49 「ブリンダーヴァナム 恋の輪舞」
こんにちは。
ひさしぶりにインド映画に戻れた~嬉しい!
このところ、アカデミー賞を受賞した他国の作品をちょこちょこと観ていたんですけども今回は「やっぱりインド映画はよき……!」とあらためて思いました。
幸せですね、インド映画は!
本日みせていただいたのは、タラクさん主演のファミリームービー「ブリンダーヴァナム」。もう一本のチャランさんの作品と一緒に、またまたあの塚口サンサン劇場さんで上映してくださっていたので、続けて拝見することができました。
〇「ブリンダーヴァナム 恋の輪舞」(原題「Brindaavanam」)
2010年製作
監督・原案:バムシー・パイディパッリ
主演:N・T・ラーマ・ラオ・Jr
音楽:S・タマン
インド・テルグ語 170分
前回の「ストリートダンサー」の時と同様、こちらもずっと前から「ぜったいに観にいくッ!」と決意していた映画のひとつ(笑)。次回ご紹介予定の「ザ・フェイス」とともに、必ず観ようと思っていた映画です。
というのも、もちろんあの「RRR」の主演を務めたタラクさんと、チャランさんがそれぞれ過去に主演された映画だから。
今回はひとまず、お若いタラクさん主演のこちらのご紹介です!
主人公クリシュ(タラクさん)は、ハイダラバードに住む青年。お父さんは有名な実業家で、裕福な家庭に育ったいわゆる「お坊ちゃん」ですが、腕っぷしが強くて抜群にケンカが強く、仲間思いの青年です。
ある日、大好きな恋人インドゥから、「友達のピンチを救ってほしい」とお願いされてしまうクリシュ。
どういうことかというと、その友達の女性は親から無理やりイヤな親戚の男と結婚させられそうになっているというのです。本人は外国への留学を希望しているし、どうしてもその男とは結婚したくない。というわけで、「実は恋人がいる」と言ってその話を断っているのでしたが、厳しい父親や親せきたちから「その男を連れてこい」と言われて困っているのだとか。
最初は断ろうとするクリシュでしたが、かわいい恋人インドゥのお願いはやっぱり断り切れず、しぶしぶその友達ブーミの故郷である田舎へ。両親には「ちょっと世界旅行をしてくる」と嘘までついて出発しました。
クリシュはブーミの家族に紹介されることになりますが、自分は普通の勤め人の息子だと自己紹介。
ブーミの家族というのは、以前にもご紹介した映画「アラヴィンダとヴィーラ」にも出てきた、いわゆるファクショニストでした。まあ、要は田舎のヤクザの親分みたいなもんとでもいうか。
ブーミの父と、敵対する勢力のボスとは、実は腹違いの兄弟だったのですが、いろいろと問題がこじれてしまって、兄である父が弟を家から追い出したことから、おおきな溝が生じて抗争にまで発展してしまっていたのでした。
クリシュは持ち前の明るさと、賢さと、腕っぷしの強さでもって、この困難に陥った家族をなんとか幸せな状態にしてあげたいと願うようになります。そして実際、真摯に問題に向き合っていく中で、ブーミの家族たちからの好意と信頼を得ていくことに。
でもでも、本来これは「嘘」からはじまったこと。
本当は、ちょっとブーミの恋人役をやったら姿を消そうと思っていたのに、どんどんどんどんこのご家族との係わりが深くなっていくばかりで、どうしたらいいのかわかんなくなっていく。
ブーミのお父さんにめっちゃ気に入られちゃって、クリシュは心底困ってしまうのでしたが……。
つぎつぎにとんでもなく困った事態になりつつも、家族たちや村人たちから好かれ、ブーミからも愛されるようになっていくクリシュから目が離せません。
なにしろ、あのタラクさんですからね!
お話の中でヒロイン・ブーミから「あなたがいるから周囲が幸せな場所になっていくのよ」という意味のことを言われるシーンがあるのですが、その説得力がすごい。
本当に、このタラクさんだからこそでる説得力。「そうそう、このクリシュだからこそ、そうよね!」と観客を納得させられる力がハンパないです。
「RRR」よりだいぶお若い頃の作品ということで、シュッとしててお肌つやつやで笑顔がとんでもなく可愛くて、もちろんアクションはかっこいいしダンスもキレッキレでもう、タラクさんの魅力が「これでもか!」と詰め込まれた映画となっています。
「RRR」でのビームをご存じの方なら、とんでもない事態になったらちょっと呆気にとられて「ぽかーん」みたいなお顔になるタラクさんの雰囲気がおわかりかと思いますが、あんな感じの演技もたくさんありますので、楽しくてたまんないですよ~!
めちゃめちゃおススメですので、ぜひぜひ、「RRR」がお好みだったかたはご覧になっていただきたい映画でしたよ~!
ではでは、ドスティ!




