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異世界を救った高校生  作者: T_Sora
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シーズン王国


俺達はシーズン王国まで辿り着き、

俺とレインの目の前には大きな街が広がり、

その真ん中に王城が建っている。


「すげぇ、、、」


「蒼空さんが居た世界とこの世界では文化や技術も異なる世界ですからね。」


「この街が城下街って事だよな?」


「はい。この街は王都クラウドです。」


「転移魔法の産みの親がクラウドって事か?」


「厳密にはクラウド一世の妻、

王妃ネーヴェ様が作ったとされています。」


「レインはその血を引いてるから、

超高難易度の異世界転移ができたって事か。」


「そういう事になります。ですが今この時代、

私の他に異世界転移を使えるのは私の師である、

元大魔道士ベル様だけです。」


「元大魔道士って?」


「昔は王国直轄の魔導軍軍団長だった方で、

数多くの功績と極めた魔法を称え、

大魔道士の称号を国から与えられた魔道士です。

今は引退し王国の子供達に魔法や魔法戦闘の指南をなさって居るんです。」


俺はレインからこの街の歴史や文化を聞きながら

街へ入って行くと、

衛兵らしき人に止めらる。


「おい!貴様等止まれ!」


槍を向けられ俺はどうしたもんかと考えてたら、

すぐ衛兵はレインに気が付き、

顔が青くなった。


「こ、これはレイン様!大変失礼致しました!!」


「良いのですよそれがあなたの仕事です。」


「こちらの少年は、、?」


「こちらは神崎蒼空さんです。

私がこちらの世界へ呼んだ異世界人です。」


「異世界人!?では、、

異世界転移魔法計画は成功なさったのですね?」


「えぇ、、申し訳ないのですが、

城へ戻りますので通して頂けますか?」


「は!大変失礼致しました!

どうぞお通りください!

それと、

手空きの者が至急城へ報告へ行かせます!」


衛兵はレインと会話するなり俺達を通してくれた。


「改めてレインが王女様って事わかったよ。」


「それは何よりです。それと、、

街を案内して差し上げたいのですが、

今日はこのまま王城に来ていただきます。」


俺はレインに連れられ王城へと向かった。


王城に着くまでの間は、

辺りを見渡し色んな人種が居ることに気が付く、

俺やレインの様な人間族、

耳が長いエルフ族、

獣の耳や尻尾を持つ獣人族、

チビの癖にやたら工房を抱えているドワーフ族、

この街で4種族は確認していた、

他にもこの世界には種族があるのかもしれない。


王城の前にたどり着くと、

城門前でさっきの衛兵と比べ物にならないくらい、

屈強な騎士が待っていた。

レインがそれに気が付くと、


「ただいま!叔父様!」


レイン駆け寄りその騎士に抱きついた。


「おかえり、レイン。

無事連れてくる事に成功したようだな。」


「はい。叔父様や師匠、みんなのおかげです。」


屈強の騎士はレインから俺を見据え、

その手は腰の剣に添えられる。


『俺の実力を測ろうってか?』


俺は心でボヤきながら、

剣の間合いのギリギリまで近寄った。


「レイン少し離れなさい。」


騎士は剣を抜き構えをとった。


「叔父様?一体何を、、?」


「安心なさい、殺しはしない。

今現在の実力を見させてもらうだけだ。」


言い終わるや否や騎士は俺の予想より早く

懐に滑り込んできた。


「もらったぞ!少年!!」


俺は飛ぶようにバックステップで

横薙ぎの一撃を躱し、

距離を取るも騎士が追撃で上から剣を振り下ろす。


『後手に回ってちゃいつか切られるな、、

さて、どうしたもんか、、』


そんな事を心で呟き、

騎士の一撃一撃を紙一重で全部避けきり、

突きが来たタイミングで勝負に出た。


突きのタイミングでこっちから突っ込み、

剣をギリギリで躱して、

渾身のパンチを騎士の顔面に叩き込んだ。


「少しは効いててくれよ、、」


俺はそう願ったが杞憂に終わった、

騎士は驚いた顔こそしたが、

ダメージは無いようだ。


「ガハハハ!!やるじゃないか、少年!」


「そいつはどーも、、

つーか、いきなり斬りかかって来るとか、、

一体何なんだよ?」


「ホントに私が少年を斬るつもりなら、

君は初撃で死んでいたよ?

それに少年がホントにこの世界を救えるほどの人間なのか試してみたのだ。

だが、、まさか一撃もらってしまうとはな!

ガハハハ!ガハハハ!!」


騎士は愉快そうに笑い、

その手の剣を納めた。


「何なんだか楽しんでもらえたようで、

つーか、あんたレインの叔父さんなのか?」


そこで事の成り行きを静かに見ていたレインがその答えを言った。


「叔父様は私の父、

国王シエルの弟であり、

現王国騎士軍軍団長です。」


「そう言えば少年に名乗ってはいなかったな、

私はヘイル・シーズンだ。」


「俺は神崎蒼空だ、蒼空で良い。」


「次私と戦う時があれば本気を見せてやろう。」


「ヘイルさんと戦うの何かごめんだよ、

あれでも結構本気で殴ったんだ、

それが一切ダメージが無いのは反則だろ、、」


俺がボヤくように言うと、

ヘイルさんはお前も鍛えればできると言われ、

笑いながらスタスタと王城に入って行った。


そこから王が居る謁見の間まで、

城内の騎士やら魔道士やら、

中にはメイドのような人らに

何やら得体の知れない奴が

王女と騎士軍軍団長に連れらて来たぞと、

ヒソヒソと話し声が聞こえたが、

レインもヘイルさんも気にする必要ないと言い、

俺達は謁見の間までたどり着く。

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