12月30日 遅れる
高校3年生の年末がまさかこんな気持ちで迎えるとはな。想像していなかった。いろんなことを考えながら、年末までやってきた。今年も明日で終わる。来年は、いい年になるのだろうか?これからこことを考えるとどこか不安な気持ちになってしまっていた。
ー12月26日ー
美桜「那奈、遅れるって」
林 「どうしたの?」
美桜「どうしたんだろうね?」
連絡をもらった美桜もよくわかっていないみたいだった。
藤岡「どれくらい遅れるの?」
美桜「でも、そんなに遅くないよ。15分くらいだって」
15分かぁ。
美桜「待っててもあれだから、先行こっか」
林 「そうだね」
藤岡「いこいこ」
私たちは、下田を待つことなく先に向かうことになった。
私 「あー、楽しみだな」
美桜「そんなに?」
駅を出てすぐに、私たちは角を曲がる。
私 「そりゃあ、楽しみだよ」
美桜「それは、よかった」
美桜は、楽しくないのかな?
私 「美桜は、楽しみじゃないの?」
美桜「楽しみだよ。でも、どうなるかはわからないからね」
どうなるかわからない?少しよくわからない発言だった。角を曲がった私たちは、直進していく。
私 「そうだね。でも、このメンバーなら上手くやれると思うよ」
"ねっ、世田くん?"。後ろにいた優斗に思い切ってパスを出した。いきなりパスを出された優斗は、頷くことで精一杯だった。
私 「よかった。美桜は、世田くんと仲良くしてるの?」
美桜 「えっ、私?」
なんか聞いてはいけないことを聞いてしまったような雰囲気だった。
私 「うん」
美桜「世田くんとは、たまに話すよね?」
その場しのぎの会話であることはなんとなく伝わった。急にこの話をしても仕方ない。それなりに理由をつけないと。
私 「なんか、那奈が世田くんの話をよくしていたから」
美桜 「そうなの?」
正直、本当のことはどうでもいい。今日だけ盛り上がったら。
私 「世田くんは、知ってる?」
世田「何が?」
先頭に、私と美桜と優斗。後方の方に尚也、林、藤岡たちがいた。
私 「私に那奈が話してたこと」
世田「いやー、それは、全然知らないよ」
知らなくてよかった。
私 「あー、そうなんだね。ちゃんと言わないとね」
私たちは、目的地に間もなく着くようだった。




