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87 「スーパー30 アーナンド先生の教室」

 


 はいこんにちは。

 今回ご紹介するインド映画はこちら。


 〇「スーパー30 アーナンド先生の教室」(原題:「Super 30」)

 2019年製作

 監督:ヴィカース・バハル

 脚本:サンジーヴ・ダッタ

 出演:リティク・ローシャン / ムルナール・タークル / ナンディーシュ・シン / アーディティヤー・シュリーワースタウ / パンカジ・トリパーティー ほか

 インド ヒンディー語 154分


 今回もまた円盤です。

 たまたま、インド映画がお好きなかたのSNSのコメントから知って購入。

 実話をもとにしたお話ということで、社会派の作品だというのは予想できていたのですが、ご覧のとおり主演がリティク・ローシャンさん。

 私がこれまで拝見したリティクSirの映画ってほら、「バンバン!」とか「WAR」とか、美しく鍛え抜かれた筋肉を「これでもか!」って見せて激しく華麗なアクションやダンスを披露する作品ばかりだったもので……いやほんと、リティクSirの演技の幅に脱帽でした。いやほんとに!

 淡々と、現実のつらさやしんどさに苦しむ主人公の心の動きをしっかりとリアリティをもって演じきってらしたので……やはり、スーパースターは基本的な演技力も素晴らしいんだなと再認識。


 さてお話を少しだけご紹介しましょう。

 すでにお話したとおり、こちらは実話をもとにした作品。

「スーパー30」というのは、貧しい家庭の優秀な子どもたちを30人選抜して育て上げるという、実在する私塾の名前だそうです。


 主人公であるアーナンド・クマール(リティク・ローシャン)は、天才的な数学の才能を持つ若者でしたが、素晴らしい論文をケンブリッジ大学に認められ、入学を許可されたにもかかわらず、貧しさゆえに渡航費用を準備することかなわず、泣く泣くその身とを諦めた人でした。

 でもその才能を買われて、富裕層の子どもたちを相手にする大手の塾に講師として就職。でもそこは、お金のない貧しい子どもたちをまったく相手にしない、「金儲け主義」の塾過ぎませんでした。

 疑問を感じたアーナンド先生は、私財を投じて私塾を設立。試験に受かった優秀な子どもたち30人に、無償で食事と寮と教育を与えはじめます。


 もちろん苦難の連続ですし、なにより、もとの金儲け主義の塾長がヤクザまで使ってあれやらこれやら嫌がらせをしてみたり、さらには殺されそうになったり。


 この教育プログラムは、実際に、今では全世界の賞賛を浴びているとのこと。この貧しい中から、世界三大難関のひとつと言われているインド最高峰の理系大学「インド工科大学(IIT)」へ塾生を送り込み続けているのです。最初の年からはじまって、毎年二十人前後が合格、さらに三十人全員が合格した年まであるとか。すんごいですね……。


 どんなに貧しくて、働かなければ食べていけず、学ぶ時間がとれない環境でも、本当に努力するなら道は開ける……という、希望を見る思いがする感動の映画でした。


 ということで、こちらもオススメ映画のひとつとなりました~。

 ではでは、ドスティ!


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