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日常で世界を変える(小野田編)  作者: mei


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11月19日 体力テスト

 受験が迫っている私たちにとって期末テストは、ただの通過点に過ぎなかった。私は、期末テストよりずっと大事な毎日を過ごしていた。

 私の中では、残り4ヶ月ほどしかない毎日をどう過ごしたらいいのか?でも、全然わからない。別にクラスで楽しくしたいとか思い出を残したいとかそういうことではない。


 ー9年前ー


 打席には、1番の林が入った。林は、ソフトボール経験はほとんどないから、バットを持ってる姿は新鮮だった。相手の永利市選抜代表のチーム。メンバー全員がソフトボール経験者ばかり。私たちが、経験者相手に勝てるのかだろうか?不安だった。

 林は、全くボールに当たらず、三振となってベンチへと戻ってきた。私たちは、あんなピッチャー打てるのだろうか?打席には、2番の寺崎が打席に入る。ベンチのみなは、相手のピッチングにビビってしまったのか、静まり返ってしまっていた。

 相手のピッチャー夢木は、速いストレートと遅いチェンジアップの二つの球種で寺橋も三振に打ち取ったのだった。打席には、3番の東条が入った。東条は、私たちが知っている中では、一番運動神経がよかった。

 東条は、最近行った体力テストですべて1位だ。運動神経がいい寺崎や篠木より全てよかった。最近あった体力テストは、8種目。今回は、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、立ち幅跳び、20mシャトルラン、50m走、ソフトボール投げ。特に、シャトルランとソフトボール投げは、2位だった篠木とかなりの差をつけての1位だった。

 東条は、公立の中学校にはいかないらしい。普段からおとなしい東条にとったら、スポーツはもしかしたら表現の場なのかもしれない。夢木が投げたボールは、レフトの頭上を抜けていった。

 歓声とともに、東条は走り出し、レフトとセンターはボールを追いかける。一生懸命な走る東条の姿は、50m走を走っている姿と同じみたいだった。レフトとセンターはボールを追うが、全然ボールに追いつかない。ランニングホームランになるだろう。

 私は、細いバットをもちながら、打席近くまで向かう。あんな簡単に、ボールを飛ばせるのが不思議だった。一周回ってきた東条は、ホームベースを踏み、ハイタッチを交わした。ピッチャーの夢木は、どこかふてくされたような表情をしていた。畳み掛けるなら、今だと思いながら、打席に入った。ストライク!!打席に入ると、こんなに速いボールだったのか。

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