68 「途中のページが抜けている」
はいこんにちは。
今回ご紹介するのはこちらの映画。
前回ご紹介したとおり、シネ・リーブル神戸さまが色々なヴィジャイさんグッズを販売してくださっていたわけですが、ヴィジャイさんが出演していないこちらのDVDも販売されていたので一緒に購入。家でダンナと拝見しました~。
〇「途中のページが抜けている」(原題「Naduvala Konjam Pakkatha Kaanom」)
2012年製作
監督・脚本:バーラージ・ダラニダラン
出演:ヴィジャイ・セードゥパティ / ガーヤトリ / バガヴァティ・ベルマール / ラージクマール / ヴィグネーシュワラン・パラニサーミ ほか
インド タミル語 161分 G
あ、え??
今はじめて気づきましたが、もしかしたらシネ・リーブル神戸さん、「大将ヴィジャイ」さんと、ヴィジャイ・セードゥパティさんを混同しちゃったのかな……? と、今更気づくわたくし(苦笑)
いや、ちがうと信じたいですけども。
まあ別に、私はわかって購入したからエエんですけどね。
大将ヴィジャイさんは「マスター」や「ビギル」「サルカール」などで主演を務めてらっしゃる俳優さんであり、ヴィジャイ・セードゥパティさんはその「マスター」でラスボス役をなさったり、「ヴィクラムとヴェーダー」のタミル語版で主役をなさったり、「サイラー」にも登場した俳優さん。
同じ「ヴィジャイ」の名前ではあっても別人なのですが……大丈夫よね? 勘違いじゃないよね……??
ま、それはさておき。
今よりだいぶスレンダーでお若かったころのヴィジャイ・セードゥパティさんのお姿を拝見できて、私はとても幸せでした。
ではお話をちょこっとご紹介。
プレーム、バグス、サラス、バッジは仲良しの青年4人組。
プレームはとある女性と恋に落ち、親戚の反対などもあったのですがなんとか説得できて結婚が決まり、明日はいよいよ結婚式、という日のことでした。
4人がクリケットで遊んでいたところ、大きなフライをとろうとして、プレームは後ろに倒れ、後頭部を強打してしまいます。
友達3人は心配しましたが、目を覚ましたプレームがどうもおかしい。どうやら一時的に記憶喪失になってしまったようなのです!
そしてやたらと「みんなでクリケットしたんだ……それで、お前が打って、俺がフライを取ろうとして後ろに倒れた……」という話ばかりを何度もくりかえします。さらに、先ほど説明したことを、少し時間がたつとすべて忘れてしまっている。これは一大事。
あろうことか、明日結婚式だというのに、なんとプレームはその女性と恋仲になって明日結婚するのだという大事な顛末をまるっと忘れ去っている様子。
さあ、大変です。
友人3名は狼狽し、プレームをとりあえず病院へ連れて行くのですが、道中も「結婚式はどうするんだよ」と大モメ。医者からは「時間がたてば回復する可能性がある」と言われたものの、一夜が明けてもプレームの記憶はそのままでした。
今日は大事な結婚式当日です。
困り果てた友人3名。
でも、プレームがやっとのことで結婚までこぎつけたことを知っているので、それを台無しにしてしまうのはどうにもこうにも可哀想で、どうしてもできない。「彼の頭がもとどおりになったとき、結婚が台無しになったと知ったらきっと悲しむ。俺たちにはそれはできない」というわけです。
ついに、集まる親戚やお客さんたち、さらに花嫁までもなんやかんやと騙し通して、なんとか結婚式を成立させようと四苦八苦しはじめる……!
いやはや、おかしい。
コメディとしてもちろん楽しいのですが、一方で心から友達のことを心配して必死に努力する親友たちの姿がどんどん愛おしくなってきてしまいます。
そしてこちら、なんと「実話」だそうなんですよ。オドロキですね。
しかもこの映画を撮影したカメラマンが、当の「プレーム」だというのです。
こちらの映画は大変な低予算で作られたものらしく、実際画面を見た感じ、かなりそのようにも見えるのですが、いやいや、なかなかハートフルなコメディに仕上がっていてよかったですよ~!
機会がありましたら、ぜひどうぞ。
ではでは、ドスティ!