表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/76

10月24日 ショッピングモール

 今日は、学校が休みだったのでゆっくりできた。毎日のように行われる文化祭練習に飽きていた。来週からは、よりハードになるだろう。学校に行くのが本当に憂うつに感じている。クラスには、秋葉や三浦といった陽キャな子もいるから、余計しんどく感じるのだろう。後、5ヶ月ほどの辛抱だと言い聞かせていた。


 ー10月20日ー


 私たちは、電車から降りて、ショッピングモールを目指して歩き出した。


 私 「やっぱり帰ろっかな」


 話は、長野への帰省についてだ。


 翆 「帰りたくなってきたの?」

 私 「少しね」

 翆 「帰れる時に帰っとかないと」

 私 「そうねぇ」


 どうするか迷っていると、目の前に大きな建物が見える。


 翆 「ここかぁ。大きいね」

 私 「ホントに大きいな」


 自動ドアで扉が開いた。一気に涼しい風が入ってくる。


 翆 「すごいなぁ。キレイ」

 私 「これ、どこから行こっか?」

 翆 「うーん、迷うな」


 外からみても大きかったが、中に入ってみると、とても高く感じる。私たちは、案内カウンターの横にあるフロアガイド図を見ることにした。


 翆 「どこから行く?」

 私 「スマホのカバー見たいんだけど、いける?」

 翆 「いいよ、じゃあ、2階だね」


 私たちは、2階のスマホケースを並べる店に入った。


 翆 「いろいろあるね」

 私 「これ、可愛いな」

 

 私は、青色のスマホケースを見ていた。両サイドにはピンク色も混ざっている。


 翆 「可愛いね」

 私 「うん」

 翆 「それ買うの?」

 私 「買おうと思ってる」


 すると、私たちの前方に男の子3人がいることに気がついた。


 翆 「あー」

 私 「どうしたの?」

 翆 「あれ、私の好きな人」


 目の前にいたのは、さっき翆が言っていた柏第一学園の生徒の様だ。


 私 「話かけてきなよ」

 翆 「無理だよ」

 私 「名前なんて言うの?」

 翆 「名前?」


 翆は、動揺していた。


 私 「うん」

 翆 「遠山陵」

 私 「私、話しかけていい?」


 翆の表情を見ながら、なぜか話しかけたいと思う自分がいた。


 翆 「やめてよ」

 私 「いいじゃない、楽しそう」

 翆 「ホントにやめてよ」


 露骨に嫌な表情をしていた。このチャンスを逃したら、この人には会えないだろうと思った。すると、勝手に体が動き気がついたら男の子の前に来てしまっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ