表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常で世界を変える(小野田編)  作者: mei


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/80

12月19日 二駅

 少しずつだが、確実に勉強量は増えている。このままいけばいける。私は、そう自信を勝手にもっていた。


 ー12月15日ー


 電車に乗りこんだ私たちは、座ることができなかった。夕方の車内は、人々の疲れた表情が漂っているように感じた。


 私 「どこで降りるの?」

 遠山「あと、二駅で降りるよ」


 窓から差し込む夕焼けの光が、妙に眩しかった。


 私 「駅近のカフェに行くの?」

 遠山「もちろん」


 あと二駅で降りるのか。てか、本当にこれでよかったのかな、、、、、、。時間が経つにつれて、負い目を感じていた。


 私 「今、翆とはどれくらい連絡とってるの?」

 遠山「まぁ、それなりにかな」


 それなりにって、どれくらいだよ。


 私 「ふーん」

 遠山「なんか、心配あるの?」


 あると言えばあるし、ないと言えばない。

 

 私 「別に、、、、」

 遠山「畔上さんのことでしょ?」


 少し首をひねってみた。座席にはほとんどの人が座り、黙々とスマートフォンに目を落としていた。むしろ、スマホを使っていない人の方が珍しい。私も一人だったら使っているだろうな。


 遠山「畔上さんが俺のこと気に入ってるから困ってるんでしょ?」


 回答に困っていた。真実で言えばそうだ。けど、簡単に認められない。翆のプライドもあるし。


 私 「そうなの?」

 遠山「そうなのじゃないよ」


 私の目の前には、窓際に立っている女性がいたのだった。彼女は静かに外の景色を眺めながら、何かを考えているようだった。あの人は、私の前にいた美しい女性だった。


 私 「じゃあ、何?」

 遠山「そんなに畔上さんのこと気にしてたらつまらなくない?」


 返答に困り、深いため息をついてしまった。


 私 「何が言いたいのよ?」

 遠山「小野田さんの言うこともわかるけど、今は二人の時間を楽しもうよ。せっかく来たんだし」


 まるでホストのような言い方だった。すると、車内アナウンスが流れ、次の駅の到着を告げる。これであと一駅かぁ。意外と電車もあっという間だな。ドアの扉が開いたのとともに乗客たちが一斉に動き出した。ここにいたら、ぶつかってしまう。みんなが降りてくるのをよけながら、スマホの時刻を見つめていた。


 遠山「大丈夫?」

 私 「大丈夫だよ」


 次の駅へと向かう電車は、再び出発の合図を告げ、静かに走り出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ