12月31日 balfe
今日が今年最後。いろんなことがあったけど、もう今日で全部忘れたい。明日から、また新たな1年がスタートできたらな。
ー12月26日ー
私たちは、ここまで約5.6分ほど歩いてきた。もうまもなく店がわかる頃が。店を予約したのは、美桜のようだった。美桜は、個室がいいと言っており、それが取れたから随分ご機嫌。
美桜「ここだよー」
私たちの前に現れたのは、シャレた店だった。でも、飾らない感じもありこの街に愛されているような雰囲気だった。看板には、「balfe」と書かれている。ここが、美桜が見つけた店かぁ。横にいた優斗は、知っていると言わんばかりの様子だ。美桜は、先頭になって入っていく。
私 「この店、オシャレだね」
美桜「でしょ?予約とるの難しかったんだ」
たしかにこの街は田舎だ。こういう店は、すぐに予約で埋まってしまいそうだ。個室でリーズナブルな値段で提供してくれるところは他になさそうだし。女性の店員が私たちの方を見ると、美桜は話し始めた。
美桜「すいません、7人で予約しました。美桜です」
女性「少々お待ちください」
40代くらいの女性は、パソコンを見ながら予約を確認しているみたいだった。女性は、後ろにいる30代の男性を見て案内するように指示を出した。さっきまで後ろにいた尚也は、ここぞと前にやってきた。お腹でも、減っているのかな?
私 「どう?調子は?」
尚也「まぁ、それなりにかな」
何かが気になっているようだった。
私 「ふーん。野球は、してないの?」
尚也「いや、やってたよ。今日の朝も練習してたし」
朝から、野球してここまで来たんだ。さすがだな。
私 「えー。大変じゃないか」
尚也「そんなことはない。俺は、もっと上手くなりたいから」
尚也にとったら、普通のことみたいだ。私たちが案内されたのは、一番奥の個室。この個室だったら約10人くらい入りそうだ。
尚也「俺、早く試合で投げたいんだよね」
私 「もうー?」
尚也「もう引退して5ヵ月経つしね」
既に先を見て行動しているのか。私は、ゆっくりと腰をおろした。
尚也「世田くん、何にする?」
優斗「あっ、ありがとう」
尚也は、自分のところに届いたメニュー表を優斗に見せていた。
尚也「世田くん、どうする?」
優斗「じゃあ、俺はウーロン茶で」
あっさりと飲み物が決まったようだ。
尚也は、何を頼むのだろうか?




