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98 「土曜日の男」

 

 はいこんにちは。

 いやいやまたもやなんですが「やっと観られた!」ふたたび、です。

 なんちゅうて、私とムスメが一週間交代で高熱出してたからです(苦笑)。ムスメは例のアレで陽性反応がでましたので、出席停止でしたし~。


 ってなわけで。

 もうほとんど元気になりましたし、観たかった映画が今にも終わってしまいそうで焦りながらも、とにかく行けるものから行かねば! ということで行ってまいりました「土曜日の男」。

 前情報はほとんど入れずにいきなり観に行きましたが、いや面白かったですよ~。


 〇「土曜日の男」(原題:「Saripodhaa Sanivaaram」)

 2024年製作

 監督・脚本:ビベーク・アートレーヤ

 音楽:ジェークス・ビジョーイ

 出演:ナーニ / S・J・スーリヤー / プリヤンカー・アルル・モーハン / アビラーミ / サーイ・クマール / サーイ・クマール / アディディ・バーラン / ムラリ・シャルマ ほか 

 インド テルグ語 175分


 なんと今回、パンフレットを入手することができず(というか販売はそもそもあったのでしょうか…??)鑑賞後に映画情報サイトのほうで見てはじめて知ったのですが、主人公スーリヤを演じた主演の俳優ナーニさんって……あの「マッキー」で主役のジャニを演じたかた……!?

 うそ、まったく気づいてなかったあ! いやそれぐらい、両者のキャラクターの個性が違っていたからとも言えるのですが、いやいやいや……俳優さんってあらためてスゴイですね。

 なるほどそれで、劇中に「マッキー」に関する話がヒロインとの間で交わされるんだ!

「なんでここで『マッキー』ネタなの……?」と思った私が大馬鹿でしたすみません!

「そんなにマッキーって南インドでは有名な作品なんだなあ、嬉しいなあ」と思ったので許して! あのタミル映画「カッティ」でもヴィジャイさんが「マッキー」のハエの話をヒロインとしていましたし、南インドでは相当有名で人気の作品なんだなあと思いましたまる。「カッティ」ではヒロイン役のサマンタさんがご出演されていたので、それで話題にされたという流れでしたし、今回は主人公だから……ってことなんですね、なるほど!


 ということでいつものように少しだけストーリーをご紹介。

 舞台はインド、アーンドラ・プラデーシュ州。その海辺の町です。

 主人公スーリヤは、少年時代から自分の怒りを抑えられず、何かといえば暴力沙汰を起こしまくる日々を過ごしていました。彼の将来を心配した母が、自分の命が短いことを悟って彼にひとつの約束をさせるのが冒頭のシーンです。

 すなわち「怒りを覚えたら、相手の名前をノートに書きなさい。その時にすぐに怒りを爆発させないようにしなさい。それをしばらく考えてみて、許せるなら許しなさい。でも、時間をかけて考えてみてもどうしても許せないと思った相手がいれば……土曜日だけはその怒りを爆発させてよい」と。

 というわけで「土曜日の男」爆誕! なわけですね。


 結局は母はそれからまもなくして亡くなります。

 その後スーリヤは優秀かつ紳士的な男性として成長していき、やがてハイデラバードで保険外交員として働くようにまでなりますが、この「土曜日にはどうしても許せない相手に暴力をふるう」という習慣はしっかりと守り通していました。

 その厳格さといったら、悪漢に対して振り上げていた拳も、夜中の0時になって日曜日になった瞬間にぴたりと止めるほど。本当に厳格。


 一方で、幼いころから共に育った従姉妹の女性への恋心をずっと大切に持ちつづけている、可愛い側面も持っています。彼女は家庭の事情があって、やがて行方不明になってしまっています。

 ところで彼女のほうはと言うと、暴力的だった少年時代の彼のことを嫌っていました。


 そんな中、スーリヤは無辜の市民たちを無闇になぐりつけ痛めつけてばかりいる酷い警部補、ダヤーナンドの存在を知り……。

 さらに、あの従姉妹の女性は、なんとこの警部補の部下として配属された女性警官となっていて……。


 そうそう、絶対にここでご紹介せねばと思っていたのが、この悪役ダヤーナンド警部補を演じたS・J・スーリヤーさん!

 すでに「ジガルタンダ・ダブルエックス」や「マーク・アントニー」などでご紹介済みですが、タミル映画界の個性は俳優として非常に有名なかただけあって、いやもう秀逸!

 すんごい悪くて腹たつ警部補役なんですが、非常に巧みに演じておられる上、やっぱり姿がいい! 足が長い! サングラス掛けるとまたこれがカッコいい! でもかなりあぶなっかしいキャラクターなので、そこがまた怖くていい! 本当に魅力的、さすがはS・J・スーリヤーさんです。

 悪役が魅力的であるということは、作品の質を左右すると思いますので、この作品もそういう意味で非常に見ごたえがあって面白いものになっていると思います。


 というわけで、まだ観に行けるかたは是非どうぞ映画館へ~。

 ではでは、ドスティ!


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