11月6日 二人
私 「もしもしー」
寺崎「もしもし。美桜だけど」
美桜は、3コールですぐに出た。
私 「あっ、ありがとう」
寺崎「いやいや、こっちこそ電話でれなくてごめんね」
昨日、学校終わりに電話したが、美桜は出なかった。
私 「ううん。大丈夫だよ」
寺崎「昨日さ、模試あってさ。帰ったら、もう寝てて」
私 「それは、疲れるね」
模試かぁ。私と美桜と同じ高校3年生だけど、ほとんど受けてこなかった。直近は、3年生の4月だったっけな?
寺崎「そうなの。それより、なんで電話かけてきたの?」
私 「ああ。そうそう、今度また会えたらと思って」
寺崎「いいよ。いつがいい?」
美桜は、二つ返事で了承してくれた。
私 「ありがとう。でも、今度は寺崎だけじゃなくて他の人もと思ってるの」
寺崎「他の人?」
一気に声が高くなった。
私 「うん。そっちの人も呼ぶのはどうかと思ってね」
寺崎「えーっと、、、、。那奈とか?」
美桜の真っ先に思いついたのは、下田那奈だった。
私 「そうそう。あの子とかもっと喋ってみたいな」
寺崎「そういう感じね。じゃあ、私が何人か集めたらいいの?」
私 「うん。私も美桜に合いそうな男の子連れて行くね」
寺崎「誰だよ、それ」
美桜は、可愛くて勉強もできるが、彼氏はいなかった。
私 「ヒミツ」
寺崎「なによ、それ」
私 「ハハハ」
いつもの美桜の決まりのセリフで突っ込んできた。
寺崎「誰、誘おうかな」
私 「宝来くんと世田くんは誘ってよ」
彼ら二人には会ってみたかった。
寺崎「なんだよ?」
私 「だって会いたいから」
寺崎「いや、二人ともそこまで話さないからな」
二人とも話さないのは本当の様だった。
私 「頑張れ」
寺崎「難しいじゃない」
私 「同じクラスなの?」
同じクラスなら、すぐに声をかけることは可能だ。
寺崎「世田は、同じクラスだからいけるかもだけど。宝来はね、、、、」
私 「宝来くんは、今、何してるの?」
あの頃の宝来くんなら、きっときてくれると思っていた。
寺崎「宝来は、ヤンチャだから学校来たないことも多いよ」
私 「へぇー。そうなんだ。意外だな」
寺崎「まぁ、深雪が知ってる頃はだいぶ昔だもんね」
たしかに、宝来くんと会ったのは、小学生以来だ。




