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日常で世界を変える(小野田編)  作者: mei


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11月8日 下田那奈

 美桜から、早速一人目の連絡がきた。それは、下田那奈だった。もともと来てくれると思っていたが、来てくれることがわかるとやっぱり嬉しい。美桜から連絡をもらうと、私も直接連絡を送った。まだ、返信は来てないが、また会えると思うと気分も上がっていく。

 彼女との出会いは、高校1年の時。たまたま、私がおばあちゃんの家に行った時、美桜に紹介されたのがきっかけだ。本当は、会う予定がなかっただけに、彼女と仲良くなれたのはとてもいい出会いだった。

 彼女は、愛嬌たっぷりで誰に対しても裏表なく接することができる。それに加えて、人を選ばないらしく誰とでも仲がいいらしい。普段は、楓といるらしいけど、美桜や友紀たちといてもおかしくないとか。彼女とサシで会ったのは、高校2年の夏。初めて会った頃から、仲がよかった。この人なら何を話しても大丈夫。そう思わせてくれる人だった。雰囲気だけでいえば、翆に近いものを感じさせてくれる。違うところと言えば、前向きなところだ。彼女から後ろ向きの姿勢や発言はあまり聞いたことがない。

 今度は、彼女が東京に来てくれた時だ。表向きの会う理由は、美桜の荷物を預かる予定だったが、そんな理由がなくてもとても楽しんでいた。しかし、その時、初めて知った。彼女が病気と闘っていることを。それまでは、そんな風に見えなかったしホントかどうかという疑問しか残らなかった。いつもの冗談だとすら思っていた。

 仲のいい楓や美桜たちにも知らせていなかったらしく、苦しみを抱えていたみたいだ。美桜からも、今年の春頃から彼女が学校に来ていないことを聞いていないことを思い出した。何度も言いそうになったが、彼女の強い気持ちを尊重して言うことはやめた。

 でも、彼女はいつから学校に行くのだろうか?予定では、11月頃からとは聞いていた。もしかしたら、美桜が言わないだけで、もう学校に行っているのかな?私は、たしかめたくなり、スマホを触った。そして、勢いよく文章をうちこんだ。美桜からはなんて返信が返ってくるのだろうか?

 私は、ソワソワしながら、ベットに寝転がっていた。こんな天井って低かったっけ?この天井を見たのは、中学1年生の5年前の頃だ。あの頃は、身長も低くてこの天井がずっとずっと遠く見えていた。でも、今はもう少しで届きそうはイメージだった。私が、天井をみていると、スマホからバイブ音が鳴った。暗い部屋の中で、自分を見てくれと言わんばかりに天井を照らすのだった。

 

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