11月7日 母
昨日から、ずっと遊びのことを考えていた。はたして、みんな来てくれるのだろうか?昨日、電話終わりに、呼びたい人の連絡先を教えてくれた。でも、みんなに連絡するのが妙に怖かった。断られたらどうしようか。
宝来と世田くんどうやったら来てくれるんだろうな?美桜でさえ、仲良くないのに私なんかが言ってどうなるかな。
私は、スマホを見ながら、二人のことを考えた。それよりも二人がどんな人物かよくわからない。それも、小学生以来会ってないからだ。でも、二人にはどうしても会いたい。こんな時、どうしたらいいのだろう?
母 「深雪、冷めるから早く食べなさい」
私 「うん」
夕食を母と食べていた。いつもなら、父も一緒だが、今日は、残業で遅くなるらしい。まぁ、私も母も父がいようといまいとあまり影響を受けないから気にしないのであった。
母 「どうかした?」
私 「どうーもしてないよ」
すぐ食べない私を見かねた母は、私に尋ねた。
母 「なんか考えてるみたいやったけど」
私 「あぁ。そうそう。考え事してて」
母にできるだけ悟られないように、お箸を持って、お味噌汁をすすった。
母 「ない頭で考えても仕方ないよ」
私 「うるさいよ」
お味噌汁は、冬の寒さを吹き飛ばすくらい温かった。
母 「何考えてるか知らんけど、考えすぎはよくないよ」
私 「まぁ、そうなんだけどね」
母 「何考えてるの?」
母は、ほとんど完食している様だった。
私 「なんか友だちと会うことになってるんだけど、どうやって声をかけていいかわからなくて」
素直に、美桜たちのことを話した。
母 「普通に声をかけるじゃダメなの?」
私 「普通にして、来るのかなって思うよ」
自分の中で、来る可能性より来ない可能性の方が高い気がしていた。
母 「そりゃあ、来ないでしょ」
私 「じゃあ、どうすればいいのよ?」
無責任な発言の母に質問をした。
母 「そんなの自分で考えなさいよ」
食べ終えた皿をまとめようとしていた母に言い返した。
私 「だから、言っても意味ないんだよ」
母 「早く食べなさい」
まとめた皿を台所のシンクに持ち運んだ。
私 「もう!」
私は、少し苛立ちながら、母の後ろ姿を見つめていた。今は、母が言っている意味がわからなかったが後にそのことの意味がわかるようになるのだった。




