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異世界を救った高校生  作者: T_Sora
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リベンジマッチ

病王ヴェノムが消えてから、

俺は自分がやるべき事を考えていた、

剣術に魔術、それ以外の戦闘技術。

この世界の教養、知識。

これらを習得しないと魔王と呼ばれる奴らには

恐らく勝てないだろう。


「はぁ、、やるしかないか。」


俺は元々戦闘技術は高いと思う、

我流の所もあるがパンチや蹴り、

投げ技、絞め技はある程度使える。

防御の面で考えても悪くない、

反射神経が良過ぎるあまりに、

相手の攻撃をまともにもらった事が無い。

後は散々不良グループと喧嘩したりしたせいか、

妙に場馴れ感がある。


今俺が体得してる戦闘技術はこんな感じ、、


「剣術を体得出来れば、体術と織り交ぜて攻撃のバリエーションが増えるな。」


「その考えはありだと思いますよ。」


いきなり話し掛けられた為、

少し驚いて振り返ると、

レインが寝ぼけ眼で立っていた。


「おはよう、いつからそこに居たんだ?」


「今来たばかりですよ、眠いです。。」


「まだ寝てても良かったんだぞ?」


「大丈夫ですよ、

今日は少しハードになるので早起きです!」


レインは無理やり気合いを入れて俺の隣に来た。


「蒼空さん?軽く身体を動かしませんか?」


「軽く動かすって、何すんだよ?」


「それは、、」


レインは指をパチンと鳴らすと、

荒野に転移していた。


「ホントに何でもありだな、、」


俺は若干引きつって居ると、


「この世界なら何処へでも転移できますので。」


さらりとなんて事の無いように言う、


「さて蒼空さん、

修行に入る前に私と戦ってください。」


ちょうど今持ってる戦闘技術が何処まで

この世界で通用するのか確かめたいのもあったが、

その前にレインには一度も打撃を当てられなかった

そのリベンジも兼ねてやる事にした。


「今日こそ一発入れてやるからな」


俺は拳を軽く握り、

ボクサーの様な構えをとった、


「まだ蒼空さんは私に触れることも、

私の攻撃を防ぐ事も出来ないと思いますよ?」


レインはもう一度指を鳴らし、

寝巻き姿から動きやすい戦闘服へと変わる。


「では蒼空さん、行きますよ!」


レインは一足飛びで俺の間合いに入り込み

強烈な回し蹴りが俺の顔面目掛けて飛んでくる。

俺は反射的に腕でガードをとったが、

その威力は半端じゃなかった。


「チッ、、!なんて蹴りだよ!」


ガードしていたのにも関わらず

身体事吹っ飛ばされた。


「良く防御が出来ましたね?

手加減はしてますが、、

普通の人なら目で追えない速さ何ですが、、」


レインは俺が防いだ事を驚きつつも、

早くも追撃を与えるべく間合いを詰めてきた。


「生憎と俺は反射神経だけは昔から

誰にも負けた事がなくてね!

目で追えなくても反射的に間に合うんだよ!」


レインが間合いに入り込む前に

コッチからレインに突っ込んだ。

そして間合いに入った所で

レインが右のストレートが来る、

俺は間一髪の所でレインのストレートを掻い潜り、

その勢いのまま

レインの腹部目掛けてパンチを叩き込んだ。


が、、


「お見事ですね、蒼空さん。

まさか生身の人間があのスピードについていけるなんて正直思いもしませんでした。」


「全くダメージが無い所をみると、やっぱりか、、」


腹部にパンチを叩き込んだ際、

レインは俺の右手首を左手で掴んでいた。

体制的、タイミング的にも確実に決められた場面で

こうも容易く止めらるとは思いもしなかったが、、


「一体どんな手を使ったんだよ、、」


俺は少々不服気味に聞くと、


「私は身体強化と反射速度を魔術を使って、

数倍底上げしてるんですよ」


「そりゃ反則だろ、、」


「一概に反則でも無いですよ?

通常状態の私では蒼空さんの身体能力や反射速度には敵いませんしね。」


「それはどうだかな、、疑いたくもなるよ。」


「う〜ん、、しょうがないですね、、」


レインはそう言うと身体が一瞬光った、


「これで私は何の強化もしてない状態です。」


そう言い近くに転がってた岩を持ち上げようとする、


「う〜ん!!、、、、」


レインが必死に力を込めてるのは、

俺でもわかる。

しかし岩はその場からピクリともしなかった。


「こりゃあ、、

改めて魔術ってのが凄いものだと理解したよ。」


レインは疲れた表情で


「それは何よりです。」


それだけ言ってヘタレ混んだ。


「とんだリベンジマッチだよ、、

でもまた時々こんな風に付き合ってくれよ?」


「もちろん構いませんよ?

私に勝てないようじゃ、

この先生きていけませんからね。」


『今コイツサラッととんでも発言したな!』


筒抜けなのに心でボヤきつつ、

俺はガックリ項垂れてしまった。


「ではそろそろ城に帰りましょうか、

お腹も空きましたし。

それに朝食のあとは我が師、

元大魔道士ベル様が直々に魔術、

魔術戦闘の講師してくださいますので。」


「やってやるさ、やらなきゃ光も探せないしな。」


「はい、、では、、」


レインが指を鳴らし、

一瞬でレインの部屋まで戻ったのだった。

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