表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/76

10月19日 帰省

 私は、学校の支度をしながら、スマホで返信をしていた。返信相手は、長野にいた寺崎だ。私は、小学校6年生までしか長野の八代市にはいなかったから、今の八代市がどういう状況かわからない。そんな中で、寺崎は、小学校から仲良くしている友だちだ。引っ越しをしてからも、ずっと連絡をくれていろいろ教えてくれる。今年の夏には、東京にも足を運んでくれて遊んだこともあった。そんな寺崎も、東京の大学を進学希望しているから、もしかしたら、これからもっと会えるんじゃないかと期待していた。

 ここ、東京は、小学校までいた長野とは、少し違う空気が流れている。人混みの場所は多いし、ビルもたくさん並んでいる。山や川なんて、なかなか見つからない。歯磨きを終えた私は、学校に持って行く物をカバンにつめこんでいた。私は、自分の部屋を出て、洗面所に向かった。すると、お母さんがやってきた。


 母 「今日、遅いの?」

 私 「今日、帰るの遅くなる」


 私は、髪の毛をセットしながら話した。


 母 「今日って塾?」

 私 「そうなの。授業終わって、自習して帰るから」


 鏡に映った自分の顔を見ながら答えた。


 母 「体調には気をつけなさいよ」


 後ろから、母の声が聞こえた。


 私 「わかったよ。お母さんは、今日何時までなの?」

 母 「今日は、早く上がるから5時くらいには帰ってくるよ」

 私 「ふーん」


 お母さんは、仕事で遅くかえってくることが多い。

 

 母 「深雪、今度、おばあちゃんの家行くけど、どうする?」


 おばあちゃん家かぁ。久しぶりだな。


 私 「なんで行くの?」

 母 「最近、調子悪いらしくてね」


 母の言葉を聞いて、すぐにふりかえった。


 私 「そうなんだ」

 母 「ちょっと様子見てこないと心配なのよ」


 それは、私も心配だな。昔、たくさん可愛がってくれてるからなぁ。


 私 「いつ行くの?」

 母 「10月の27日からよ」


 一週間後くらいかぁ。


 私 「何日いるの?」

 母 「月曜日までには帰るよ。じゃないと、アンタ学校いけなくなるでしょ」

 私 「そっか。ちょっと、考えてみていい?」


 24日は、予定があったと思うから、その予定を変えれるかみてから返事することにした。


 母 「うん。行くんだったら、また教えて」

 私 「わかった」


 私は、母が作ってくれた弁当を持って、カバンの中に入れた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ