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日常で世界を変える(小野田編)  作者: mei


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11月22日 メンバー

 私は、やり終えた宿題をカバンの中に入れて、家を出る準備を始めた。


 ー9年前ー


 私が投げたボールを捕るのは、キャッチャーの星村。彼女は、私と同じクラスメイト。でも、いつも端の方で本を読んでいたから、ほとんど話したことはない。速いボールがくると思ったのか、バッターはあっけなくボールを見逃してしまった。ストライク。バッターアウト。審判が手を挙げた。

 キャッチャーの星村は、ファーストにボールを投げこんだ。ボールを受け取った彼女は、篠木。例の子だ。篠木は、三振をしてすぐベンチに戻ってきたが、東条にバットの握り方を教えてもらっていた。なんという向上心だろう。 

 永利打線は、8番の向井が打席に入った。向井は、私の甘く入ったストレートを打ち返した。すぐさま、後ろを振り返った。打球は、低いランナーで私の頭上を超えていく。しかし、そこには私の親友、寺崎が待っていた。寺崎のグローブに吸い込まれるようにボールは入っていった。センター前ヒットかと思ったが、セカンドライナーで済んだのはありがたかった。

 セカンドの寺崎は、笑顔で私の方にボールを投げ返してくれた。そして、サードの中川は、私の方に近づきながら、バントのジェスチャーをしてきた。バッターボックスは、9番の佐々木。

 ここでバントがあると知っているというのは、結構ソフトボールを知っている証拠。まぁ、左バッターで9番と考えたら普通なんだけど。中川は、寺崎と話しているのをよく見ていた。たしか、小学2年生の時に同じクラスだったけど、あまり覚えていない。

 第一球目に、案の定、バントの構えをしたのだった。勢いよく中川は、前に出てきたが、バッターの佐々木は、バットをひいた。そして、二球目のストレートに、今度はバットをそのまま出してきた。打球は、ショートの東条の正面に。軽やかに送球した。しかし、ファースト篠木のグローブからこぼれ落ちた。

 後ろに逸らしている瞬間に、バッターは二塁に向かう。ボールを慌てて取りに行った篠木は、二塁に投げるが、ランナーと交錯し、ボールはレフトの坪内のところへと転がっていく。

 ランナーはとまったが、ツーアウトからランナーを出してしまうこととなった。坪内は、ショートの東条へとボールを返した。そう言えば、坪内は、これまで同じクラスになったことがないし、話したこともないから今日が初めてだった。どう言う人かわならない。

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