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57 「マダム・イン・ニューヨーク」

 

 はいこんにちは。

 はあ、やっとこの作品のことが書けます!

 自分の小説やらほかのエッセイやらでも書きたい話題が色々あって、つい後回しになってましたすみませーん!

 そして、これが終わればいよいよ「PS2」を観に行く予定なので、そちらもどうかお楽しみにしていただけたら……!


 さてさて、では気を取り直して。


 〇「マダム・イン・ニューヨーク」(原題「English Vinglish」)

 2012年製作(日本での公開は2014年)

 監督・脚本:ガウリ・シンデー

 音楽:アミト・トリベーディー

 主演:シュリデヴィ

 インド ヒンディー語 134分 


 今回はわたくし、またもやあの「塚口サンサン劇場」さんで拝見してきたのですが、今回のリバイバル上映では映画本編のまえに「日本の観客の皆様へ」みたいな感じで、監督であるガウリ・シンデーさんによるスマホ画像っぽい動画が上映されました。

 ガウリさんは「インドにある女性の立場の弱さ、それによって生じているつらさは、この映画を観てくれた日本の女性たち、他国の女性たちの人生にも起こっていることで、その共感を得てくださったことがとても印象的だった」と、そういう意味のコメントをしてくださっていて。


 これはそういう、地球上でずっと続いてきた各地の虐げられる女性たちを励ますための作品なんだなと、始まる前からしっかり理解。そのうえで鑑賞いたしました。


 インドでビジネスマンの夫サティシュ、年頃の娘、幼い息子と姑(夫の母親)とともに暮らす主婦、シャシ。

 夫は仕事で当然のように英語を使いこなし、娘も息子もそれぞれ学校で英語を学んでいるけれど、シャシだけは英語が話せません。そのことに後ろめたい気持ちを抱いているシャシですが、生活の中でなにかと夫や娘、息子から英語ができないことをからわかれてつらい思いをしています。


 特に中学生ぐらいのお嬢さんね。この子がなんか本当にひどくて。

「こんなことを言ったり書いたりしても、どうせママにはわかんないし~(嘲笑)」みたいなのが何度も出てくるんですよ……。悪気はないかもしれないんですが、ほんまヒドイ。

 あ、お姑さんも英語はできない人なんですが、インドでは特に年配者・親や祖父母を馬鹿にすることは許されないのか、お姑さんはあまりバカにされているシーンはなく……。

 シャシ自身は主婦としての仕事を完璧にこなしつつ、得意なお菓子づくりでお金を稼ぐ仕事までしている、積極的で能力もある人なんですが、とにかく英語のことではひどいコンプレックスを抱えていました。


 そんな中、ニューヨークに住む妹から、姪の結婚式の手伝いをしに「ニューヨークへきてほしい」と頼まれます。

「私は英語もできないし」と最初は渋るシャシでしたが、なんだかんだで独り、ニューヨークへ旅立ちます。


 はじめのうちこそ、言葉の通じなさにあまりにもつらく悔しい思いをして、思わず泣いてしまったりするシャシ。このシーンがとても可哀想で見ていられないほど。

 でも、「4週間で英語ができる!」という広告を見つけ、インドにいる家族はもちろん、親戚たちにも黙って、こっそりとその教室に通うように。

 そこには色々な背景をもつ人たちが集まっていました。かれら、彼女らと次第に親しくなり、ともに励まし合いながら英語を学んでいくシャシ。

 その中で少しずつ自分の価値を再発見し、自信をとりもどしていきます。

 もうね、かなり冒頭からして、シャシさんを応援せずにはいられない名作!


 主役を演じられたシュリデヴィさんがもう本当にお美しくて気品があって素晴らしかったんですが、このかたはもともと1970年代から1990年代にかけて活躍した、インド映画界の伝説的な俳優さんなんだそうで。結婚を期に休業していたそうなのですが、本作で15年ぶりに復帰したのだそうです。

 そういう意味でも意味深い作品だなあと思いました。


 今ではあちこちのサイトで見ることができる映画でもあるようです。本当にいい映画ですし、ラストも感動的なので、よろしかったらご覧になってみてください~。

 ではでは、ドスティ!


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