93 「ジェイラー」
はいこんにちは。
なんだかインド映画はひさしぶりです。やっと観に行けたので、こちらをご紹介……と思ったら、なんと一週間限定でしか公開してない映画館が多数っ!
そ、そんな……(ガクリ)。
あっ!
それと、このほどとても重要なお知らせがインド映画界隈から報ぜられました!
なんと、あの「RRR」で主演ふたりのうちの一人を演じたタラクさんが、最新作「デーヴァラ」に主演され、そちらが3月に日本で公開するのに合わせて、なんと……なんと!
舞台挨拶のために監督とともに日本にいらっしゃる~~~!!!
ドンドンドン、パフパフパフ~~!!!
やったあああ! ファンはみんな待ち望んでいたことです、素晴らしい!
ただし来られるのは関東の映画館のみということらしいので、わたくしはもうご遠慮して関西でおとなしく参加されたみなさんの報告を待とうと思っておりますが(苦笑)。いや一応春休み中やけどね……すんません!
ということで、今回ご紹介する映画のお話にもどりま~す。
〇「ジェイラー」(原題:「Jailer」)
2023年製作
監督・脚本:ネルソン・ディリープクマール
出演:ラジニカーント / モーハンラール / シヴァラージクマール / ジャッキー・シュロフ/タマンナー ほか
インド タミル語 163分 R15+
今回は、観ていて「あれ?この俳優さん知ってる、観たことある!」というのが何度もありまして。
それもそのはず、出演のデータをご覧になればなるほどですよね。
主演はあの「ムトゥ 踊るマハラジャ」の「スーパースター」ラジニカーント。さらに、マラヤーラム映画界からモーハンラール、カンナダ語映画界からシヴァラージクマール、ヒンディー語映画界からジャッキー・シュロフがそれぞれにご出演! こんな贅沢なことがあろうか、いやあったんです!
ということで。
実はこの映画も、めちゃめちゃネタバレに気を遣うやつなもので、ほんとーにちょびっとしかご紹介できないのですが……冒頭のストーリーだけでも、なんとかご紹介しようと思います。
主役は言わずと知れた「スーパースター」ラジニカーント。彼が演じるのは、チェンナイに住む元警察官の男、ムトゥ・パンディヤンです。妻と息子夫婦、その子で孫である少年と日々仲良く暮らしているシーンから物語は始まります。
孫の坊やが動画の配信に凝っていて、なんやかんやとおじいちゃんを使い立てては、めっちゃ視聴者の少ない動画を作っていたり、ムトゥも奥さんに言われて素直にてくてくと町に野菜や果物を買いに出たり……と、とにかくほのぼの。
息子は現役の警官なのですが、真摯で正義漢にあふれる警官として、日々、街の悪いヤツらをつかまえており、ムトゥはそんな息子を心から誇りに思い、愛していました。
ところでこの街には、貴重な古美術品を盗んで手広く盗品売買をする美術品マフィアがおりまして。マフィアのボスがほんまヒドい奴で、手下であっても、ほんのちょっと疑いがもたれただけであっというまに残虐な方法で殺してしまう男。
警官の息子は、このマフィアにも恐れずに立ち向かっていたため、ある日、彼らに連れ去られて行方不明になってしまいます。
必死に息子を探し回るムトゥ。でもやがて、どんな奴が息子を連れ去ったのかを知り、息子はすでに死んだものと知って涙を流すのでした。
マフィアはそれだけでムトゥを許すわけもなく。
今度は次々に、大事な残された家族にも魔の手が伸びる!
遂にたちあがるムトゥ。実はその素顔は、のんびりと気弱で平和な様子の老人とはまったくちがうもので。
ムトゥはかつて刑務所の看守をしており、厳しい規律と制裁で刑務所内を仕切って別名「タイガー」と呼ばれ、恐れられていた人物だったのです。やがてムトゥは、そのときの人脈を使い、元受刑者たちとともに巨悪に挑みかかることに……。
いやもうね、ハラハラドキドキ、アクション山ほど、そしてタミル映画のあのカッコいい音楽とキメ映像!
今回の作品には、あちこちにくすっと笑えるコメディもたくさん仕込まれていまして、そちらもとても楽しかったです。
ヴィジャイさんとよく共演される俳優さんも、今回がっつりとご出演でしたしね!
今後はなかなか観る機会がなくなってしまうのかも……と、ちょっと心配になりますが、実はすでに続編の製作も決まっているらしく、その公開時にもしかしたらまた公開される可能性も??
あ、ちなみに「ジェイラー2」があるとしても、今回の映画はひとつの映画としてちゃんと独立したものなので、これだけ観ても大丈夫です! そこは強調しておきたいっっ!
ではでは、また近いうちにお会いいたしましょう~。
ドスティ!