62 「ムトゥ 踊るマハラジャ」
はいこんにちは。
ちょっとお久しぶりの更新になりました。
少し間があくと、めっちゃ「インド映画みた~い!」病を発症するようになったつづれです。このところ劇場公開されている作品が観にいけていないため、今回はアマゾ●プライムで観られるもので評判がよく、ずっと気になっていたものを……とこちらをチョイス。
〇「ムトゥ 踊るマハラジャ」(原題「Muthu」)
1995年製作(日本での劇場初公開は1998年・2018年にもデジタルリマスター版でリバイバル上映)
監督・脚本:K・S・ラビクマール
音楽:A・R・ラフマーン
出演: ラジニカーント / ミーナ ほか
インド タミル語 166分
すでにご紹介した通り、音楽担当のA・R・ラフマーンさんはあの「響け!情熱のムリダンガム」や「PS1」「PS2」を担当された素晴らしい作曲家。
主演のラジニカーントさんはこれまでよく知らなかった俳優さんなのですが、あちらではスーパースターだとのことで、これは期待大!
実はこちらは1998年に日本で公開された際、口コミで評判がひろがり、インド映画としてこれまでにない大ヒットを記録して23週のロングランとなり、インド映画ブームの火付け役となった作品なのだそうです。歴史的な作品だと言えそうですね。
そういうこともあってほかの方からもオススメされたりしていて、せっかくの盆休みでもあり、ダンナとふたりでゆっくり鑑賞いたしました。
舞台はタミル・ナードゥ州。
そこの若き大地主ラージャーに仕える召使い、ナトゥという青年が主人公です。
ナトゥは単なる召使いとはちがって、ラージャーの執事であり、馬車の御者であり、ボディガードとしての役割も果たす、つまり腕っぷしにかなり自信があるタイプの男。明るく気さくで、周囲の召使い仲間たちからもとても好かれています。
ラージャーは母親から「はやく結婚しなさい」とせっつかれているのですが、なかなかそんな気になれずに日々あちこちの芝居小屋に出かけては芝居ばかり見ているという生活でした。そんな主人に困り果てつつも、いつも忠実について回るナトゥ。
ところがある日、とある旅回り一座の芝居をみていたところ、ヒロイン役を演じている美しい女優ランガに、主人ラージャーが一目惚れしてしまいます。
最初のうちはそれに困っているナトゥでしたが、やがて彼自身もランガを好きになってしまい、こちらは両想いに……。
ところでこのラージャーには、大地主としての権力や財産を奪おうと虎視眈々と狙っている悪どい叔父がおりまして。その男の陰謀により、ムトゥはいわれのない罪を着せられ、屋敷を追い出されてしまうのでしたが……。
いやはや、冒頭から終始コメディ調で楽しい雰囲気。
前にも書いたかもしれないのですが、インド映画のコメディ部分ってとても昔の香港映画、特にカンフー映画を彷彿とさせられるところがありまして。
実際、今回はハッキリとムトゥがあのブルース・リーの映画をフィーチャーしていると思われる演技もしていますし、ジャッキー・チェンを思い出すようなコミカルでスピーディーななアクションも満載。
もちろんインド映画なので、歌と踊りもしっかりです。
女優さんが本当にチャーミングで可愛いですしね!
基本的にはコメディ部分が多い感じではありますが、さすがに後半ではしっかりと大事なテーマを打ち出してきてくれて大満足。思わぬどんでん返しにはさすがに驚かされましたよ!
アマ●ラで比較的お安く見ることができますので、よろしかったらどうぞ~。
ではでは、ドスティ!