26 「ランガスタラム」日本語字幕版
はい、どもども~。
今回の映画は12話ですでにご紹介した作品なのですが、この7月14日からついに日本語字幕版が全国で公開されることとなり、もうわたくし大喜び。狂喜乱舞!
ということで、さっそくダンナと観に行ってまいりました。
こちらが日本語字幕版として公開されることが決まってから、某国営放送の朝の番組の映画紹介コーナーで紹介もされ(そう、「RRR」を紹介してくださったのと同じ枠です!)それを見たダンナ、がぜん「観たいな」と言い出しましてね。ぐへへへ……。
そうそう、そうやってどんどん来るのよインド映画沼に……!
前回も申しておりましたが、大まかなストーリーラインはわかりつつも、わたくしのつたない英語力では細かいところがわからなかったわけなんですが。
今回は日本語字幕、無敵!
ということで、英語字幕ではわからなかったセリフの細かな内容までかなりわかって、新たな感動を覚えました。
とある悲劇的なシーンでは、英語字幕版のとき以上に泣けてしまって困っちゃいました~……。
ほんとあそこ悲しい。つらい。そのためのハンカチはしっかり準備しておきましたけど、めっちゃ出番ありました。
あの事件をきっかけに悲壮な表情になっていくチッティ君が哀れでならないし、恐ろしくも感じる。
ラストで驚きの展開があるのですが、あれにはダンナもかなり驚いた様子でした。
翌日ぐらいになってしみじみ「面白かったなあ(あの映画)」とか言うてたし!
よしよし! ええぞその調子や!(笑)
あ、そうそう。
日本語字幕で観てさえよくわかっていなかった部分について、後日、SNSのほうでインドのバックグラウンドを持つらしきかたから英語によるレクチャーをいただきましたので、そちらをちょっとご紹介しておきますね。
数十年もの間、常に「プレジデント」と呼称されてきたために、人々から本名を忘れられがちだった悪役の男。
彼の本名はパニーンドラ・ブーパティといいます。
この「パニーンドラ」が、字幕でルビがふられていたのですがサンスクリット語で「ヘビの王」って意味らしくて。
教えてくださった方のお言葉が英語だったので訳がちょっとおかしいかもしれませんが、だいたいこんなご説明でした。
「チッティは冒頭でヘビを追いかけているシーンがありますよね。ヘビにはマークがあり(コブラなど、背中に模様があることを指しているようです)同じようにプレジデントの背中にもマークがある(最初だけ見える小さなイレズミみたいなもののことかな?)。プレジデントの本名はヘビを意味するもの」
「村のみんながいろんな理由をつけてヘビを殺すことを恐れている(そういうシーンがあります)が、チッティだけはヘビを追いかけて、いつでもヘビを殺す準備ができている(というシーンもあります)」
「同じように、村人たちはプレジデントに逆らうことを恐れたけれど、チッティはそれを躊躇しなかった」
「プレジデントの最後のシーンでは、彼はヘビの穴のような小屋に住んでいます。プレジデントはヘビのように羽毛布団をかぶり、ヘビのように素早く攻撃をしてきた」
「ランガスタラムには、一度の観賞では理解できないことがたくさんあります」
な、なるほど……!
ヘビはプレジデントの寓意になっていたのですね。
めっちゃ深い……これはやっぱり、もう一度(といわず、何度でも)観たい!
映画館で入場のときに配られているプレゼントのポストカードも、また今週末から新しいデザインのものになるようです。
これまたいかねば……!
ドスティ!