12月1日 16時
私は、やり終えた宿題を机の上にまとめて、他の物はカバンの中になおした。この宿題は、16時までに出さなければならなかった。翆は、私がやり終えるのを待ってくれていたのだった。
私 「どう、勉強は?」
翆 「なかなか難しいかな」
どうやら、勉強に苦戦している様だった。そりゃあ、そうだ。そう簡単に勉強できたら苦労しないだろう。
私 「翆って、どの教科が苦手なの?」
翆 「やっぱり、数学かな」
私 「そっかぁ」
昔から英語や国語は得意だったイメージがある。数学を受験科目として使うということは、どこかの受験で必要ということだろうか?
翆 「翆は、進路決めたの?」
私 「まだ、決まってはないかな。でも、とりあえず勉強だけはしようかなって」
まだ、全然勉強はしていない。けど、覚悟だけはしていた。
翆 「いいじゃない。前に進んだね」
私 「そうだといいけど」
翆 「一歩ずつ頑張るしかないね」
翠の言う通りだ。今までたくさんサボってきた私。そんな私に、近道などあるはずがない。黙々と目の前の課題をこなしていくしかないと思っていた。
私 「私が好きじゃないやつだ」
翆 「フフフ。じゃあ、明日一緒に勉強しようよ」
私 「一緒に?」
意外だった。ここにきて、翆が私と勉強するなんて。今さら、私と勉強してもメリットはないはすだ。
翆 「一人だと、問題出し合えないでしょ?」
私 「わかったよ。じゃあ、明日3時にカフェでしようか」
よくわからないけど、翆がいいならしょうがない。
翆 「うん。明日は、社会しようよ」
私 「社会かぁ。どこ?」
社会と言っても幅が広い。
翆 「とりあえず歴史する?」
私 「わかった」
翆 「歴史、この前のテストでも点数悪かったんだよね」
歴史。私はどちらかというと苦手科目だった。
私 「歴史難しいよね」
翆 「日本史で大丈夫?」
私 「うん、大丈夫よ。じゃあ、日本史覚えよう」
前向きな言葉を発してみた。
翆 「じゃあ、とりあえず問題集だけもっていくね」
私 「わかった」
翆 「明日、楽しみにしとくね」
楽しみか?私にはわからなかった。
私 「うん。じゃあ、私これ、先生に届けてくるね」
私は、手に持っていたノートを職員室に出しに行くことにした。
翆 「おっけー。私、校門のところにいとく」
相槌をうち、私は教室を後にした。




