11月5日 存在
授業が開始して約20分が経過しようとしていた。生徒は、やや前かがみになりながら、黒板と机のにらめっこをしていた。前にいる先生からは、一定のテンポで音が鳴り続けている。私もそれに負けじとノートに黒板の文字を書き写す。先生の黒板に書くスピードに比べると、遅くなるが必死にシャーペンを動かしていた。
もう、この時期になると、今までやってきたことだから、どの教科も大体理解はしていた。でも、内申点があるから簡単にサボることはできない。ホントだったら、今日も学校行きたくないくらいだから。行ったって行かなくったて何も変わらない。唯一あるとしたら、出席日数くらいだろう。後の投稿日数を数えた。1ヶ月、2ヶ月、、、、4ヶ月くらいか。とういうことは、休みを取り除くと、大体後80日くらいか。高校卒業は、当校日数の3分の2程度といわれているから、大丈夫なんじゃないか。私は、計算をしながら、先生が説明し出すまで待っていた。
私は、全て書き写し終え、先生の指示を待った。先生は、みんなが書き終えるまで、教科書を見ながらブツブツ独り言を呟いているみたいだった。こんな人になったら、おもしろくないだろうなと勝手に考えていた。でも、このままほっといたら、私もこうなると思う。そう考えるだけでゾッとしてしまう。どんな人生がいいのだろうか?
自分でもよくわからない。何が成功で何が失敗なのか?すると、先生が教科書の国語について読み始めた。今日は、この前の授業の続きということもあり、知っている説明文だった。先生が音読し続けること5分、あるアイデアが私の中で思い浮かんだ。そうだ。これだ、、、、。
先ほどのノートの端に、名前を書き始めた。宝来海斗、世田優斗、寺崎美桜、下田那奈、林友紀、藤岡舞、高花尚也、、、、、、、。この他に誰かいるかな?8人くらいかぁ。私は、みんなで集まるというとてもいい名案を浮かべた。この話をするために、寺崎に連絡しようと決めた、忘れないように、寺崎の名前を二重丸にした。早く会いたい。海斗や優斗とは、小学生以来会っていないから会えるか不安と期待が入り混ざっていた。
結局、昨日休んだ影響はほとんどなく、前田や木下や中村とも何気なく挨拶をした。私なんていてもいなくても、いつもと皆変わらない毎日がやってくるんだろうなと思った。自分自身が虚しく感じてしまった。こんなものなのか、自分なんて。




