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88 「ホテル・ムンバイ」

 

 はいこんにちは。

 今回ご紹介するインド映画はこちら。

 今回は、SNSでとある方が「アマゾンプライムで無料公開されているものがもうすぐ終わってしまう!」とコメントしてらっしゃるのをたまたま発見して、慌てて観た感じ。

 いや存在は知っていて、内容も大体わかっていて「いつかは観たい、というか観なければ」と思っていた作品ではあるんですが、なにしろ内容がハードというかつらいものだというのはわかってたので……。


 厳密には「インド映画」と言い切れるものではないんですが、やはり実際にインドで起こった事件をもとにしたストーリーでもあり、こちらでご紹介しようと思いました。


 〇「ホテル・ムンバイ」(原題:「Hotel Mumbai」)

 2018年製作

 監督:アンソニー・マラス

 脚本:ジョン・コリー / アンソニー・マラス

 出演:デーヴ・パテール / アーミー・ハマー / ナザニン・ボニアディ / ティルダ・コブハム=ハーヴェイ / アヌパム・カー / ジェイソン・アイザックス ほか

 オーストラリア・インド・アメリカ 英語 125分


 観る前は、「これまでご紹介してきた数々のインド映画と比べると、ずいぶん短いな」という感想。インド映画の多くは3時間ぐらいの心づもりで観ることが多いもので(苦笑)。

 でも、正直その短さを感じないのです。

 あまりにも緊張状態が続く映画なので、「まだなの、まだ続くの??」と、怖くてついつい残り時間を確認しながら観てしまう……!

 そのぐらい、非常な緊張感と怖さのある展開が続いていくのです。


 もとになった事件は、2008年11月26日に起こったムンバイ同時多発テロ。そのときタージマハル・ホテルに閉じ込められ、人質となった500人の宿泊客と、かれらを守り救おうと奮闘したホテルマンたちがいたのだそうです。


 映画のストーリーとしてはこんな感じ。

 主人公はこのホテルでウェイターを務める男性、アルジュン。彼には愛する妻と子がいます。いつも通りにホテルに出勤したアルジュンでしたが、この日、ホテルにはイラン人の富豪の令嬢ザーラとアメリカ人の夫デヴィッド、さらにふたりの子でまだ赤ん坊のキャメロンと、その乳母をつとめるサリー、さらに元スペツナズ隊員のワシリーなどなど、VIPがたくさん宿泊していました。


 その日、「ブル」と名乗る人物によって遠方から指揮されている青年10名が、武器を隠し持ち、ラシュカレトイバのテロリストとしてムンバイ入りをします。

 彼らは手始めにチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅で銃撃をはじめ、さらにムンバイ市内のあちこち12か所を襲撃。その一部テロリストがタージマハル・ホテルを占拠します。

 突然の銃撃で、ロビーにいた客たちはあっというまに殺されていく……。


 ホテルマンたちは生き残った客を奥まった見つかりにくい部屋に隠し、なんとか守り逃がす方法がないかを探ります。

 赤ちゃんを見ていて上階の部屋に残っていたサリーと、赤ん坊キャメロンが、本当に心配でたまらなくなる。赤ちゃんなのでテロリストが来ても関係なく泣き声をあげてしまいますし、今にも見つかりそうになるシーンの連続で、もうハラハラしっぱなしです。


 テロリストとは言いましたが、かれらはまだヒゲもはやしていない「少年」「子ども」と呼んで差し支えないほどの年齢。

 彼らのおかれた立場についてもこの映画ではきちんと描写されており、一様に「ただ悪いやつ」みたいな描き方でないところは非常に興味深かったです。


 本当に心臓ばくばくで直視するのが大変なシーンの連続ではありますが、インドの現実を知る上でも大切な作品のひとつ、という気がしました。


 ではでは、今回はこのあたりで。

 ドスティ!


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