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109 「リンガー」

 

 はいこんにちは。

 今回も「スーパースター」ラジニカーント主演の映画です~。

 前回の「銃弾と正義」もそうだったのですが、今回も塚口サンサン劇場さまで観てまいりました!


 ○「リンガー」(原題または英題:「Lingaa」)

 2014年製作

 監督:K・S・ラヴィクマール

 出演:ラジニカーント / アヌシュカ・シェッティ / ソーナークシ・シンハー / ジャナカティ・バブー ほか

 インド タミル語 178分 G


 すみません、少し前の映画のためパンフレットなどもなく、データが少ししかご紹介できませんでした……。


 気を取り直して、ストーリーを少しご紹介。

 実は今回の映画も、インド映画ではよくある一人二役の作品。主演のラジニカーントが現代のコソ泥の男リンガーと、その祖父で地方のソーラーイユール村の藩主マハラジャだったリンゲーシュワランの両方を演じています。


 コソ泥リンガーはいい加減な性格。コソ泥仲間とともに、あっちこっちで泥棒を働いては警察に捕まって留置場に放り込まれる日々を過ごしていました。

 実はかつて藩主だった祖父がいるのですが、その祖父が彼のためにびた一文も遺してくれなかったので、貧しい暮らしをせざるをえなかったというのです。「自分は裕福に暮らしていたくせに!」と、リンガーは祖父や祖母に恨みを抱いていたのでした。


 ある日、留置場に仲間とともに放り込まれていたリンガー。

 それを、故郷ソーラーイユール村出身のジャーナリストの女性ラクシュミ(アヌシュカ・シェッティ)が保釈しにやってきます。

 曰く、現在村に持ちあがっている問題を解決するために、孫のリンガーに来てもらう必要があるのだとか……。


 その問題自体にはあまり関心もなかったリンガーですが、「こりゃどうも金になりそうだぞ」という仲間の言葉もあり、村へ行くことに。


 その村には、70年前にみなで力を合わせて建設した巨大なダムがありました。当時のインドはまだイギリスの植民地時代。

 たびたび起こる干ばつや水害から村々と人々を守るため、ダム建設に立ち上がったのが、誰あろう祖父リンゲーシュワランでした。

 祖父の偉大な功績を聞かされるうちに、リンガーの心のしこりは溶けて……。


 もうね、兎にも角にも藩主のリンゲーシュワランさんが素晴らしい!

 とんでもない裕福さで金の御殿も持っているのに、人々のためとあらば「そんなものはどうでもいい」と言ってあっさりとなげうつ人。まさに聖人。


 実際のラジニカーントさんも、普段は質素シンプルな服装を好まれ、貧しい人々のための活動も行っている人。熱烈なファンからは、タミル語で「指導者」を意味する「タレイヴァー(あるいはタライヴァー)」と呼ばれていらっしゃるとか。


 また、現在と過去のダブルヒロインも見どころ。

 現代のヒロイン、ラクシュミは、あの「バーフバリ」でのデーバセナ役で素晴らしい演技をされた人ですし、過去のヒロイン、バーラディーはヒンディー映画で注目されている人。お二人とも、芯をしっかり持った意思の強い美しい女性として生き生きと輝いていました。


 ヴィジャイさんの映画でもそうなんですが、やっぱりタミル映画は「民衆の苦しみをいかに救うか」というテーマのものが多いですね。今回のもまさにそうです。

 それに加えて、「カーストに囚われるな」という強いメッセージも受け取りました。


 祖父リンゲーシュワランさんのシーンでは何度も涙……。

 いや素晴らしいです。感動します。


 ということで、機会がありましたら是非こちらもどうぞ!

 ではでは、ドスティ!


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