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日常で世界を変える(小野田編)  作者: mei


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12月6日 引越し

 もう遅い。それは、自分でもわかっていた。それでも、よかった。自分の限界とかいろいろ考える前に、とにかく突っ込んでみようと思ったのだ。今までは、行動する前に、いろいろ理由つけてやからなかったけど、それだと一生周りの文句しか言っていない気がした。そんな人生でいいのか?と最近考えていた。これまでは、いける大学にいけばいいかななんて考えてたけど、歳内を見てたら、それではダメなんだと思い知らされた。別にいい大学に行きたいとか賢くなりたいとかそういうのがあるわけじゃない。けど、もう少し頑張る人生にしたいと思うようになった。

 思いおこせば、高校に入ってから何一つ頑張ったという記憶がない。部活に入らず、勉強もせず、毎日やりたいことが見つからず友だちと遊び続けた3年間の様だった。決して、それが悪かったとは思わない。それで翆に会えて、いろんな経験をさしてもらった。それでも、高校を卒業したら、また新しい一歩を踏み出さないといけない。翆に出会えたからこそ、この3年間があった。新しい一歩を踏み出したら、また夢中になれる何か誰かを探さなければならない。それは、とても苦しくてつらい道のりだということを他の誰よりもしっていた。

 初めてそのつらさを感じたのが、八代市から引越しできた時だった。あの時は、ホントにつらかった。引越しをする前までは、たくさんの人と話せていたのに、引越した途端、なかなか上手く輪の中に入っていくことができなかった。それは、当たり前だし仕方がないことだとは理解していた。それでも、そうならざるを得なかった周りや環境を責めてしまったのだ。特に、引越しの原因を作った親は恨んだ。仕事の都合とか言ってたくせして、仕事自体は、わずか1年で辞め、普通に他の仕事をし始めたのだ。その程度の熱量なら、最初から東京なんてこなきゃいいのに。私のことをペットかなんかと勘違いしてるんじゃないかとすら、当時は思ってしまっていた。

 あれから、月日が流れ少しずつ受け入れれるようになった。それでも、あの時引っ越さず向こうにいたらどうなっていたんだろうか?それは、常に考えてしまう。今頃、美桜と仲良くしていただろうし、世田くんや宝来くんとももっと話していた気がする。引越し、引越し、、、、、。引越しさえなければ。そんなことを考えて、美桜たちに連絡したという想いがあったのだ。みんなに会える日を、私は心待ちにしていたのだった。

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