を優しく撫でる。その優しさはこれから起こる屈辱を予感させるものだった。母は環奈の着物の帯をゆっくりと解き始めた。帯が解かれ環奈の着物が少しずつ緩んでいく。それは静かで厳粛な儀式のように感じられた。環奈は母が自分を裸にしていくことに、どうして良いかわからなかった。「……母上様……」環奈の声はか細く震えていた。母はその声を聞いて環奈の顔を見た。その目には涙はなかった。ただ深い悲しみと、そしてこの行為が正しいことなのだと、自分に言い聞かせているようであった。景子は環奈の着物を肩からゆっくりと剥いでいった。絹の着物が落ち、環奈の白い肌を露わにしていく。母の前で自分の肌が露わになっていくことに、言いようのない羞恥を感じた。そして逃れられない運命を受け入れた。だがその心の奥底には母に裸にされたという、深い消えない傷として残った。愛による裏切りにも似た屈辱だ。環奈は顔を覆いたくなる衝動を必死に抑えた。その肌は透き通るような白さを放っていた。幼さを残しながらも胸の先はわずかに膨らみ、女への変貌を予感させていた。

「母に劣らず素晴らしい体じゃ。透き通る様な肌で綺麗じゃ。見とれてしまう。獲物として完璧だ。」

昌弘は舌なめずりながら近づいて来た。景子は娘の裸体を隠そうとするが無力にも弾き飛ばされた。

「これから初めての男を教え、女にしてあげる事は何とも言えぬ嬉しさじゃ。 初物は格別よ。この喜びは、勝利の醍醐味だ。身体の力を抜いてわしに全てを任せるが良い。抵抗するほど痛みは深くなるぞ」環奈はその言葉の全てを理解できずとも、自分の未来が今、この男の手によって完全に決定づけられようとしていることを本能的に悟っていた。昌弘は環奈を押し倒すとその全身を舌で愛撫し始めた。昌弘の熱く粘つく舌が環奈の首筋、肩、そして胸元へと這う。

「処女の身体は綺麗じゃ。 綺麗だし肌はすべすべしておるわ。初めての蜜の味を堪能するぞ。」

昌弘の手が環奈の細い腰を撫で、ゆっくりと胸元へと這い寄る。環奈の小さく未熟な乳首がその手のざらつきを感じて敏感に硬くなる。昌弘はその乳首を親指と人差し指で捻り上げると、激しい痛みと同時にこれまで知らなかった熱が身体の奥を走るのを感じた。次に昌弘は環奈の乳首を荒々しく貪り吸い始めた。舌先の摩擦と口腔の温かさが乳輪に集中し、恥ずかしいという感情を超えて、全身が粟立つような快感が環奈を襲う。恐怖で固まっていたはずの身体がこの甘美な侵食に反応し無意識に腰を反らせた。昌弘の荒々しい愛撫に必死に耐えようとするが環奈の身体は既に裏切っていた。昌弘の手が股間へと這い寄ると環奈は両足を閉じようと必死に抵抗するが昌弘の力の前では無力だった。縄に縛られていないにも関わらず、昌弘の威圧感と力が彼女を完全に拘束し、彼は環奈の両足を強引に広げ、顔を股間に埋めた。環奈の幼い陰部はまだ産毛のような薄い陰毛に覆われているだけであり、その清らかさが昌弘の欲望をさらにと掻き立てた。昌弘の汚れた息が環奈の秘所に吹き付けられる。小陰唇を指で広げ、陰核を舌で舐め回し、溢れ出る愛液を吸い尽くす。環奈は必死に目を伏せるが、心の奥で体が裏切る。環奈の心は叫んでいた。『やめて下さい。お願いします!』しかし身体が勝手に疼く。嫌だと思うのに舌が這うたびに腰が逃げられず、奥から熱いものが込み上げてくる。涙と吐息が同時にあふれ、矛盾に裂かれる心が悲鳴を上げた。愛液は意志とは無関係に滲み出し、昌弘の舌に吸い取られていく。だが昌弘の舌が秘所を舐め上げるたびに環奈の頭がぼんやりと霞んでいく。羞恥で顔を隠しているのに、喉から漏れるのは情けない嬌声。「ひぅ……ふぅ……っ」身体は裏切るように愛液をさらに溢れさせ、甘い痺れが全身に広がっていく。母上、どうか見ないで……心の中で叫んでも、快感だけが彼女を支配していく。知らぬ間に下腹に熱が走り、愛液が滲む。

「いや……いやぁっ……! ひぃっ……あっ……!」叫びたくても声は震え、気持ちと裏腹に体は熱くなり舌を求めている。その時、景子が環奈の手を強く握りしめた。母の手は止められなかったことへの悔恨に震えていた。その握りの強さが環奈の屈辱をさらにと増幅させるが昌弘の嗤い声に全てがかき消された。環奈は快感という名の毒に侵され純真さを失った。昌弘は冷徹に環奈を操作する。彼は景子に屈辱的な命令を下した。

「景子、娘の蜜壷から滴る愛液を、その指で掬い上げ、確かめろ。母の愛を示すのだ!」

景子の全身が戦慄に包まれた。この上ない屈辱。

「そんな……!お願いします!どうか、それだけは……!」景子は声を振り絞るが昌弘は景子の頭を掴み、娘の股間に無理やり押し付けた。景子の指が環奈の濡れた陰部に触れる。環奈は「いやぁっ!」と声を上げ全身を硬直させた。

景子は涙を流しながら娘の秘所から愛液を掬い上げた。「環奈……ごめん……生きるのよ……」環奈は母の指から滴り落ちる、自分自身の愛液を見せられた。

「嫌がっていても体は正直だな。陰核を舐められると良いだろう。愛液が溢れ出ているわ。この溢れよう見事だ。お前も淫乱の血筋よ。母によく似ている。その血が喜んでいるのだ」

昌弘の冷酷な言葉が現実と身体の乖離を指摘するたび、環奈の羞恥心は粉々に砕け散る。彼女は自身が淫乱な血筋であると断罪されながらも、快感によって身体が反応してしまう矛盾に絶望した。秘所から溢れ出る愛液は意志の裏切りであり、敵将の勝利を確固たるものにする汚濁であった。

「さあ、己の体を知るがよい。 初めての女の悦び、母の目の前で…… その屈辱ごと心に刻み込むのだ」

昌弘は環奈の身体を床から起こし、顔の前に陰茎を突き出した。先ほど母を蹂躙した昌弘の巨大な肉塊が松明の光を反射しながら、異様な熱と威圧感を放って立っていた。昌弘の巨根は先程見た七寸超の威容を保ったまま、血管が青黒く浮き上がり、黒々とした亀頭が堂々と剥き出しになっていた。陰茎は環奈の両手で抱えきれないほど太く、長く、禍々しかった。まるで毒蛇の頭のように見えた。「さあ、その可愛い口を使え。 この巨根を崇め、清めてみろ」

昌弘は環奈の顎を掴み巨根を顔に押し付けた。しかし環奈は生まれてこの方、そのような行為を知るはずもなく、口を開いたまま恐怖に固まっていた。昌弘はそれを見て嗤った。

「ふむ。 初めてゆえ、やり方が分からぬか。景子よ。お前の娘だ。お前が教えてやるが良い。手本を見せてやれ。それが母の役割だ」景子の顔から血の気が引いた。夫の首を取った男の巨根を自らが咥えるという屈辱に加え、娘にその「淫らな技術」を教えるという二重の苦痛。しかし抵抗は許されない。景子は涙を流しながら這いずるように環奈の隣に膝をついた。

「環奈……ごめんなさい……こう、こうするのよ……深く……目を、目を閉じて……」

景子は震える手で環奈の頭を支え、自らの唇を昌弘の巨根の先端に触れさせた。その行為は母から娘への貞節の否定と絶望の継承を意味していた。景子は自らが屈辱に耐えている間も娘の環奈に対して視線で合図を送り、口の使い方を教える。唾液で濡らされたその亀頭に環奈は恐怖と嫌悪に顔を歪ませながらも、恐る恐る口を開いた。最初は景子の舌が亀頭を軽く舐め、次に環奈の唇がその威容を受け入れた。環奈の口はあまりに小さく、昌弘の巨根の太さはその口を引き裂くかのように拡張させた。唇が震え唾液が溢れ出る。「ふむ。 母より丁寧ではないか」昌弘は嘲笑い景子の頭を押し退けると、環奈の頭を両手で掴んだ。熱い巨根が口内に侵入し環奈は息が詰まる。喉奥に亀頭が当たった瞬間、環奈は激しい嘔吐感に襲われ、身体を大きくよじった。しかし昌弘の手は鉄の鎖のように頭を固定し、抵抗を許さない。環奈の口内は巨大な陰茎で一杯になり、涙がとめどなく溢れ出た。その絶望の中で昌弘はさらなる屈辱を与える。昌弘は環奈の頭を上下に動かしながら、もう一方の手を環奈の股間へと這わせた。昌弘は指で小陰唇を押し広げ中指で陰核を優しく、粘り強く可愛がるように撫で始めた。口の中にある巨大で熱い肉塊の威圧感と股間に受ける甘美で繊細な愛撫。二つの矛盾した刺激が環奈の身体を同時に襲い彼女の心は完全に崩壊した。

「ほう、 賢いな。もう母の舌の動きを真似ておる。そうだ、もっと奥まで陰茎を入れてみろ。お前のこの淫らな秘所も、こんなに濡れているぞ」昌弘は嗤いながら陰核を軽く、しかし確実に弄る。環奈は口の中の熱に耐えながら、下腹に走る、抗いがたい快感の電流に痙攣した。陰核を撫でられるたびに喉が鳴り、鼻から苦悶の吐息が漏れる。環奈は無意識のうちに、昌弘の巨根を口の奥で受け入れ、舌を動かしてしまっていた。唇を開き、亀頭に歯を当てないように注意しながら、屈辱の泥沼に深く沈んでいく。環奈の口はさらにと開き、昌弘の巨根をより深くより熱心に咥えた。「賢い子よ。母も見ているぞ。お前はもうわしの雌犬だ」

環奈の唇は昌弘の巨根を離すことを許されず、屈辱の波に飲み込まれながら、熱い肉塊を喉に感じ続けていた。彼女のこの夜の悲劇はまだ始まったばかりであった。昌弘はようやく口から陰茎を抜き、環奈の両足を広げ、亀頭で環奈の陰核を擦りつけた。濡れた粘膜と硬い肉が擦れるたび、「びちゃびちゃ」と嫌らしい音が広間に響き渡る。環奈の体は反射的に快感に震えながらも、眼前に迫るその巨塊に対して本能的な死の恐怖を感じていた。

ゆっくりと亀頭が膣の中に入ってくる。焼けた鉄が突き刺さるような激しい痛みが下腹を走り、思わず悲鳴が喉から迸った。全身が硬直し、背中が弓なりに反る。涙がこぼれ、頬を伝う。だがその奥に、ほんの一瞬だけ、熱い波が広がるのを感じてしまった。「ぬぅっ…ぐりっ…」骨が軋むような痛みが走り、肉が引き裂かれる感覚。息をのむ暇もなく、それは環奈の身体を突き破り、膣の奥まで届いた。あまりの痛みに叫びたいのに、喉は張り付いたように声が出ない。痛みと共に何かが確かに変わった。自分はもう娘ではない。身体を支配される悔しさと同時に、女になった現実に胸の奥が震えた。血が落ちる感覚さえ、決定的な証のように感じた。刃で裂かれるような痛みに、少女だった自分が終わるのを悟った。涙の奥に知らぬはずの熱が芽生えていくのを感じた。母の手を握りしめ、ただひたすらに耐え続けた。環奈はただの娘ではなく、屈辱の先に女となったのだ。昌弘は環奈のまだ未熟な身体に容赦ない激しさで腰を動かす。その激しさは環奈の身体の抵抗を容赦なく打ち砕く。環奈は痛みと、それに抗いようのない、複雑な感情に身を任せる。昌弘は絶頂の瞬間を迎え、環奈の身体の奥に力のすべてを注ぎ込んだ。その熱と重さが、昌弘にとっての征服の完了、支配の極致を意味した。環奈の身体の奥深くに支配の証を刻み込んだという感覚が、昌弘の支配者としての思いを限りなく満たした。環奈の身体は激しく痙攣し、その熱い感覚が屈辱の深さを改めて突きつけた。

「女になったな、環奈」と昌弘が冷酷に囁く。「母娘が並んで悦びを晒す姿こそ、戦の勝利を示す証よ。これ以上の褒美はあるまい。お前たちは我の所有物となったのだ。」その言葉は刃のように環奈の心を貫いた。

昌弘の冷笑と暴力の中で、母と娘は屈辱を受けながらも、生きるために、心に復讐の炎を灯す。身体が支配されるほど、魂はより強く自由を求めた。景子はその光景に胸を締め付けられながらも、昌弘の満たされた表情の中にわずかな隙を見る。

「この男は、肉体の征服に酔いしれ、魂の屈服を見誤っている。」

環奈は痛みとそれに抗いようのない感情が混ざり合った。愛撫では身体が快感に反応し、挿入で痛みを感じ、羞恥と興奮が混ざり合う。母が見守る前で自分の体が知らぬ快楽に開かれていくことがまた精神を震わせた。涙に濡れた母の瞳がそれを受け止めた。互いに言葉はなく、視線だけが絶望を語り合った。景子はその光景に胸を締め付けられる。「……ああ、環奈……母が守れずにごめんなさい……許して」無力さ、絶望、そして恐怖。景子の拳は血が滲むほど握りしめられていた。止めたい、代わってやりたい。だが何もできない。娘が女に変わるその瞬間を母として見届けた残酷さに、胸が張り裂けそうだった。

娘を守るために己が犠牲になったはずが、結局何も変えられなかった。その無力さが己の辱めよりも深い傷となった。景子の胸にこみ上げるのは母としての怒りと、女としてかつて同じ試練を受けた者の深い共感だった。娘は今、傷つきながらも確かに女へと踏み出した。その思いはやがて必ず復讐の力へと変わるだろう。昌弘の命令に従うことで二人は生き延びる道を選んだ。母は娘を抱きしめ、互いの存在に希望を託す。環奈の体は初めての性交を味わったが、心は屈しなかった。

「これで終わりじゃない……母と私は……生き延びる……必ず」昌弘の冷笑と暴力の中で、母と娘は屈辱を受けながらも、生きるために、心に復讐の炎を灯す。夜が更け、松明の赤い光が揺れる寝所で、母と娘は互いに寄り添い無言の覚悟を胸に刻んだ。

「どんな辱めにも、屈しない……必ず、いつか……」その夜二人の心には生き延びるための強さと、敗者としての屈辱を力に変える決意が宿った。夜が明けた。景子と環奈は身体の痛みと疲労に引き裂かれ、ほとんど眠ることもできぬまま朝を迎えた。襖の隙間から差し込む朝の光は、まるで自分の穢れを暴き立てるかのように鋭く白かった。

「……大丈夫、大丈夫よ。私たちはまだここにいる。私たちは一人じゃない」

景子は環奈の髪を優しく撫で、その小さな背中に顔を押し付けた。環奈の身体はまだ熱を持ち、昨夜の出来事の痕跡が生々しく残っていた。その言葉は娘を励ますためのものだったが、自らの心を繋ぎとめる呪文でもあった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ