表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第0話 プロローグ

そこは、夜に包まれた一つの街。

頂点から見下ろす月の下、本来ならば静粛が包んでいるはずの、今は怒声が響く街。



「いたぞ、追え!」

「絶対に殺すな!捕まえた奴は10億与える!」


後ろから聞こえる怒声を耳に、僕は夜の大通りを走り続ける。

振り返ったそこには、目を血走らせた何十人もの多種多様な人間たち。

恐怖で足が震え転びそうになったのを、ひとりの男が支えた。

「振り向くな、前を見て走れ」

そいつは茶髪と黒目をもつ顔の整った少年。

同年代と言っておかしくないその少年は、今頼れる唯一の存在。

僕と少年はただ走る。

この街から逃げるために、この王国から逃げるために。

この異世界(ディストピア)から逃げ出すために。

元の世界に、戻るために。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ