12月3日 動揺
まさか、昨日の今日で歳内と会うなんて思わなかった。
私 「昨日の今日、早すぎでしょ」
歳内「そう?」
私 「うん」
歳内が何をしたいのか全然よくわかなかった。
歳内「あれだよね」
私 「何?」
あれ?
歳内「私のこと知ってるんでしょ?」
私 「うん。噂で耳にしているよ」
翆のことは話しちゃいけないけど、ちゃんとしてないと話してしまいそうだった。
歳内「なんの噂」
私 「遠山くんだっけ?」
小出しにしていく。
歳内「あっ、陵の知り合い?」
私 「知り合いではないけど、知らないわけでもない感じ」
私が歳内と会ったことを翠には言いにくかった。
歳内「なんなのよ、それ」
私 「ハハハハ」
笑ってしまった。
歳内「てことは、私のことも知ってるの?」
私 「それなりにね」
歳内の話は、いろいろと聞かされていたけど。全て噂だから本当のところはわからなかった。
歳内「本人から聞いたの?」
私 「私は聞いてないけど、友だちからね」
歳内「へぇー。その話聞きたいな」
私に言いにくいところを平気でついてくる。
私 「聞いてもいいことないと思うけど」
歳内「どういうこと?」
何が言いたいのかという表情をしていた。
私 「あなた、付き合ってるんでしょ?遠山くんと」
全然動揺しない。
歳内「うん」
私 「遠山くんと会ってるの?」
歳内「うーん。会ってると言えば会ってるし。会ってないと言えば会ってないかな」
私の話し方をパクってきたな。
私 「寂しくないの?」
歳内「うーん。たぶん、おそらく別れると思うんだよね」
私 「えっ、どういうこと?」
私の方が動揺してしまった。
歳内「大学行ったら、離れるしね」
私 「そんな理由で別れるの?」
歳内にとって、遠山はその程度なのか?だったら、私が翠のことを応援しても問題ないかな。
歳内「別れるというかそうなるかなって思うだけよ」
私 「ふーん。羨ましいな」
歳内「何が羨ましいの?」
何がって言われても難しいな。
私 「私、付き合ってないからそういうの言ってみたいなと思って」
歳内「そうなんだ。どんな人が好きなの?」
私 「うーん。面白い人」
歳内「難しいな、、、」
歳内は、一体なんの目的で私に近づいてきたのだろうか?




