10月25日 歳内菜緒
そろそろ近づく、実家の帰省に迷っていた。どうせ行くなら思い切って、向こうにいる宮城に連絡してみることにした。勢いのまま、スマホをとり、「27日に何してる?」とうちこみ、送信をした。
ー10月20日ー
私は、近づいたそのままの勢いで話しかけた。
私 「あの、、、」
上手く口が回らない。でも、少し声を出したから、遠山は、後ろをふりかえった。
遠山「ん?」
私 「遠山さんで間違いないですか?」
思い切って名前を聞いた。他の男の子2人は、後ろの方でストラップを見ていた。
遠山「はい。どちらさんですか?」
私 「光宝高校3年の小野田です」
遠山「どこかで会いましたか?」
最も聞かれたら、困る質問をされた。
私 「いえ、実は、友だちから遠山さんのこと聞いてまして」
遠山「そうなんだ。それって、誰?」
私 「‥‥‥」
私は、口籠もってしまった。すると、後ろから、男の子2人がやってきた。
男の子「歳内じゃね?」
"歳内"という名前が聞こえた。
遠山 「あぁ。そっかぁ」
私は、翆の名前を出すことはできなかった。仕方なく、名前を借りることにした。
私 「そうです。歳内さんです」
遠山「知り合いなんだ」
私 「はい」
どこの誰かわからない人のことを言うのは申し訳ない。
遠山「今日は、何しに来たの?」
私 「ここ来るの初めてで、ブラブラしてます」
遠山「もしよかったら、この後、スポーツしに行くけど、一緒にくる?」
思いもよらなかった一言が来ただけに驚いた。というか、スポーツって何?
私 「友だちも来てるんでいいですか?」
遠山「いいよ。じゃあ、後で待ち合わせする?」
私 「お願いします」
遠山「じゃあ、、、」
時計をチラリと見て、私に話しかけた。
遠山「19時に、ここの5階これる?」
私 「わかりました」
遠山「俺たち、先に行っとくね」
私 「あっ、はい」
そう言って、遠山を含めた男の子3人は、店内から出て行った。慌てて、翆がやってきた。
翆 「もう、何してんのよ」
私 「今から、遊ぶことになったから一緒に来てね」
翆 「はー、何それ。聞いてないし」
私 「だって、今言ったから」
私たちは、ここから怒涛の展開になることをまだ知らなかった。