64 「ミスター・パーフェクト」
はいこんにちは。
今回は、主演があの「バーフバリ」のプラバースさんの映画。いつもの塚口サンサン劇場さまでこのほどセカンド上映されていると知り、慌てて観に行って参りました。
〇「ミスター・パーフェクト」(原題「Mr.Perfect」)
2011年製作
監督・脚本:ダシャラト
出演:プラバース / カージャル・アルグワール ほか
インド テルグ語 145分
ヒロイン役のカージャル・アルグワールさんは、これまで見てきたテルグ映画でもしばしばヒロインを務めてこられたかた。タラクさんとの共演作では「ブリンダ―ヴァナム」、チャランさんとの共演作では「ザ・フェイス」や「マガディーラ」など。
そのほかテルグ映画ではしばしば拝見する、脇を固める実力派の俳優さんたちがいっぱいご出演!
プラバースさん演じる主人公は、ゲームを作るエンジニアとしてオーストラリアに暮らす男、ヴィッキー。これがとんでもない個人主義者にして、「自分がイヤだと思ったことはいっさいやらない」「恋愛における自己犠牲なんてまっぴら」という主義主張の持ち主。ゆえに恋愛にだってとても利己的な考え方を持ち込んでおり、当然ながらお相手はなかなか見つからない。
そんな中、「自分にぴったり合う相手を探すアプリ」なるものを紹介されて、「自分と考え方が全く同じ女性ならいいかも!」と、ふと気まぐれにエントリーしてみたり。
そうこうするうち、故郷にいる父親に呼び戻され、一時里帰りするヴィッキー。そこには、父親が勧めるお見合い相手であり、子ども時代の幼なじみでもあった女性プリヤーが。
子ども時代に決していい関係でなかった二人は、お互いに父親に勧められてイヤイヤ見合いをしただけで、最初のうちはぶつかりまくり。
ところが、とあることをきっかけに急接近。一転して恋愛関係に。
プリヤーは愛する彼のため、今まで続けてきたダンスをやめ、彼が苦手な犬を遠ざけるなど様々な譲歩をしていました。
けれども、いざ父親たちが婚約を進めようとしたとき、「俺のためにプリヤーが自分のしたいことを我慢してまでつきあってくれるのはおかしいのでは」と悩みはじめたヴィッキー。とうとう「こんな形では結婚はできない」と彼女に言い放ち、オーストラリアへ戻ってしまうのでした……。
さてさて。
ここまでのヴィッキーについては「いや、それはどうやねん?」と思うことの連続。ちょっとワガママが過ぎるし、あんまり自分勝手で強引だし、なんか好きになれないタイプ。
でもそれらが、ひとえに「プラバースさんが演じているから」で相当軽減されちゃうところが「ズルイな!」と思うポイントでもあったり(苦笑)。
やがて戻ったオーストラリアで、なんと以前エントリーしていたアプリが「65万人にひとりだけ、あなたに合う女性がいる」と、ヴィッキーにとある女性を紹介してきて……という。
いやいや、どうなるどうなる???
やがてヴィッキーは「本当の愛とは?」という答えにたどりつくのか……??
と、このあたりが見どころ。
歌と踊りは多めですし、楽しめて最後には涙をもよおす良作だったと思いますよ~。あの長い足でプラバースさんが激しいダンスを踊るの、はじめて見たかもしれませんが素敵でしたし!
アクの強いヴィッキーの性格が最初鼻につくかもしれませんが、そこはちょっと我慢して最後まで観てほしい、そんな映画でした。きっと後悔はさせんと思う!
ではでは、ドスティ!