11月15日 遠山陵
時刻は、夜の21時を過ぎようとしていた。宿題をやる前にと少し電話に付き合ってもらおうと美桜に電話をかけたのだった。
寺崎「もしもしー」
私 「元気?」
寺崎「それなりにね」
今日も、寺崎はとても元気だった。
寺崎「深雪って、遠山くん知ってる?」
私 「遠山くん?」
誰だろう?よくわからない。
寺崎「知らないかぁ」
私 「有名なの?」
スピーカーにしているスマートフォンの置く場所を変えた。
寺崎「そんなに有名じゃないけど。引っ越したって言うから知ってるかなーって思っただけだよ」
美桜は、何が言いたいんだろうか?
私 「あっ、、、、、、」
自分の頭の中が光るのがわかった。
寺崎「知ってるの?」
私 「男の子だよね?」
私の頭の中には、あの日、ショッピングモールで会った遠山くんが思い浮かんだ。
寺崎「うん。遠山陵っていうの」
私は、リュックから、今日の宿題を取り出した。
私 「合ってたらだけど、私と高校違うの。でも、この前会って」
寺崎「そうなんだ、偶然だね」
寺崎の言う通り。ホントに偶然だ。そんなことある?って言うくらいだ。
私 「ホントにそうだね。どんな子だったの?」
一呼吸おいて、話し始めた。
寺崎「私も仲良かったわけじゃないけど、友だちから聞いてると、優しくてノリがいい子らしいよ。引っ越す前は、野球部だったし、スポーツも成績も優秀らしいよ」
私と翆が思っているような人だった。
私 「やっぱり、そうなんだ」
寺崎「やっぱりって?」
なんとなく翆が惚れるのもわかる気がする。
私 「遠山くんのことが好きな人が私の友だちにいるのよ」
寺崎「へぇー。そうなんだね」
翆は、遠山くんのことを好きになっていたが、遠山くんが付き合っていることもあり、そこから発展することはないから、デートってい感じにはならないのだろう。
私 「私もあんまり会ってないからわからないんだけど」
寺崎「遠山くんって付き合ってるの?」
美桜は、遠山くんの恋愛に興味関心があるみたいだった。
私 「付き合ってるらしくてね」
寺崎「そうなんだ。じゃあ、その友だちは付き合えないんじゃないの?」
そうだ。美桜の言う通り、付き合えない。それは、仕方がないことだけど、翆には他にもいい人がたくさんいると勝手に思っていた。




