80 「スルターン」
はいこんにちは。
今回もまた、シネ・リーブル神戸さまによる「インド大映画祭」の中からのご紹介となります。あ、こちらの映画祭りはシネ・リーブル神戸さまだけでなく、各地の映画館さんで(多少、公開している作品はちがえど)開催されているイベントです。
前回と同様、こちらもほとんど前情報などは入れずに観に行きました。
ということで、まずはデータのご紹介から。
〇「スルターン」(原題:「Sulthan」)
2021年製作
監督:バッキヤラージ・カンナン
出演:カールティ / ヨーギ・バーブ / ラシュミカ・マンダンナ / ラール ほか
インド タミル語 150分
えっと、全編通して言えることは主役のカールティさんがめっちゃ爽やか可愛くてカッコいいことですね! あと、彼の「兄弟」と呼ばれている100人のマフィアのおとこたち、おじたちが超かわいいこと!(笑)
あ、えっと。
実はわたくし、観ている最中にも「えっと主役の人、見たことある……どの映画だっけ?」と考えていたのですが……すみません! あの「囚人ディリ」、さらに「PS1」「PS2」の主役をつとめられた方だったんですね気づきませんでした(大汗)。
いや、演技が素晴らしいからだと思います。ディリともデーバンとも、まったく違うんですもの!
全体を通して、激しいダンスあり歌ありで見どころ満載の完璧なエンタメ作品です。これまでカールティさんが躍るのって、ちゃんと見たことがなかったんですが、いやお上手です……キレッキレのダンス、素敵でした!
さて、ではいつものようにストーリーをちょこっとだけご紹介。
主人公は、とあるマフィアのボスの息子、スルターン(とはいえ本名は別にあります)。
彼は生まれると同時に母を亡くし、代わりに親代わりとなってくれた、マフィアの子分たちである100人のおじたちの手によって大切に大切に育てられた坊ちゃんでした。「スルターン」という通り名も、父の片腕だったおじさんにつけてもらったもの。
やがて成長したスルターンは、暴力まみれの父の稼業を嫌うようになり、ムンバイでロボット工学を学んでそれを仕事にしていました。
ところが、ある年、たまたま帰省していたときに何者かに襲撃されて父が亡くなってしまいます。子分たちを路頭に迷わすわけにもいかず、スルターンは悩みつつも跡を継ぐことに。
でも、やっぱり暴力はイヤなスルターン。
それで、父にとあることを願い出て約束をしていた田舎の農村に出向き、「兄弟」と呼ぶ子分たちとともに農業に従事させ、まっとうな道を歩ませようとするのでしたが……。
実はその農村の土地をめぐってトラブルが発生中で、とある巨悪の組織が虎視眈々と村民と土地を狙っていたのでした。
組織が卑怯なあの手この手で攻撃してくる中、ついにスルターンは立ちあがる……?
村娘のヒロインとのあれこれもコミカルで楽しく、いつものロマンス、歌と踊りもたっぷりで楽しめます! アクションもすさまじいしカッコいいです!
そしてなにより、100人のおじたちが可愛い! いやおじなんですけどねヒゲもじゃの……(苦笑)。でも可愛いんです。「ぼっちゃん」「ぼっちゃん」って、とにかくスルターンのために一生懸命だし。
なんでしょうね、インドの俳優さんたちってどこかに茶目っ気があって、カッコいいときはどこまでもカッコいいのに、可愛さも満点なの、ほんとに不思議(笑)。
というわけで、もし機会がありましたらこちらもどうぞ。
ではでは、ドスティ!