12月22日 超える
昨日行った展示会。思ったよりも疲れたけど、歳内とたくさん話すことができた。
ー12月21日ー
歳内「陵と会ったの?」
私 「うん」
私たちは、教室を出ていく。どこかに向かって歩いていた。
歳内「どうだった?」
私 「なんか、今まで会ったことないタイプの人だったね」
歳内「そうなの?」
驚いた表情で私の方を見てきたので頷いた。
私 「なんか、不思議な人じゃない?」
歳内「まぁ、普通ではないよね」
たしかに、普通ではない。
私 「歳内さんといる時は、どんな感じ?」
歳内「たぶん、小野田さんといる時と変わらないよ」
私 「えっ、そうなの?」
歳内といる時と変わらない。そんなことがあるのだろうか?
歳内「うん。ああ見えて、陵は人によって態度とかあんまり変えないと思うよ」
意外だった。けど、私は引き下がらない。
私 「でも、嘘つきそうじゃない?」
歳内「ハハハハ。それは、あるね」
私 「でしょ?」
いいところで嘘をつく。それがあの男のやり方だ。別に嘘が悪いということではない。でも、嘘で固めても仕方がないだろう。
歳内「なんかあったの?」
私 「言っていいかわからないけど、この前5人くらいで映画館行ったのよ」
歳内「うん」
真剣な眼差しで私の方を向く。
私 「でも、私が面白くなくて映画館から一度出たの」
歳内「うんうん」
大きく縦に首を振る。
私 「そしたら、遠山くんも出てきて」
歳内「へぇー」
彼氏が私たちと遊んでも気にしないんだ。意外だった。てっきり、もっと女性っぽいのかと思った。
私 「で、おまけに最後は帰ろって言い出して」
歳内「ハハハハ、何それ」
この話は、歳内も同意みたいだった。
私 「おかしいでしょ?」
歳内「そうだね。おかしいね」
笑顔を浮かべていた。
私 「だから、よく付き合うなって思っちゃう」
歳内「凄いよね、私」
堂々としているのは、遠山と一緒だ。だからこそ会うのかもしれない。
私 「そうだね。どこがいいの?」
歳内「想像してるところを超える感じかな」
たしかに、それはあるかも。私の想像を超えていくことは多い。
私 「なにそれ。そんなところがいいの?」
歳内「うん」
私 「変わってるねー」
歳内「そうかな?」
私の言っていることがまるでわからないようだった。




