最終話 ごめん好きになってしまった(前編)
20:30
今日は久しぶりの電話である。ああ、時は早いものである。もうすぐで自由登校に変わってしまう。その間は会えないのはもちろんのこと、自由登校が終わって久しぶりに会ったかと思ったらすぐに卒業が待ってる。あいつとは受験シーズンに入って毎日やっていた電話が週に3回、2回、1回。そして、週に1回あると珍しいというぐらい離れた関係になってしまった。俺はあいつとは学校で話すこともないからより距離があいた気がする。それに俺は指定校推薦で受けて、あいつは公募で受けていてどんどん関わっていたのが嘘かのように遠い存在になっていく。元々手の届かないやつやと思っていたから元の関係に戻るだけ。あいつはあいつの人生を俺は俺の人生を生きていく気がする。それでも抗えるならあいつと付き合いたい。正確にはそばにいて欲しいのだと思う。わがままってことだ。そんな事は分かっているけど俺はあいつのことを友達とは思えない。恋人になって欲しい。あいつと話している時は自分を隠さずに話せていたし、たくさん喧嘩をしても結局良い関係に戻れたし、たぶん今までの人生で1番俺と合っている人だと思う。でもあいつがどう思っているかは分からない。だから今日の電話で告る。しかし、お互いの進路だと遠距離恋愛とまではいかなくとも1週間に1回会えればいいぐらいの距離である。そうすると告白するよりこれからも電話しようねという話をした方がいいのかもしれない。とりあえず告白する方針で頑張ろ。あと10分で21時になる。失敗したら友達に戻れるといいな。




